RED WARRIORS インタビュー 初の配
信ライブに向けてダイアモンド☆ユカ
イ&木暮“shake”武彦が語る

インタビューのために訪れたリハーサル・ルームから流れてくる音を聴いて驚いた。よく知っているRED WARRIORSナンバーなのに、アコースティック・ギターで奏でられると、予想以上にメロディの良さが引き立ち、それでいて単なるきれいなだけのサウンドではなく、骨太のスピリットが匂い立つ。

今回、RED WARRIORSは生配信ライブ『RED WARRIORS Unplugged streaming live at Billboard Live TOKYO』を行なうことになった。1986年にメジャーデビューし、ブルージーな音楽性と自由奔放なステージングでバンドシーンにおいて強烈な存在感を発揮。武道館、西武球場でのライブを成功させたが、たった3年間の活動の後、解散。その後、2019年に完全復活を宣言して、やんちゃなバンドがそのまま大人になった唯一無二の姿をシーンに見せつけた。
そしてボーカルのダイアモンド☆ユカイ、ギターの木暮“shake(シャケ)”武彦、ベースの小川キヨシという不動のメンバーは、今回、アンプラグド・スタイルのライブに挑もうとしている。
現在、北海道で暮らしているキヨシが合流する前に、黙々とリハーサルを重ねるユカイと木暮にインタビューしてみた。
――今回のライブのキッカケは?
ユカイ:今年はシャケの還暦ライブをやる予定だったのがコロナで中止になって、自分のソロ30周年記念ライブも飛んじゃって。しばらくは隠遁生活みたいな感じだった(笑)。
木暮:俺はRED WARRIORSのセルフカバーアルバムを作ってた。
ユカイ:結局、イベントもライブもできない状態だったから、久々に何かやろうよってことで今回の配信ライブをやることになった。
――シャケさんには配信ライブのイメージがあまりないのですが?
木暮:うーん、コロナがなかったら、考えつかないって感じだったかもしれない(笑)。それでも6月にやったんだよね。お客さんは山梨県限定で、平日の昼間にやった。お客さんは少ししか来られなかったけど、配信もして。6月だったからそれしか方法がなかった。
ユカイ:世の中が頑なに「県外の人はダメ!」ってなっちゃってたんだよね。
木暮:それでもライブに向かっていく喜びはすごくあった。たった一本のライブがすごくありがたかったですよ。やっぱり音楽に真剣に向かい合うのは楽しい。しかも野外ライブだったから。
――ユカイさんは?
ユカイ:俺も一回やったよ。『やついフェス』も配信になっちゃって、どんな形でもいいですよって言われたから、自宅から参加した。アコギやピアノを弾いて、マイクもなしで歌って(笑)。それでもやっぱり喜びを感じたね。お客さんはいなかったけど、ずっとやってなかったから嬉しかった。
ダイアモンド☆ユカイ
――今回はアンプラグド=アコースティックでのライブになりますが。
ユカイ:俺はコロナの時期、YouTubeで“ユカイチャンネル”っていうのを、ギター1本の弾き語りでやってきたんだよね。
――では今回は違和感がない?
ユカイ:でもRED WARRIORSの曲をみんなでやるのは、また別だからね。だって、ブルージーなバンドじゃん。だからRED WARRIORSにしかできないアコースティック・ライブっていう感じになると思う。それにこういうスタイルは、今どきあんまりないかもね。ほら、配信ライブっていろんな人がやってて、デカいホールでロックをガーンってやったり。でも無観客だと、見ててなんか虚しい感じがしてさ(笑)。だったらもっとゆったりと、あんまり力まないでさ、適当って言ったらなんだけど。
――適当って言わないでください(笑)。RED WARRIORSはあんまりきっちりキメない、自由なところが魅力だから。
ユカイ:(笑)。お客さんがいないのに、デカい場所で照明をたくさん入れやっても、実感がないじゃん。だったら力を入れないでできるようなライブがいいんじゃないかなって思って、今回はアコースティック・ライブになったんだよ。
――もしかしたら今、ゆったりやるのがいちばん生々しいのかもしれないですね。
ユカイ:そうそう、かなり生々しいよ(笑)。
木暮:特に俺たち今、メンバーが3人だから、3人だけの演奏をしたいなと思ってる。ホントに、少ない音で。
ユカイ:どれだけできるか、やってみたい。
木暮:空間を味方につけて、面白いことをやりたいなってのはある。サポートでキーボードの三国(義貴)さんも入るんだけど、3人だけのところを面白くやりたいなと思ってて。
ユカイ:「引き算の良さ」っていうか、そういうライブを目指したいね。
木暮:ロックなんてブルースがなかったら生まれなかったんだから、ブルージーな、ロックの原点が見えるようなライブにしたいね。
――エレクトロニックのRED WARRIORSとは全然違う?
木暮:もちろん違う。「Mr.Woman」とか。
ユカイ:そうそう(笑)。
――アコギでやってみたら、印象が大きく変わりましたか?
木暮:ロックバンドってスケール感だったり、音のパワーと圧力だったりで聴かせることが多い。でもそうじゃなくて、たとえばアコギを音数少なく弾いたりすると、1音1音がすごくデカい存在感で響く。そういう隙間とか空間とか音の残響とかを味方にしてやってみたい。そうするとエモーションもさ、ちょっとの変化がすごく大きく感じられると思う。すごくリアルなライブになると思う。
