小倉 唯、初めての配信ライブ開催【
レポート】『クリスマス ライブ 202
0〜Winter Twinkle Magic〜』は、幸
せな演出や仕掛けが盛りだくさん

新型コロナ禍でライブを行うのが難しい情勢の中、ファンと一緒に肉じゃがを作る生配信バースデーイベントなど、ネット配信を積極的に利用してファンとの絆を深めている小倉唯。そんな彼女が、クリスマスイブの夜にネット限定のプレミアムなライブ「ONLINE クリスマス ライブ 2020『〜Winter Twinkle Magic〜』」を開催した。配信ならでは、小倉唯ならではの演出や仕掛けが盛り込まれたライブの様子をレポートする。

「Magic」の言葉に小倉 唯が込めた想い…それは「ファンに魔法のような時間を」
粉雪が舞い、サンタのソリが鳴らすベルの音だけが静かに鳴り響く暗闇…その中に輝くステンドグラスの光に導かれるように、小倉 唯のシルエットが映し出された。そしてオープニングナンバーの「winter tale」を静かにアカペラで歌い出す彼女を青く淡い光が照らし出す。そしてアバンを歌い終えると一転、まばゆい光と共にアップテンポのメロディーへと転調! 新作のドレス衣装をまとった小倉 唯が、ダンサーを従えてのリズミカルなダンスと共に紡ぐ冬の恋の歌が、クリスマスならではの華やかな雰囲気を盛り上げていく。
「初めての配信ライブ、皆さん盛り上がっていきましょー!」
そんな小倉 唯のメッセージとともに、間髪入れずに恋に揺れ動く女の子の気持ちをウェットに唄い上げた「Baby Sweet Berry Love」がスタート。間奏ではネットの向こうで声援を送ってくれているファンに向けてコールを送るなどして、普段のライブと変わらぬノリを見せながら曲を歌い終えると、最初のMCタイムへ。
「みなさんこんばんはー! あ、こんにちはかな?」
挨拶と共にマイクを前方に向けて、配信を見てくれているファンの想いを受け止め、ステージを捉えるたくさんのカメラを縦横無尽に使いながらのクリスマスの挨拶を披露する小倉 唯。そして彼女にとって初となる配信ライブへの思いを語った。
「今はなかなかリアルにライブとかも出来てなくて、本当に皆さんと会う機会もなかなか無くて、ちょっと寂しい気持ちもあるんですけど、でも今日は配信っていう形で皆さんと少しでも素敵な時間を一緒に過ごすことができたら良いなって思っています」
今日のライブタイトルの「Magic」については、
「今日は配信っていう形なので、配信ならではの空間や演出ができたらいいなと思ってるんで、この「Magic」っていうキーワードを使って皆さんに魔法のような世界観・空気感を一緒に楽しんでいただけるようにするつもりです」と想いを語った。
そして今回の新作衣装…パールホワイトとネイビーをベースに、カラフルな色や雪の結晶などの模様がラメで散りばめられるなど、今回のライブの世界観をデザインしたドレスについて説明しながら、
「きっとみんな「回ってー」っていつも言うから、画面の向こうでも言ってるよね?」
と、ファンの代わりにダンサーズに「回ってー」と言ってもらって、ステージ上でくるりと回って力作ドレスをお披露目した。さらに配信ならではの利点を活かして、これまでのライブで使った衣装の数々へのチェンジも予告し、華やかなライブへの予感を高めていく。
「今はこういう状況もあって、皆さんも思うように過ごすことのできない日々が続いているかと思うんですけど、きっとこれをみんなで乗り越えた先にすごく素敵でハピネスな未来が待っているんじゃないかなと思いますので、今日のライブをみんなで楽しんでいきましょう!」
新型コロナ禍の情勢下でも応援してくれているファンへの感謝のメッセージとともに、明るいハピネスな未来を目指して進んでいくメッセージのこもったナンバー「ハピネス*センセーション」からライブがリスタート。ステージを包み込むように舞うシャボン玉の中で、ダンサーズと共に明るいパフォーマンスを繰り広げた後、不思議なBGMと共にダンサーズから渡された星のステッキを振るうと赤と青のりんごが飛び出してくる配信ならではの演出が。
