『OSAKA GENKi PARK』オフィシャルラ
イブレポート【もみじ川広場 LEFT S
TAGE】初日ーー初野外ライブの瑛人、
新曲披露の向井太一、地元・大阪のB
rian the Sun、PANが出演

『大阪文化芸術フェス presents OSAKA GENKi PARK』2020.10.10(SAT)もみじ川広場 LEFT STAGE
大阪・万博記念公園で、10月10日(土)と11日(日)の2日間にわたって開催された野外イベント『大阪文化芸術フェスpresents OSAKA GENKi PARK』。感染症対策としてマスク着用で声援はなし、距離をとりながらの「3密」対策を講じながら行われた。本記事では、川のせせらぎが聞こえる、「もみじ川広場 LEFT STAGE」で行われた初日のライブをたっぷりの写真と共にレポート!
Brian the Sun
初日のトップバッターをかざったのはBrian the Sun。疾走感溢れる「HEROES」でのスタート。勢いをそのままに、晴れた大空に似合う「隼」で軽快なメロディーで舞い、続けて「Maybe」をじっくりと歌った。
田中駿汰(Brian the Sun / Dr.Cho)
体を揺らす観客たちの姿が印象的で、生音がビシビシと全身に伝わってくる喜びを、みんなで確かめ合うようだった。
森良太(Brian the Sun / Vo.Gt)

MCで森良太(Vo.Gt)は、「7ヶ月ぶりに、みんなの顔を見ている……」と声をこぼし、久しぶりに観客と向き合って行われたライブが、台風も過ぎ去り無事開催できたことに感謝を伝える。続けて、「13年間、活動してきた集大成のアルバムが出ます。その中から新曲を」と、「Love and Hate」へ。「愛と憎しみは表裏一体やなと、日々思うんですよね。欲望も愛も、一人の中で全部ごっちゃになって入っていて、それを全部ひっくるめて、あなた自身であり、自分自身だよという曲です」と語られた通り、葛藤や憂い、貫いてきた信念といった、彼らの感じてきたことすべてが内包されたような楽曲で、演奏にも力が入り白山治輝(Ba.Cho)の頭を振り乱しながら迫真のプレイに観客は手を振りクラップで応え、フロアは並々ならぬ熱気に満ちていった。
白山治輝 (Brian the Sun / Ba.Cho)
「こんなに長い間、ライブをしなかったのは初めてです。考えることもたくさんありました。お決まりみたいなMCで嫌やけど、みんながおるということは特別なことやなと思いました。こういうのって、急に起こるから。その中で、唯一信じることができることは、自分たちが音楽をやり続けること。みんなにもっと歌っていたい。みんなの大事な思い出に、今日がなりますように」と、森。

小川真司(Brian the Sun / Gt.Cho)
この日のMCで語られることはなかったが、Brian the Sunは2020年の年内をもって活動休止が決定している。森はソロ活動を続けると明かしており、一度、メンバーそれぞれの人生を歩むこととなるので、新たな幕開けの決意表明のようにも聞こえた。
Brian the Sun
とはいえ、わざわざ活動休止について特に触れなかったのは、バンドにとってこれまで13年間すべてのライブが特別であり、どのライブも観客ひとりひとりの「大事な思い出」だからだろう。最後まで今まで通りのスタイルを貫き、今この瞬間にかけることにはなんら変わりないと言わんばかりに、全身全霊でステージを駆け抜けてステージを後にした。
●PAN
PAN
続いて、地元・吹田市のPANが登場。野外にぴったりの1曲目「今夜はバーベキュー」から、クラップが鳴り止まない熱々な展開に。川さん(Vo)の「一週間おつかれさま!」の言葉が、心をふっと軽くしてくれて、ゲンキが湧いてくる幕開けは、とにかく清々しく気持ちが良い。思いきりライブを楽しむ準備が整い、のっけからフロアが弾む弾む。

川さん(PAN / Vo)

