ラブリーサマーちゃん(撮影:稲垣謙一)

ラブリーサマーちゃん(撮影:稲垣謙一)

ラブリーサマーちゃん、
自主企画有観客ライブ
『ラブリーサマーソニック2020』の
レポートが到着

9月にアルバムとしては4年振りとなる新作『THE THIRD SUMMER OF LOVE』をリリースしロックファンから大きな注目を集めているラブリーサマーちゃんが、12月15日(火)に2020年を締めくくる自主企画有観客ライブ『ラブリーサマーソニック2020』を東京・渋谷WWWで開催した。

「ラブリーサマーソニック」は2016年から毎年行われているラブリーサマーちゃんの自主企画公演。記念すべき5回目の開催となるラブサマソニ2020は、ラブリーサマーちゃんが「今回私が日頃からお世話になっているサポートメンバーが勢揃いします」と公演開催を発表したとおり、『THE THIRD SUMMER OF LOVE』のレコーディングメンバーでもある現在のラブサマちゃんのサポートメンバーの吉澤響(Dr)、奥村大(Gu)、右田眞(Ba)、馬場庫太郎(Gu)の所属する各バンドが一同に会した、まさにフェス的な内容での開催で、早々にソールドアウトとなっていた。

ラブサマちゃんバンドのギタリストである馬場庫太郎が所属する3ピース・インストバンドのNENGUのステージからラブサマソニ2020はスタート。

Twitterのプロフィールでは“JAPANESE POP BAND”を自称するNENGUだが、複雑なフレーズを繰り出し唸り歪むギター、変則的なベース、ドラムの三つ巴で醸し出す重厚なマスロックで会場を魅了。ステージ中央に3人ともが向き合うフロアライブのようなセット、複雑怪奇なロックサウンドに呼応したライティングで視覚的にも観客を楽しませ、1曲目の「SMILE MAGNET BOY」から一切のMCを挟まずに圧巻のパフォーマンスで駆け抜けた。

ブサマソニの2番手は、ベーシストの右田眞が所属するバンド・ayutthaya。NENGUのステージとは雰囲気が大きく異なり、太田美音(Vo&Gu)の柔らかで芯のあるボーカルと、ギターとベースが奏でる美しいメロディで紡ぐ楽曲群を披露。

夏にリリースされた最新作から「Back」、「devil」とギターロックを披露し、会場の雰囲気を一変させる。MCで太田が「ラブリーサマーソニック開催おめでとう!」と、コロナ禍のなか公演開催が危ぶまれたラブサマソニに対し祝福の言葉を贈ると、会場の観客も温かな祝福ムードに。新譜のリードトラック「ドラマ」でステージを締めくくり、会場を爽やかで温かな空気に包みこんだ。

3番手は、ラブサマちゃんバンドのギタリスト/ギターサウンドコーディネーターの奥村大によるオルタナティブ・ロックバンドのwash?

ラブサマちゃんバンドのギターサウンドのアドバイザーを担う奥村が、wash?ではVo&Guでフロントマンを務めており、FUZZで歪ませた音作りによる轟音のバンドサウンドと、語り掛けるような熱量の高いボーカルで3ピースのシンプルなバンド編成ながら会場を圧倒した。2018年に発表されたアルバムから「INDIE」を披露し、「またいつか必ず地下室で会いましょう!」と観客に投げかけ披露した「地下室の反逆者」まで全5曲を疾走感あるパフォーマンスで走り抜け、最後にはギターシールドを奥村が咥え自身でハウリングを起こすパフォーマンスを披露しステージを後にした。

4番手は、ラブサマちゃんバンドのドラマーを務める吉澤響が所属するバンド・セカイイチ

ミドルテンポの「Step On」からスタートしたセカイイチのステージでまたもや会場の空気は一変。

グルーヴィーなサウンドで魅せるセカイイチのライブに会場の観客も思わず体を揺らし、皆一様に音楽を楽しんだ。ファンキーな「HARD-CORE-GEEK」、ブラックミュージックの血の通うグッドミュージックにブルージーな岩崎慧のボーカルが心地よい「Grave of Music」と続き、美しいメロディを歌い上げる「石コロブ」まで全5曲を披露し観客を魅了した。

4バンドによる趣の大きく異なるステージを堪能した後、ラブサマソニのヘッドライナーはもちろんラブリーサマーちゃん。

3月以来、およそ9カ月ぶりとなったフルバンドでの有観客ライブにファンの期待値が高まる中、Beastie Boysの「Body Movin’」がSEで流れると黒いワンピースに身を包んだラブリーサマーちゃんが登場。ラブサマちゃんに続き、黒い衣装を身に纏った馬場庫太郎(Gu)、右田眞(Ba)、奥村大(Gu)、吉澤響(Dr)が登場すると、3rdアルバム『THE THIRD SUMMER OF LOVE』から「AH!」を観客の前で初のライブ披露。ベースのハウリングから楽曲がスタートすると、ダンスチューンで会場を盛り上げる。感染症対策で声を出せないファンと共に手拍子でライブを盛り上げ、そのまま「More Light」に。印象的なイントロのメロディをラブサマちゃんがシンセで奏で、会場を盛り上げた。