Photo:上飯坂一
そしてステージ中央でベールに包まれた小倉 唯にステッキが振るわれると、瞬時に新たなコスチュームへ。オレンジをベースにしたミツバチモチーフのふんわりとしたドレス姿となった彼女が披露する曲といえば、ライブでも定番となっている人気ナンバー「Honey♥Come!!」だ。ステージのスクリーンがステンドグラスからハチミツ色のハニカム模様が流れるビジョンに変わり、小倉 唯がソロでダンスパフォーマンスを繰り広げるなど、5年前のMVを思わせる演出はファンにはサプライズのプレゼントとなったはずだ。
最新のXRステージを使ったライブも! 小倉 唯の歌の幅広さを堪能できた後半戦
「Honey♥Come!!」を歌い終えた小倉 唯が微笑むながらカメラを手で塞ぐと、一瞬のブラックアウト。そして手がどけられると再び新作ドレス姿に戻り、ステージはパープルのライティングに染まってアダルティな雰囲気に。そしてスクリーンには万華鏡のビジョンが浮かぶ中始まったのは、TVアニメ『シャドウバース』で演じた黒羽アリスのキャラクターソングをカバーした「瞳の国のアリス -Dance Music Edition-」。歌やダンスの合間に多彩な手品パフォーマンスも盛り込むなど、MCで語っていた通りの「Magic」な演出で歌を盛り上げていった。
Photo:上飯坂一
曲の終わりにウインクしながら頭を小突いた小倉 唯からあふれた光が、夜空にハートマークを描きながらデジタルなXRステージへと降り注ぐ。鍵盤に囲まれたようなステージ上に現れたのは、白と黄色のフリルスカートのドレス姿の小倉 唯。そして唄うナンバーは何とEasy Pop/巡音ルカ・GUMIによるボカロオリジナル曲「ハッピーシンセサイザ」のカバー。アプリゲーム『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat.初音ミク』の中で小倉 唯が演じる花里みのりが唄っており、数日前にも小倉 唯自身が「踊ってみた」動画をアップして話題となっていたナンバーだ。曲が始まるとともにステージ周囲に鍵盤のリングや音符が飛び交うなどXR技術をふんだんに盛り込んだ配信ならではのステージが繰り広げられた。
Photo:上飯坂一
デジタルなステージで歌い終えた小倉 唯は、光の粒子となって再びリアルのステージへと戻っていく。桃色のコート風なワンピースをまとい、右手の中指に赤いリボンを巻いた小倉 唯が歌うのは、リボンを赤い糸になぞらえて恋心を伝えたい女の子の気持ちを切なく唄った「赤いリボン」。スクリーンに映し出される様々なリボンのビジュアルを背景に、情感たっぷりに恋する女の子の気持ちを唄い上げ、最後は自分の巻いていたマフラーをほどき、カメラの向こうから見ているファンの首に巻いてあげるという、ファンにとっては最高のクリスマスプレゼントと言うべきパフォーマンスも披露した。
そのまま始まった次の曲はライブ初披露となる新曲「Look@Me♡」。みんなと一緒にライブで盛り上がる嬉しさを唄った曲だけに、スクリーンにファンから寄せられた熱いメッセージが弾幕となって流れる演出が盛り込まれ、ライブで会うのが難しい現状だからこその小倉 唯自身とファンの想いが花開くステージとなった。
Photo:上飯坂一
曲を終えて始まった二度目のMCタイムでは、初めてライブでファンに届けられた「Look@Me♡」の振り付けに盛り込まれたこだわりや、「Honey♥Come!!」の衣装を着たのがMV撮影以来数年ぶりでドキドキしたこと、「瞳の国のアリス -Dance Music Edition-」での手品や、「ハッピーシンセサイザ」でのXRステージなど、ここまでの楽曲にまつわるエピソードを語った小倉 唯。そしてクリスマスライブもいよいよ終盤に。
熱いクライマックスからのキュートなクリスマスプレゼント! 配信でもファンに伝えたい想いは変わらない!