MCでは、小学校の同級生である川さんとゴッチ(Gt)が、万博に遠足できた思い出が語られ、「コロナの間に作った新曲やります。「みんながんばった、おつかれさん!」そんな歌です」と、「究極の幸せ」へ。タツヤ(Dr)とダイスケ(Ba)が打ち鳴らすリズムが、観客ひとりひとりの背中を後押しするかのように温かくもパワフルに響き渡る。
ゴッチ(PAN / Gt)
そのまま、雨でぬかるんだ水たまりを気遣いながら、「足元にある冷たい水を、熱いお湯に変えたろやないか!」と「人生の湯」を披露。踊ってジャンプして弾ける水しぶきも心踊る演出へと様変わり。観客が動けない分、川さんがステージを縦横無尽にダンス。
ダイスケ(PAN / Ba)
さらに、マスクで声を出せないなら手拍子で歌おうと、「Osaka!」「万博!」「EXPO!」のコール&クラップを成功させ一体感を生むシーンも。どんな逆境でも、最高のエンターテインメントへと変えるPANのライブパワーに胸が熱くなる。
PAN
「ギョウザ食べチャイナ」では、手を振って踊る観客たちから、マスクをしていても楽しそうな表情が伝わってくるぐらいハッピーな空気でいっぱいに。ラストの「想像だけで素晴らしいんだ」では、感情を解き放つように楽しむ観客たちでフロアが波打っていた。序盤のMCで、川さんが「(ディスタンスのために)その場を離れて、ぐちゃぐちゃになって楽しまれへんと思うから、今日は感情ぐちゃぐちゃになって楽しんで」と語っていたが、いつものPANのライブのようにフロアがもみくちゃになる光景とは異なる、ひとりひとりの心が弾んで転がって、共鳴し合う、目には見えないキラキラした高揚感がそこかしこでもみくちゃになってるのをしっかりと感じられた。
瑛人
リハーサルから大盛り上がり。溢れんばかりのクラップで迎えられて登場したのは、シンガーソングライターの瑛人。入場規制がかかっていたことからも、注目度の高さがうかがえる。観客の期待に答えるように、真摯な姿勢でマイクを手にとってまず歌われたのは「シンガーソングライターの彼女」。胸の内をさらけだすように、ストーリーを追う歌声が「LEFT STAGE」に響き渡る。
瑛人
「大阪でのライブは2回目で、野外ライブは今回が初めて。びっくりしてます! めっちゃ楽しいです!」と瑛人。満員の会場を見渡しながら、手を振るまっすぐな笑顔に観客たちもほころぶ和やかなムードが広がる。10月16日(金)に配信リリースされる新曲「ライナウ」では、ギターを手に取り、この瞬間をひとりひとりと分かち合うように、じっくりと歌い上げる。「まだまだこれからですが、もっとみなさんの心に届くような歌を、これからも歌っていきますのでよろしくお願いします」と再び丁寧に想いを伝えると、バンドのイントロが流れた瞬間に、拍手が起こった「香水」へ。今年に入って聴かない日はなかったのではないかというぐらいに大ヒットを記録した、自身の代名詞ともいえるナンバーに観客たちはハイテンションに。大合唱まちがいなしの1曲だが、声は出せないため手を振り、拍手を送り、瑛人の歌を彩った。
瑛人
「おれはおれで生きてるよ」では、「LEFT STAGE」に集まった観客が自分の歌にあわせて手を振ってゆれる様子に、思わずハニかむ場面も。なんどもなんどもピースサインを送り、笑顔を絶やさず、自分らしく、堂々と歌いきった瑛人。ヒットチューンから新曲に、瑛人の音楽性が知れる楽曲の数々を体感できただけでなく、彼の持つチャーミングな人柄や初々しい姿を垣間見ることができたライブならではの魅力が詰まっていた。
向井太一
初日の「LEFT STAGE」でトリをかざったのは、シンガーソングライターの向井太一。「楽しんでいきましょー!」と口火を切って、「空」を披露。軽快にステップを踏みながら、今度は「FREER」へ。すっかりと暗くなったステージを照明がダンスホールのように彩り、分厚いバンドサウンドによるグルーブで、会場は瞬く間に一体となった。観客たちが気持ちよさそうに踊るシーンから一転、今度は「僕のままで」をしっとりと歌い上げて聴かせる、緩急にグッと引き込まれる。声の奥行きが際立ち、万博を包み込むようなスケール感のある楽曲から、「リセット」と新曲「LOVE IS LIFE」を惜しげも無く畳み掛けていく。ひらひらと踊る向井が、よりセクシーに映り、楽曲世界へと誘われていく展開にうっとりとする。
向井太一
「拍手で応えてください!」と投げかけ「YELLOW」へ。ソウルフルに歌を届ける向井に、クラップで声援を送る観客もいれば、体を揺らして楽しむ人、手をふって応える人、じっと聴き耽る人など、それぞれが自分たちのスタイルでライブを楽しむ。そんな自由な光景が「LEFT STAGE」一面に広がり、それぞれの気持ちが混ざり合い、熱気がぐんぐんと練り上げられていくような最高潮に。
向井太一
それでもまだまだこれからだと言わんばかりに、「Great Yard」ではさらに勢いは増していくステージングに、フロアには多幸感が満ち溢れる。途中、観客へと声をかける場面はあっても、ラストの「I Like It」にいたるまで、ほとんどMCはなし。この日を迎えるまでに、並々ならぬ思いはあったにちがいないが、あらゆる想いの全てを、ひとつひとつの楽曲にのせて、紡ぎ、想いを観客に届けられたステージはクールでいて、フィナーレにふさわしいただならぬ熱量をまとっていた。
向井太一
取材・文=大西健斗 撮影=小川星奈

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