続いてアルバム「LSC」に収録されている「PART-TIME ROBOT」、3rdアルバムから「I Told You A Lie」と英詞曲を2曲立て続けに披露。 “ラブリーサマーソニックら”しいフェス感のあるセットリストで観客を楽しませ、MCに。

声を出すことのできない会場のファンとコミュニケ―ションを取るべく、Lovelyの“L”を片手の親指と人差し指で作る「Lマーク」を提案。会場のファンと共に笑いながらハンドサインでのコミュニケーションを楽しんだ。

次の曲紹介では、昨年の「ラブリーサマーソニック2019」に日本コロムビアという名の“サンタクロース”が現れアルバムのリリースが叶ったというエピソードを話し、クリスマス直前の一夜に「サンタクロースにお願い」を披露。歪み鳴くギターが印象的なロックサウンドながら、情感たっぷりに歌い上げるラブサマちゃんのボーカルと、美しいメロディによる繊細なクリスマスソングでファンを魅了した。

続き、2000年生まれの若者に向けて書いた、繰り返すギターリフが心地よい「ミレニアム」、ラブサマちゃんが自身の心象を歌ったライブで人気のロックチューン「青い瞬きの途中で」で本編を締めくくった。

アンコールでは、ラブサマちゃんが来場したファンへの感謝の気持ちを伝えた後に、コロナ禍で長い間会うことのできなかったファンの顔を見て感極まって涙する場面も。

涙声でしばらく歌えなくなったものの、最後には“ライブにいらしてくださるお客さんについて考えていたらできた曲”だというファンへの感謝の気持ちを込めた楽曲「LSC2000」、<このメロディが聴こえてるうちはきっと僕らは壊れないでしょう このメロディが歌えてるうちはきっと大丈夫と言って欲しいのです>と歌う「ヒーローズをうたって」を披露し、不死鳥の様に蘇り、2020年内に無事開催を果たしたラブリーサマーソニック2020は幕を閉じた。

2020年に、日本コロムビアへの所属、4年ぶりのフルアルバムリリースと大きく動きだしたラブリーサマーちゃん。2021年の活動から目が離せない。

撮影:稲垣謙一

<セットリスト>
『ラブリーサマーソニック2020』
2020年12月15日(火) at 東京・渋谷WWW
■NENGU
1. SMILE MAGNET BOY
2. Go My Bamboo
3. Real Mel gibson
4. True
5. P
■ayutthaya
1. Back
2. devil
3. stay
4. GUM
5. ドラマ
■wash?
1. INDIE
2. アーハーオーイエー
3. ワルツ
4. オヤスミオハヨ
5. 地下室の反逆者
■セカイイチ
1. Step On
2. HARD-CORE-GEEK
3. Grave of Music
4. Looking Around
5. 石コロブ
■ラブリーサマーちゃん
1. AH!
2. More Light
3. PART-TIME ROBOT
4. I Told You A Lie
5. サンタクロースにお願い
6. ミレニアム
7. 青い瞬きの途中で
Enc1. LSC2000
Enc2. ヒーローズをうたって
ラブリーサマーちゃん(撮影:稲垣謙一)
NENGU(撮影:稲垣謙一)
NENGU(撮影:稲垣謙一)
NENGU(撮影:稲垣謙一)
NENGU(撮影:稲垣謙一)
ayutthaya(撮影:稲垣謙一)
ayutthaya(撮影:稲垣謙一)
ayutthaya(撮影:稲垣謙一)
ayutthaya(撮影:稲垣謙一)
wash?(撮影:稲垣謙一)
wash?(撮影:稲垣謙一)
セカイイチ(撮影:稲垣謙一)
セカイイチ(撮影:稲垣謙一)
セカイイチ(撮影:稲垣謙一)
セカイイチ(撮影:稲垣謙一)
ラブリーサマーちゃん(撮影:稲垣謙一)
ラブリーサマーちゃん(撮影:稲垣謙一)
ラブリーサマーちゃん(撮影:稲垣謙一)
ラブリーサマーちゃん(撮影:稲垣謙一)
ラブリーサマーちゃん(撮影:稲垣謙一)
ラブリーサマーちゃん(撮影:稲垣謙一)
ラブリーサマーちゃん(撮影:稲垣謙一)
ラブリーサマーちゃん(撮影:稲垣謙一)
ラブリーサマーちゃん(撮影:稲垣謙一)

OKMusic編集部

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