【仲村瞳の歌謡界偉人名言集】#173
ミュージシャン・細野晴臣の言葉

作詞家、作曲家、編曲家、音楽プロデューサー、バンドマン、振付師、……そして、歌手。きらびやかな日本の歌謡界を支えてきた偉人たちを紹介するとともに、その方々が発したエネルギー溢れる言葉を伝えます。常軌を逸した言動の裏に、時代を牽引したパワーが隠されているのです! このコラムで、皆様の生活に少しでも艶と潤いが生まれることを願います。

アンチエイジングね。これがね、大問題
。逆らっちゃいけないんだ。むしろ「年
をとるのは楽しいよ」ってことを声を大
にして言いたい

細野晴臣 分福茶釜』(著・細野晴臣/聞き手・鈴木惣一朗/平凡社/2011年2月10日発行)より

禅問答か哲学講義か、ときには落語の八つぁん熊さんのような、音楽プロデューサー・鈴木惣一朗と細野晴臣の対談形式の名著『細野晴臣 分福茶釜』。「第一章 ああだこうだ考えない世界」「第二章 自分の意志でしか生きられない」「第三章 本当のことは静かに聞こえる」などと、章タイトルだけでも細野の人生観が伝わってくる。今回の名言は、第三章の「ロックは面白くなる」からの抜粋。鈴木が「健康ブームですよね」と話を投げかけて、細野が発した言葉である。「『ロック=若者』っていう、そういう図式はもう崩壊している」と続け、「年寄りのロックはむしろどんどん面白くなってきている」と断言。年をとることを前向きにとらえる生き方も魅力的である。

細野晴臣 (ほそのはるおみ)
1947年7月9日生まれ、東京都港区出身。1969年、ロックバンド エイプリル・フールのベーシストとしてメジャーデビュー。1970年、大瀧詠一、松本隆鈴木茂とフォークロックバンド はっぴいえんどを結成。日本語ロックの旗手として注目を集める。1973年、はっぴいえんどが解散。ソロ活動を始めつつ、鈴木茂、林立夫松任谷正隆らとキャラメル・ママ(のちのティン・パン・アレー)を結成。プレーヤーとして、プロデューサーとして、荒井由実をはじめ多数のアーティストの楽曲を手掛ける。同年、1枚目のソロ・アルバム『HOSONO HOUSE』を発表。1978年、高橋幸宏坂本龍一イエロー・マジック・オーケストラ (YMO) を結成。1984年、『ビデオ・ゲーム・ミュージック』(1984年)をプロデュースし、ゲーム・ミュージックの先駆けとなる。YMO散開(解散/1983年)後は、テイチクに移籍。「Non Standard」と「Monado」の2つのレーベルを立ち上げる。Non Standardレーベルからピチカート・ファイヴ、World Standardなどを輩出する。1980年代後期にはワールド・ミュージック、1990年代にはアンビエント・ミュージックを日本で広める。2008年、『平成19年度芸術選奨』の大衆芸能部門で文部科学大臣賞を受賞。2019年、デビュー50周年。セルフカバーアルバム『HOCHONO HOUSE』の発売、アメリカ公演や展覧会『細野観光1969-2019』、ドキュメンタリー映画『NO SMOKING』など、記念イベントに沸いた。2020年3月18日、細野晴臣 50周年記念ドキュメンタリー映画『NO SMOKING』のために書き下した「No Smoking」「Smoko Memories」の2曲の配信を開始。2020年11月3日、シングル・カセット『花に水』とアルバム『omni Sight Seeing』をリリース。
仲村 瞳(なかむらひとみ)
編集者・ライター。2003年、『週刊SPA!』(扶桑社)でライターデビュー後、『TOKYO1週間』(講談社)、『Hot-Dog PRESS』(講談社)などの情報誌で雑誌制作に従事する。2009年、『のせすぎ! 中野ブロードウェイ』(辰巳出版)の制作をきっかけに中野ブロードウェイ研究家として活動を開始。ゾンビ漫画『ブロードウェイ・オブ・ザ・デッド 女ンビ~童貞SOS~』(著・すぎむらしんいち/講談社)の単行本巻末記事を担当。2012年から絵馬研究本『えまにあん』(自主制作)を発行し、絵馬研究家としても活動を続ける。2014年にライフワークでもある昭和歌謡研究をテーマとした『昭和歌謡文化継承委員会』を発足し会長として活動中。

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