サラ・オレイン、2020年を締めくくる
『サラ・オレイン コンサート 2020
JOURNEY』レポートが到着

ヴォーカリスト・ヴァイオリニストとして活躍するサラ・オレインの2020年を締めくくる『サラ・オレイン コンサート 2020 JOURNEY』が、2020年12月12日(土)に開催された。
コンサートで映像や演出を含めトータルプロデュースをしているサラ、2020年を締めくくる旅は、海から始まり空を経て、それぞれの故郷を想い、本当の自分を探しながら、ファンタジー・想像の世界へ、そして宇宙にまで私たちを誘った。今回特に、突出していたのは、音楽と映像のコラボレーションによってコンサートが舞台芸術に昇華され、サラ・オレインが作り出す舞台空間が音楽とともに、多くの人の心を揺さぶり、まるで一緒に旅をしている没入体験を与えたことかもしれない。1本の映画をみているような旅をテーマにした“JOURNEY”公演のライヴ・レポートが届いたので、紹介する。
サラ・オレイン コンサート写真
ついにこの夜がやってきた。
時節柄、多くの公演が延期・中止にならざるを得なかった2020年、サラ・バンドにとっても本公演が年内最初で最後のリアルコンサート。オンライン生配信も同時に行われた本公演では、観客も出演者もそれぞれの場所から期待に胸ふくらませ、スクリーン上に映し出された巨大な帆船とともに、音楽の旅に旅立った。
オープニングは、“JOURNEY”の名にふさわしい、JAL presents フジテレビ「空旅をあなたへ」のテーマ曲〈Sky’ s Calling〉。続いて映画『天空の城ラピュタ』より〈君をのせて〉。
サラの故郷オーストラリアの「非公式の国歌」とも表される〈Waltzing Matilda〉ではサラが弦楽カルテットの第1ヴァイオリンをつとめ、息の合ったストリングスの音色が奏でられた。“ふるさと”を想う歌としてもう1曲、NHK大河ドラマ『西郷どん』より〈我が故郷〉で美しいヴォカリーズを聴かせたあとは、本当の自分を見つける「人生の旅」という誰しもがもつテーマを、映画『ムーラン』より〈Reflection〉で伝えた。サラのヴァイオリンの技巧が花開く〈チャールダーシュ〉でスリリングな演奏を聴かせていたと思ったら……突然に“サラ次郎”の登場(男はつらいよ)。サラ自身、日本映画を海外の友人に勧めるときに必ず挙げる映画だそうだ。口上を述べながら、しばしサラ・グッズ紹介タイム!みなさん、もう持っていらっしゃいますか?!サラ自作のヴァイオリン曲〈Animus〉に続いては、デビュー曲〈Beyond The Sky〉(『ゼノブレイド』より)。初めてレコーディング・ブースに入って歌った思い出の曲だ。第1部の最後を締めくくるのは、4年前には世界的なスーパー・テノール、アンドレア・ボチェッリとステージ上でデュエットした〈大いなる世界 Canto Della Terra〉。スケールの大きな美声を披露した。
第2部はステージ前のスクリーン一面に雪景色が映し出され、その中にサラが浮かびあがる演出が幻想的だったアニメ『スノーマン』の〈Walking In The Air〉でスタート、ダンサブルな〈Fantasy On Ice〉(フィギュアスケート・アイスショーのテーマ曲)では客席からペンライトを振ってお客様も一緒に盛り上がる場面も。サラ・バンドによる、映画『2001年宇宙の旅』〈Space Odyssey 2001〉の後は、実写版の映画も話題のアニメ『約束のネバーランド』より〈イザベラの唄〉。続いて映画『フィフス・エレメント』より〈The Diva Dance〉。宇宙人のソプラノ歌手が歌うという設定の、超高音が炸裂する文字通り人間離れした非現実的な難曲を、サラ持ち前の完璧なピッチと超人的な技巧で完璧に再現!ブラボー。
サラ・オレイン コンサート写真
R.I.P.~Tribute To Legends~では、今年旅立ったレジェンドたちを追悼。エンニオ・モリコーネ、服部克久、ショーン・コネリー、ヴァン・ヘイレン(敬称略)の名曲をサラが心を込めて歌い、ヴァイオリンで激しく演奏した。なかでも日本を代表する作曲家であり編曲家、服部克久先生は、知名度やキャリアなど関係なく、純粋にサラの歌声と才能、人柄を認めてくださった。音楽家として本当にピュアな方であったのだと思う。改めて偉大なレジェンドたちのご冥福をお祈りする。
サラ・オレイン コンサート写真
サラ・オレイン コンサート写真
天使になってしまったサラの親友のために〈Lemon〉を英語&日本語で熱唱 ―魂が歌となって咲いた瞬間。「頑張り過ぎなくていいんだよ、カンペキじゃなくていいんだよ」というメッセージからサラの優しさが垣間見える。「100年に一度の困難な時期だからこそ、忘れてはいけない物語」山田洋次監督が演出したNHK『戦争童画集』より「あの日」。そしてコロナ禍の今だからこそ、世界よ、人々よ、ひとつになろう。高らかに歌い上げるITVラグビーワールドカップ2019日本大会放送テーマ曲〈World In Union〉。愛と喜びの〈Joyful, Joyful〉。そして本編最後の曲は「悔い無き人生を生き切ろう ―あなたらしい道を歩んでほしい」と〈My Way〉。
アンコールでは、この困難な状況を生きる人々に向けたサラからのメッセージがスクリーンに映し出された。そしてスクリーンに桜吹雪が舞う中、英国の歌姫キャサリン・ジェンキンスとレコーディングした坂本龍一の名曲〈Merry Christmas Mr. Lawrence (Somewhere Far Away)〉を歌唱。人生・魂を表現し尽くしたJOURNEYは、鳴りやまぬ拍手の中、“お別れと再出発を意味する1曲”〈Time To Say Goodbye〉で幕を閉じた。
サラ・オレイン コンサート写真
今年、最初で最後となったサラ・オレインプロデュースによるコンサートは圧巻のパフォ―マンス、そして映像・照明による演出で多くの人を魅了。早くも2021年のサラ旅が待ち遠しい。 桜が舞う季節にまた違うJOURNEYをご一緒できることを願いなから。

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