ハシビロコウズが両立させる、無機質
と温もり

息吹ある電子世界を

相反する概念というのは、本来では共存しない。「静寂がうるさい」なんてことはありえないし、「憎らしいほど大好き」なんていうのも本当はおかしいのだ。でも、ハシビロコウズは、その“おかしい”を実現してしまっている。彼らの奏でる音楽は、“無機質なのに温かい”のである。

2018年に結成し、下北沢・渋谷を中心に活動しているハシビロコウズ。Vo./Gt.、Key.、Dr.という特殊な体制をとっており、ミニマルに壮大な音楽を鳴らしていく。
彼らの根本にあるのは、機械的なエレクトロニカだ。キーボードの電子音や淡々と進んでいくビートを柔軟に乗りこなし、無重力を漂うような浮遊感を生み出す。ともすれば無機質になってしまいそうな音楽性を、しっかりと温かみがあるものに落としこんでいるのは、海や宇宙をテーマにしているからなのだろう。現実離れした世界観だとしても、それは決して機械が生み出した電脳世界ではない。同じ時間に呼吸している何かがいるかもしれない世界を描いているからこそ、相反する概念を共存しえるのである。

先日配信が開始された『デジタルアルバム』は、2nd E.Pとしてリリースされた作品。前作よりもボーカルの鮮やかさが増し、盤としての聴きごたえが増したのではないだろうか。緻密な構成にも注目しながら、聴いてほしい。

ハシビロコウズ アーティストページ

提供:BIG UP!zine
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