「ラストあと3曲! ということでみなさん、全力でついてきてくださいねー!」
そんな小倉 唯のゲキとともにステージはブラックアウト。そして雨音のような澄んだメロディとともに、黒の衣装をまとったダンサーズのパフォーマンスとともに新し薄いパープル色のドレスをまとった彼女が唄うのは「雨の森はウソつき」。心に抱えた辛い記憶を唄ったメロウなナンバーを、ダンサーズと息の合ったパフォーマンスで唄い紡いでいく。
Photo:上飯坂一
余韻を引き継ぐように始まった次のナンバーは、TVアニメ『Z/X Code reunion」のオープニングテーマとなった「Destiny」。疾走感あふれるロックのメロディと澄んだボーカルの組み合わせが心地よく、曲の途中ではカメラに掴みかかるなど激しいパフォーマンスも織り交ぜ、激しいナンバーを熱くクールに唄い上げた。
「これでラスト! まだまだ盛り上がっていくよ!」
その勢いに乗せて始まった最後の曲は、小倉 唯のソロデビュー曲となる「Raise」。薔薇の花びらが舞い散るスクリーンを前にして、激しいメロディの戦いの歌を清らかに熱く歌い上げ、やり遂げた気持ちのこもった笑顔と共に「ありがとうございましたー! みなさん素敵なクリスマスを過ごして下さいねー! またねー!」のメッセージでライブを締めくくった。
一度は暗転した画面だったが、サンタのベルの音とともに画面にはクリスマスプレゼントの箱やクリスマスツリーが映し出される。そしてステージに現れたダンサーズがツリーの飾り付けやプレゼントの箱を手に取っていると、その中にやたらと大きなプレゼントの箱が。そしてダンサーズがそこにライブのロゴのパネルを貼り付けると、ステージには「I・LOVE・YOU!!」のメロディが流れ出し、箱の中からサンタコスチュームの小倉 唯が登場! 彼女からのアンコールというクリスマスプレゼントというわけだ。
Photo:上飯坂一
ストレートな恋心をキュートに唄うこのナンバーをリズミカルなソロダンスと共に唄い、クライマックスの告白のくだりではカメラにグッと近づいてバーチャル告白感をファンに味合わせるなど、ドキドキもののアンコール開幕となった。
「アンコールありがとうございましたー! え? してないって? うそー、わたしには皆さんの声聞こえてましたよ?」
ファンの心の声に応えてのアンコールだったことや、クリスマス仕様になったセットの裏話などを語りながら、いよいよ正真正銘のラストナンバーに。
「ちょっと名残惜しくはあるんですけど、次が最後の曲になります。みんなでまた、素敵な一つの思い出を作りましょう!」
そんなメッセージとともに始まったラストナンバーは、この日にピッタリのXmasソング「Very Merry Happy Christmas」。ステージスクリーンをカラフルな電飾やXmasのオブジェが埋めつくし、ステージに粉雪が振りそそぐ演出などを交えながら、クリスマスを楽しむ幸せな時間を優しくきらびやかに唄い上げて、小倉 唯初の配信ライブは大団円となった。
これまでのライブとはまったく違う環境で、ファンの顔も見えない状態の配信ライブだけに、不安な気持ちも大きかったという小倉 唯だが、ライブを完走できたことでそんな気持ちも落ち着いたとのこと。
「でもこうやって形にすることができて、きっとねこの画面の前で見てくれているみんなが笑顔で過ごしてもらえるような、そんな素敵なクリスマスのライブにできたんじゃないかなって、今この瞬間私は感じています。画面の前からたくさん応援して下さった皆さん、ありがとうございました! すごく私の大切な、素敵なクリスマスの思い出になったと思います」
そう締めくくりながらファンに感謝の挨拶を贈った小倉 唯は、クリスマスツリーに飾ってあった魔法のステッキを一振りすると、光の粒子になってクリスマスの空へと還っていき、彼女が紡いだクリスマスの夢の時間は幕を閉じた。
ファンに直接歌を届けられない状況だからこそのアイデアや想いを込められた今回の配信ライブ、1月6日まではアーカイブ配信で楽しむことができるので、リアルタイムで見逃した人は小倉 唯の歌とパフォーマンスで年越しをしてみるのも良いのでは?
取材・文:斉藤直樹 Photo:上飯坂一

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