笠井叡が新作ダンス公演『櫻の樹の下
にはー笠井叡を踊るー』を行い、大植
真太郎、島地保武、辻本知彦、森山未
來、柳本雅寛と共演

笠井叡新作ダンス公演『櫻の樹の下にはー笠井叡を踊るー』が2021年2月4日(木)~7日(日)東京・吉祥寺シアターにて行われる。ダンス界のレジェンドである笠井のもとに、大植真太郎、島地保武、辻本知彦(※「辻」のシンニョウは正しくは点1つです)、森山未來、柳本雅寛という一騎当千の振付家、ダンサーが集う。
笠井は1960年代に大野一雄、土方巽に出会い舞踏家として活動を始めた。1971年に天使館を設立。1979年〜85年にはドイツに留学し、ルドルフ・シュタイナーの人智学、オイリュトミーを研究する。帰国後の1994年に『セラフィータ』で舞台に復帰。 2001年に初演され世界各都市でも上演された独舞『花粉革命』以降は、ソロ活動や群舞作品、音楽家との共演などに精力的だ。
笠井叡 Akira kasai (c)︎笠井爾示
『櫻の樹の下にはー笠井叡を踊るー』は梶井基次郎の短編小説「櫻の樹の下には」にインスパイアされている。「桜の樹の下には屍体が埋まっている ! 」という印象的な書き出しに始まる異色作で、生と死や美と醜が表裏一体となって迫ってくる。その世界にインスパイアされながら、そこに「笠井叡が憑依した身体が舞う」という触れ込みだ。
笠井は本作のコンセプトに関して「出演ダンサーは単に笠井叡に振付られるだけでなく、笠井叡と対峙するなかで笠井叡を吸収していき、さながら身体が笠井叡をアーカイブし、個々の持つポテンシャルとハイブリッドされた状態で、振付以上の表現、身体性を発揮する」と述べている。笠井にとっても、これほどまでに高いスキルをもった日本人コンテンポラリー男性ダンサーたちと向きあうことはおそらく初めてであり、 対して、世界を相手に活躍してきた彼ら男性ダンサーたちにとっては、笠井叡は接したことのない異次元の舞踊家である。
笠井叡新作ダンス公演『櫻の樹の下にはー笠井叡を踊るー』チラシ裏面
本公演に賭ける笠井の思いは強く、「今回、彼らの身体に笠井叡がアーカイブされることも、本作においてとても重要な意味をもつ。型として残せるものではない笠井叡の舞踏を、作品創作をとおして記憶していけるのはおそらく最初にして最後の試みとなり、笠井叡をまるごと吸収できる身体性をもったダンサーが5人同時に集まる機会もおそらく今後はないであろう」と述べている。極めて稀有で、歴史に残る公演となるだろう。
【笠井叡 コメント】櫻の樹の下には
本作は、梶井基次郎「櫻の樹の下には」にインスパイアされた作品である。
石炭が植物の死体であるように、人間や動物の死骸が透明な水晶となって地下水のように地球をめぐっている。この死体が有する生命が、今この時代、生命力の根源となる。それを踊るダンサーは、大植真太郎、島地保武、辻本知彦、 森山未來 、柳本雅寛である。もうこの取り合わせは二度とない。この五つの身体が地上ではなくて、根の国底の国のダンサーとなって一度もまだ地上に現れたことのない闇の光を、新しい生命として、吹き上げる。ダンスを踊りたいわけではない。枯れ果てた地球が、新しいよみがえりを果たすならば、サテゥルヌスが自ら生んだ子をたべるように、ダンスそのものを食べ尽くそう。

文=高橋森彦

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