ユカイ:ホントはこういうのが、RED WARRIORSオリジナルのオリジナルなのかもしれないね。
木暮“shake”武彦
――RED WARRIORSのアコースティク・セットは、どんなサウンドになりそうですか?
木暮:アコギで演奏してみてひらめいたことを、いろいろやってみたいな。リハーサルでRED WARRIORSの曲をアコースティックでやった瞬間の、ファースト・インプレッションを大事にしたい。「こんなふうにやってみよう!」、面白かったら「これでいこう!」みたいな。
ユカイ:今までRED WARRIORSは、バンドサウンドでやるのに慣れてたからね。でも今回はギター1本しかない曲もある。サポートのキーボードも入んなかったり。
木暮:ギター1本でやるとき、俺がいつも思い浮かべるのはライトニン・ホプキンス(60年代ロックに大きな影響を与えたブルースマン)。俺、あの人が好きでさ。
ユカイ:さすがに、あそこまで渋くなんないけどね(笑)。
木暮:うん。もちろん曲によってだけど。
ユカイ:アコースティックでやるっていうと、だいたい音をキレイに作ったりするじゃない。でも俺たちはそういうのじゃないからね。昔のブルースの雰囲気、それこそロバート・ジョンソン(伝説のブルースマン)までいっちゃうと古いけどさ、そういう「ギター1本でも聴けちゃう」みたいなニュアンスになってくると思う。曲によっては、歌もかなり荒々しいしね。
――そして本番のライブでは、この2人にキヨシさんが加わります。
木暮:3人一緒にやったとき、キヨシなりのものを出してくれればいいかなと思いますね。たとえばロックンロールの曲でも「この曲はフォーキーにやりたいな」とか、キヨシとしてのアイデアを出してくれるといいね。今、2人でリハーサルやってると、ユカイくんが俺とはまた別のイメージで入ってきたりしてさ。そうすると自分の予想してたものとはまた違った曲になっていく。「ああ、こうなるんだな」って。それが楽しいんだよね。そういう感じでさ、キヨシが加わってくれると面白いな(笑)。今回、そういうことを楽しみたいってのはあるね。
――きちんとリハーサルをしてキレイに仕上げるんじゃなくて、三者三様のアプローチを目指すんですね?
木暮:そうだね。せっかくやるなら、どうなっても楽しみたいね。ただ、なんでまた六本木のおしゃれなところでやるんだろう(笑)。
――Billboard Live TOKYOですね。ホントは山梨でやりたかったですか?(笑)
木暮:いやいや、普段の生活からいきなりポーンってワープする感じがさ(笑)。しかも、山梨に住んでる俺と、北海道のキヨシは特にね(笑)。
――ステージの後ろのカーテンが開くと、六本木の夜景が見える!
ユカイ:だったら当日、晴れるといいな(笑)。
――この半年、ライブを見たいのに我慢してきた音楽ファンたちに対して、何かメッセージはありますか?
木暮:こういう事態になって、スポーツも音楽もできなくなっちゃった。そのとき、衣食住と関係ないものってのは無力だなって思っちゃったんだよね。最初はホントに不安な毎日だった。俺は田舎に住んでるから、生活してる分には関係ないんだけど、ニュースを見たり家族の様子を見てるとやっぱりすごく不安なベールに包まれていくみたいな感じがあった。だけど家でひとりでギターを弾いてると、気づいたら全部忘れちゃって、楽しくなっちゃってて(笑)。そういう楽しい頭になってると、ニュースを見てても楽に見れるっていうかね。「あ、やっぱり音楽ってすごく力があるな」と思ったね。音楽ってやっぱり、生きるために必要なもんなんだと思って、すごくいい確信が持てた。RED WARRIORSって、バンドの中でも特に“ぶっ飛び感”があるじゃない? ユカイくんも俺もソロでやってるけど、そこにないものがあってさ。だから自分でも、今回はそれをすごく楽しみたい。「今こそロックンロールを!」っていう感じがする(笑)。
ユカイ:俺もやっぱりいろんなことがあってさ。仕事がみんな飛んじゃったり、予定してたライブもまったく白紙になっちゃって。それだけじゃなくて、ずっと動いてたものが止まっちゃったんだよね。人間ってどんなヤツでもさ、動けば動くほど雪だるまみたいに膨れあがっていくじゃない。自分ではそのつもりはなかったんだけど、気がついたらいっぱいくっついてたんだよね。自分の人生の断捨離っていうの? 逆にそういうのを洗い落とすきっかけになった。だから今、自分にとって大切なものは、やっぱり家族と音楽なんだよね。それに改めて気づいた。いらないものを削ぎ落として、やっていかなきゃいけないことがある。そんなときにいっぱい歌が浮かんできて、歌に救われたんだよね。今の自分があるのは歌があったからで、新たな気持ちになれた。このクリーンな感じのままで行きたいね。だから、うん、今回のライブでは強い歌を歌いたいね。
――今回のライブでは、“強いRED WARRIORS”に会えますか?
ユカイ&木暮:もちろん! ぜひ観てください!!
――楽しみにしてます!

取材・文=平山雄一
特別リハーサル映像
※リハーサル映像の為、画質に乱れがございます。
 当日の配信ではフルHDの高画質にて配信ライブならではの演奏を披露いたします。

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