L→R 工藤哲也(Ba&Cho)、磯部正文(Vo&Gu)、平林一哉(Gu&Vo)

L→R 工藤哲也(Ba&Cho)、磯部正文(Vo&Gu)、平林一哉(Gu&Vo)

【HUSKING BEE インタビュー】
“自分にできることは
曲を作ることしかない”
と言い切りたかった

昨年、結成25周年を迎えたHUSKING BEEから10枚目のオリジナルアルバム『eye』が到着! 新型コロナウイルスの影響を受けての外出自粛期間中に作った12曲は、積み重ねた歴史を感じる説得力とベテランバンドと思えない勢いや新鮮さを兼ね備え、“これぞHUSKING BEE!”と嬉しくなってしまうほど。自粛期間中に考えたことや今作への想いを磯部正文(Vo&Gu)に語ってもらった。

やれるだけやれたので
すごく満足している

25周年イヤーを経て10枚目のアルバム『eye』を完成させたHUSKING BEEですが、まず25周年というところで思うことは?

2005年に一度解散して、7年のブランクがあって再結成して…ブランクの間も音楽活動は続けてましたけど、“ハスキンは25年じゃないんです、すみません!”みたいな気持ちもありつつ(笑)、25年間も音楽をやり続けた感慨はそれぞれあるし、すごく恵まれてると思いますね。音楽に携わらなくなった仲間たちもたくさんいるんで、続けられていることがすごくありがたいです。年齢も重ねて、老眼も出てきて、若い時との違いをひしひしと感じながら。作ってきた曲が残っていることも幸せだと思うし、思い出すことは多々ありますね。

最新作の『eye』を聴いても、もはやHUSKING BEEでしかなくて。これが25年間積み上げた歴史なんだなと思いつつ、同時に新鮮さや喜びを鳴らせてる印象を受けました。自粛期間を経て、再びバンドで音を鳴らせることの喜びは大きかったですか?

3月7日に予定してた25周年ツアーのファイナルが延期になって…3月頭まではメンバーともリハで会ってたんですけど、世の中が不要不急の外出をしないという流れになり、スタジオにも入れなくなって。そうなって初めて“なんだかんだ言って、ずっとスタジオに入り続けてたんだな”ってことに気づいたんですが、そんな状況をメンバーと話すこともできないし、情報交換もできない寂しさがありましたね。数カ月振りにスタジオに入った時にはちょっと泣きそうになりましたよ。まぁ、2度目のスタジオからは変わらずやってましたけど(笑)。

そこから今作に収録された新曲たちの制作作業が始まったわけですね。

はい。個人的には去年末くらいからデモを何曲か作ってたんですが、ああいう状況になってしまって、“こんな時こそ準備しておかなきゃいけない”と思った…曲を作るしかやることがないですからね。いつも以上に準備期間も取れて、結構な曲数ができました。本当に家から出れなかった時期は、自分が好きなバンドの昔の曲や最近の作品を聴いて…いつも以上に集中して音質や細かいところまで聴けたので、いろいろと気づくこともあったり。その感じって25年くらい前に1stアルバム(1996年12月発表の『GRIP』)を作った時の心境と似ていたんです。自分の好きな音楽や周りの影響を受けながら、何もないところから自分の好きな音楽を作り出す。そこからできたのがHUSKING BEEだったので。

あの頃の気持ちを思い出してワクワクしました?

いや、ワクワクという感じでもないんですよね。4月頃に道でとあるミュージシャンと会って、“こういう時こそ新曲を作りたいけど、モチベーションが湧かないんですよね”って言ってたんです。まさに僕もそんな感じでしたけど、“自分には土台も何もないけど、作品を残すことで何かが変わるんだ”という真っさらな気持ちに戻ったというか。もちろん今は土台もあるし、積み重ねてきた曲たちもあるんだけど。そういう意味では以前の曲作りとの一番の違いは、自分の好きなものに純粋な気持ちで臨めたことでしたね。ここ数年は曲を作りながら、“ここでフックを”とか“もっと新しいことを”と頭で考えてしまうことが多くて…それも正しい向上心を持ってやってることなので間違いではないんだけど、それでできた曲を聴いて“もっと直球の曲を作れよ”と檄を飛ばしてくれる人もいて。今回、自分を客観的に見ることでその意味が分かった気がしたし、直球で作れてるのも自分で分かったし、いつ発表できるか分からないまま作っていたけど、こうしてアルバムにすることができたので良かったです。

アルバムは1曲目「Memories Of You」からしっかり掴まれて、前半を一気に駆け抜ける感じが痛快でした。

家では老眼鏡…いや、リーディンググラスをかけて、老いと戦いながら作ったんですけどね(笑)。

あははは。後半はキャリアや年齢を重ねたからこその説得力や哀愁もあって、アルバムとしてすごく完成度が高いし、何度も繰り返し聴ける作品だなと。

だったら嬉しいですね。個人的にはこの状況下でもアルバム作りに集中できたし、やれるだけやれたのですごく満足しています。曲の流れや曲順も吟味できたし、ミックスも細かいところまでこだわれたし。マスタリングまで終わった時は“何事もなく終わった!”って安堵感と達成感がすごかったです。リリース後じゃないとみんながどう思うかは分からないけど、ライヴハウスで生きる曲たちだと思ってるんで、ライヴでお客さんと共有した時に“いい曲ができた”と実感するだろうなというのは感じています。
L→R 工藤哲也(Ba&Cho)、磯部正文(Vo&Gu)、平林一哉(Gu&Vo)
アルバム『eye』

OKMusic編集部

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