花澤香菜インタビュー:ユーモアのセ
ンスに圧倒!映画『羅小黒戦記 ぼく
が選ぶ未来』は「どう生きていきたい
か」を考えるきっかけをくれる物語

花澤香菜宮野真守櫻井孝宏ら豪華声優陣が日本語吹替を担当する、アニメ映画『羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ) ぼくが選ぶ未来』が、11月7日(土)より全国公開される。SPICEでは、主人公・シャオヘイ役の花澤香菜にインタビュー! 美しいアニメーションとユーモアたっぷりな本作の見どころを語ってもらった。
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『羅小黒戦記ぼくが選ぶ未来』​あらすじ
予告編
黒猫の妖精シャオヘイ(CV:花澤香菜)は、人間によって居場所を失ってしまう。そんなシャオヘイに手を差し伸べたのは、同じ妖精のフーシー(CV:櫻井孝宏)だった。だが、最強の執行人であるムゲン(CV:宮野真守)が、フーシーたちを捕えにやってくる。ムゲンにつかまってしまったシャオヘイは、人と共存する妖精たちが暮らす会館へ行くことに……。一方フーシーたちは、シャオヘイの奪還を誓い、かねてから計画していた「ある作戦」を始める。 シャオヘイは、新たな居場所を見つけることができるのか。そして、人と妖精の未来は――?
【花澤香菜】アニメーションとユーモアのセンスに感動
──『羅小黒戦記』を最初にご覧になった際の感想をお聞かせください。
 まずはとにかくアニメーションのきれいさに圧倒されました! それくらい、ものすごくきれいなんです。さらにアクションシーンになると動きの緩急が凄まじくて、「一体どうやって作ったんだろう?」と思ってしまったくらい。登場するキャラクターたちも魅力的で、初めて見たときはシャオヘイのかわいさに夢中になってしまいました。シャオヘイには、ずっともぐもぐ食べていてほしいです(笑)。ムゲンとフーシーは、それぞれまったく違う魅力のある男性なのでそこにも惹かれましたし、かっこいいだけじゃなくユーモアがあるところもいいですよね。作品全体に言えることなのですが、そのユーモアのセンスが素晴らしかったです。
黒猫の妖精シャオヘイ(CV:花澤香菜) (c) Beijing HMCH Anime Co.,Ltd
 私はシャオヘイを演じさせていただくことになってから作品を拝見したのですが、原音のシャオヘイのお声がめちゃくちゃかわいらしくて。「これを演じるのか……ハードルが高いな」と思ってしまいました。それからシャオヘイは黒猫の妖精なのですが、猫の姿のときの鳴き声はどうするのかな? と思っていたんです。結果的には、一部をのぞいてほとんど原音のままでいくことになったので、ちょっと安心しました。特に、シャオヘイといつも一緒にいるちっちゃい妖精(ヘイシュウ)の「ハイ」っていう声は、原音のあの声しかないなと思っていたんです。私には表現できないくらいぴったりハマっていたので、原音のかわいさもちゃんと活かした日本語吹替版になってよかったなと思いました。
あのムゲンを見たときは、「男前ーーー!」
──ちなみに、花澤さんご自身がユーモアを感じたシーンはどこですか?
 シャオヘイがムゲンと旅をする途中で、たき火でお肉を焼いて食べるシーンがあるんです。あの会話の天丼ぐあいが最高ですね(笑)。他にも、戦闘シーンのなかでムゲンがシャオヘイの服を掴むシーンがあるのですが、掴んだ手を離した後にさりげなくシャオヘイの服の乱れを直してあげてるんです! あのムゲンを見たときは、「男前ーーー!」とテンションがあがってしまいました(笑)。キュンとするシーンなので、ぜひ見つけてほしいです。
──シャオヘイはいろいろな表情をみせるキャラクターですが、演じるうえでどんなところを大切にされたのでしょうか。
 猫の姿のときは、原音とマッチするように何度も練習して演じました。人間の姿に変身したあとは、とにかく純粋さを大切に演じています。シャオヘイは、フーシーやムゲンに出会ったことで、いろんな考え方を知って成長していくキャラクターなので、自分の思った方向に進んでいく芯の強さはしっかり持ちつつ、でも子どもらしい純粋さは大切にしながら演じました。
――中国語のお芝居を聞いて感じたことや、ご自身のお芝居に取り入れたことはありますか?
 原音のシャオヘイには、自分だったらこう笑わないだろうなっていう部分があったんです。「これはいいな! 真似させていただこう」と思ったので、意識して演じてみました。例えば、シャオヘイがムゲンといかだに乗っているシーンで、調子に乗って「ハーッハッハッハ!」って笑うシーン。もしなんの手がかりもない状態で演じることになっていたら、私は違う演じ方をしていたと思います。猫の姿でフーシーを探しているシーンもそうですね。自分からは出てこないお芝居だったので、吹替えたことでいろんな発見がありました。猫の姿のシャオヘイが何かを見つけて「ん?」ってやるときの声は、絶対に原音をマネしようと思って演じたんです。たった一音なのに、シャオヘイが何をしようとしているのかが伝わるのってすごいですよね。
(c) Beijing HMCH Anime Co.,Ltd
――では、あえてお芝居を変えたところはありますか?
 物語後半の、シャオヘイが自分で決めて突き進んでいくアクションシーンは、原音をそこまで意識せずに、そのとき自分のなかから生まれた感情をだすように意識しました。リハーサルでやったものよりも、「もっとかっこいいお芝居でいいよ」とディレクションをいただいたので、凛々しいシャオヘイになってるんじゃないかなと思います。そこはフーシーとの関係性が大きく変わるシーンでもあるので、注目していただけるとうれしいです。
宮野・櫻井のキャスティングに「ズルいけど私もそう思うっ!!」
――感染対策として、アフレコは集まって収録することが叶わなかったそうですね。
 以前までだったら、キャスト全員が集まって一緒に収録できていたのですが……今は最大でも4人までしか一緒にアフレコすることができません。しかも、この作品を収録したタイミングはさらに状況が厳しくて、ひとりずつ収録するしかなかったんです。相手のお芝居やリアクションがわからないなかで演じなければいけなかったので、難しいところもありました。ただ『羅小黒戦記』の場合は吹替えなので、そこまで解釈の違いが起きることはないだろうなと。原音のフーシーやムゲンの声を頼りに、シャオヘイを演じていくことができました。
――アフレコでは聞けなかった他のキャストさんのお芝居を完成した映像で聞いて、どのように感じましたか?
 もう皆さんぴったり!! 宮野(真守)さんがムゲン役で、櫻井(孝宏)さんがフーシー役というのはアフレコ現場で知ったのですが、「ズルいけど私もそう思うっ!!」と納得してしまいました(笑)。他のキャストさんのことは吹替版が完成したあとに知ったのですが、皆さんとてもぴったりで。特に私は、(大塚)芳忠さんが演じている館長の声を聞いて、「こんなにハマる方は芳忠さんしかいない!」と思いました。「このキャラクターは、絶対に芳忠さんのお声でしゃべるわ!」って思わずにはいられないくらいのシンクロ具合なんです。私の声も、シャオヘイに合ってると思っていただけていたらいいのですが……。不安になるくらい、とにかくシャオヘイがかわいいんです。食べているシーンなんか、あまりにかわいくてどうしようと思いました(笑)。
(c) Beijing HMCH Anime Co.,Ltd
――ご自身も中国でお仕事する機会があったり、中国語の勉強をされているそうですが、中国語のニュアンスなどに特徴はあるのでしょうか。
 シャオヘイのような子どものキャラクターはハキハキしゃべるので、日本語ともシンクロする場面が多かった気がします。でも大人のキャラクターの場合はちょっと違って、サラサラ・ぼそぼそって話していても、中国語にはちゃんと勢いがあるんです。あのニュアンスを、この丸い感じの日本語で表現するのは難しいだろうなと思いました。もし自分がムゲンを演じるとなったら、苦労しただろうなと思います。
ムゲンとフーシー、それぞれへの心の変化
――シャオヘイはムゲンと共に旅をしますが、このふたりの師弟関係をどのようにご覧になりましたか?
 とってもいい師弟関係ですよね。基本的には自由にさせてくれるので。シャオヘイがじっとしていなくてすぐどこかに行ってしまうから、ムゲンに捕まえられてしまうことも多いのですが(笑)。でもムゲンは、シャオヘイが何かに対してどう感じても、どう進んでいっても、それを「いいよ」と見守ってくれるスタンスなんです。時にはヒントになるようなことも言ってくれるので、自由にしてもいいとは言いつつもちゃんと見守ってくれるところが、いい師匠だなと思います。

