映画アリス・イン・ワンダーランドと
赤いリップ

今回のテーマは、映画『アリス・イン・ワンダーランド』。観たことあるって方も多いのでは。

不思議の国のアリス(鏡の国のアリス)の後日談として13年後の姿を描き、2010年に公開された本作。さらに10年経った今の彼女はどうだろう。

この連載では、映画の感想をヘアメイクで表します。

昨今、映画や映像を観る機会が増えたの
では?

なんと1年ぶり更新になってしまいました、ヘアメイクアップアーティストの安藤瞳です。今更ながら鬼滅の刃や梨泰院クラスをきちんと観たいなと思っているのですが、天邪鬼な自分がそれを億劫にさせています。これは私は流行に乗るような女じゃないわよって意ではなく、広告や会話でよく出会ったのでお腹いっぱいになっちゃったなあって感覚です。

個人の話をすると、明日の予定が決められない日々はなんとなく色濃かった。深夜2時に鳴る「何してんの?」って電話はなくなったけど、食卓に並ぶお皿は増えた。職業柄非日常のような日常を送っていたんだなと感じ「生活」が濃くなりました。

不特定多数に向けたSNSも、楽しいものとして使い続けるために大部分をシェアすることをやめちゃった。瞬間の切り取りが消費対象に変わってしまうなと感じて、写真や感情を自分だけの宝物にしちゃおって感じ。憧憬に対してもそれとして受け入れることにも慣れた。

全部奇妙な夢だと信じたくなった

ティム・バートン監督の世界は幼い頃から当たり前にあったし、ファンタジーやホラーが大好き。本当は緑の血を吐く生物もゾンビも好き。
でも心霊スポットに行きたい訳ではない、あくまで創造の物語としてホラーを嗜好する。

だから実際の世界が変わることはとても怖いし怖かった。何が起こるんだろうって気持ちの奥に着地がないことってとても不安に感じる。体が大きくなるケーキや消える猫に出会う方がまだ免疫があったかも。

止まったと感じる時、自分の中にあるワ
ンダーランドに戻ってみませんか。

人間社会はちょっと窮屈に写されていた、一方アリスにはワンダーランドがあって。どちらがが現実なのかなんて本人にしかわからないんです。

2020年を生きた。漠然と逃げろって言いたくて、アリス・イン・ワンダーランドをテーマにした。

ああ、なんか抽象的なことしか言えなくなってきちゃったな。とにかく時間が足りなくなる前に時計をもったうさぎを追って。不思議な国じゃないから彼は白くなくてもいいや、好きな色なら。

今こそマッド・ティーパーティーを。

この独特なディストピア感はメイクには一切持ち込みません。顔半分が見えなくてもあなたには自分の一番好きな色を知って欲しいし。ふとしたティータイムでドキドキする赤を魅せてあげてもいいし。今回はいまは秘めるものになってしまったリップメイクをメインに三人に施しました。
「他人を喜ばせる人生など送らなくていい。選択は自分でするのよ。」

大人は残酷ってよく言うけれど、大人にならない方がある種残酷なのかなと最近は思ってた。でも19歳のアリスにそうじゃないかもって思わされた。

夢から覚めてるのはわかってるけどバンダースナッチの背中に乗って走り回りたいな。
使用コスメ

リップ: (alice)Dior/ルージュ ディオール ウルトラ バーム999番 (queen)Dior/ルージュ ディオール ウルトラ バーム966番の上からRMK/リップジェリーグロス 02番を重ねる (白じゃないうさぎ)hince/ムードインハンサーマットシグネチャーミー

Special Thanks

モデル:アリスムカイデ https://www.instagram.com/arismukaide/
撮影:浅野杏子 https://www.instagram.com/_kyonc/
衣装:misaki https://www.instagram.com/_chocochipcookies_
ヘアメイク・執筆:hitomiandoh https://www.instagram.com/he_to_mean/

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パルプ・フィクションのミアになれるもんならなりたい
映画アリス・イン・ワンダーランドと赤いリップはミーティア(MEETIA)で公開された投稿です。

ミーティア

「Music meets City Culture.」を合言葉に、街(シティ)で起こるあんなことやこんなことを切り取るWEBマガジン。シティカルチャーの住人であるミーティア編集部が「そこに音楽があるならば」な目線でオリジナル記事を毎日発信中。さらに「音楽」をテーマに個性豊かな漫画家による作品も連載中。

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