ムゲン(CV:宮野真守)とシャオヘイ(CV:花澤香菜) (c) Beijing HMCH Anime Co.,Ltd
ムゲン(CV:宮野真守)とシャオヘイ(CV:花澤香菜) (c) Beijing HMCH Anime Co.,Ltd

――フーシーやムゲンに対するシャオヘイの心の変化はどのように演じられましたか?
 フーシーに対しては、「この人が、妖精である自分の居場所を作ってくれた」という絶大なる信頼感があります。一方でムゲンは人間側の立場の人なので、シャオヘイもそこにすごく大きな違いを感じています。「絶対にムゲンの味方にはならないぞ」っていう思いがシャオヘイのなかにあることは、意識しながら演じました。ただ、そうはいってもシャオヘイはまだまだ子ども。どんなに突っぱねた態度をとっていても、何か気をひかれるようなことを言われるとついていきたくなりますし、一緒に過ごすうちに心も揺れ動いていくんです。そういう変化も伝わったらいいなと思って演じました。
シャオヘイ(CV:花澤香菜)とフーシー(CV:櫻井孝宏) (c) Beijing HMCH Anime Co.,Ltd

(c) Beijing HMCH Anime Co.,Ltd

物語の軸は、どんな未来を選ぶか
──“自然と人間”や、“価値観の違う他者との共存”といった普遍的なテーマが描かれている本作ですが、そのなかでも「今作ならでは」と思う描き方や魅力はどんなところにあると思いますか?
 日本語タイトルの副題にもなっている『ぼくが選ぶ未来』という言葉に、すべてが詰まっている気がします。シャオヘイがどんな未来を選んでいくのかが、物語の軸となって描かれているんですよね。最初に出会ったフーシーの考え方に触れて、それをそのまま自分のものとして過ごしてしまえばラクだと思うんです。でもムゲンをはじめとするいろんな人に出会って話を聴いて、それぞれの考え方に触れて。いろんなものを自分の目で見ていくうちに、「違うやり方があるのかもしれない」と自分で考えられるようになるんです。
なかには極端な考え方の人もいれば、みんなで一緒に生きていく方法を探っている人もいる。いろんな考え方の人がいていいし、自分がどういう未来を選択してもいいんだっていうメッセージが、シャオヘイをとおしてユーモアも交えつつ描かれているのが、この作品ならではだと思います。観た人自身が、「どういうふうに生きていきたいか」を考えるきっかけをくれる、メッセージ性のつまった作品だと思います。
撮影では、花の妖精がムゲンとシャオヘイに渡す花をイメージした黄色い花を花澤に持ってもらった。シャオヘイたちがどんな未来を選ぶのか、ぜひ劇場で確かめてほしい。映画『羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ) ぼくが選ぶ未来』は、11月7日(土)全国公開。

SPICE

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