休止前ラスト、配信ライヴ『This is 嵐 LIVE』でグッときた5曲!

休止前ラスト、配信ライヴ『This is 嵐 LIVE』でグッときた5曲!

休止前ラスト、
配信ライヴ『This is 嵐 LIVE』で
グッときた5曲!

2020年12月31日、国立競技場にほど近いJR千駄ヶ谷駅や銀座三越では、カラーの5色のライトアップが施されていました。あれから1カ月近くが経ち、当然かもしれないけれど年が明けてテレビで嵐を見かけていない。そっか、そういうことか。盛りだくさんだったはずのラストイヤーは、コロナのせいで最後まで生で会えることなく寂しさは残ったけれど、『This is 嵐 LIVE 2020.12.31』に立ち会いたい全ての人が参加できたという点は、ある意味とても幸せなことだったのかもしれない。あの配信ライヴを振り返って今思うこと、5つの曲に乗せて綴ってみました。嵐、21年間本当にありがとう!
「ワイルド アット ハート」収録シングル「ワイルド アット ハート」/嵐
「Løve Rainbow」収録シングル「Løve Rainbow」/嵐
「感謝カンゲキ雨嵐」収録シングル「感謝カンゲキ雨嵐」/嵐
「Love so sweet」収録シングル「Love so sweet」/嵐
「A・RA・SHI」収録アルバム『5×20 All the BEST!! 1999-2019』/嵐

「ワイルド アット ハート」(’12)
/嵐

「ワイルド アット ハート」収録シングル「ワイルド アット ハート」/嵐

「ワイルド アット ハート」収録シングル「ワイルド アット ハート」/嵐

20時、休止前最後となるライヴはこの曲で幕を明けた。2019年1月27日、休止を告げるための記者会見場にメンバーが登場した際に使われていた「ワイルド アット ハート」だ。あの日から約2年かけてこの日を迎えた、そして最後の4時間もこの曲から。ソリッドなギターのフレーズに合わせて、高さ25メートルものタワー上部に作られた巨大ミラーボールに向けてレーザーが走り、その中から姿を現した嵐。この選曲と登場の仕方があまりにもマッチしていて、もはや悲しさどころか高揚感しか感じられないくらい。そして、こう歌う《一度きりの人生 転がるように 笑って泣いて生きてゆこうぜ》《俺たちはきっと 胸に秘めた 涙の代わりに笑って Say goodbye》。そうだ、これが嵐だ。大切な日のセットリストでオープニングに位置づけられたこの曲の、幾重にも重なる意味を勝手にかみ締めて思った、櫻井翔の言う“僕たちがいつかまた「嵐です」と胸を張って言える時”が来たら、その時はまた“We are 嵐!”って、この曲でスタートしてほしいなと。

「Løve Rainbow」(’10)/嵐

「Løve Rainbow」収録シングル「Løve Rainbow」/嵐

「Løve Rainbow」収録シングル「Løve Rainbow」/嵐

配信約1カ月前となる11月30日より、嵐公式YouTubeチャンネルで『This is 嵐 LIVE みんなで準備だ!TV』が公開された。全11回にわたって、当日ライヴを楽しむための機能や盛り上がり方を一緒にレクチャーしてくれるというもの。嵐といえば、ライヴの度に新たな試みでエンターテインメントの可能性を広げてくれているが、オンライン開催の今回、家にいながら友達と一緒に参加している気になれる“フレンズ作戦機能”や、ライヴ中会場に設置されたモニターにファンの姿がリアルタイムに映し出されるという“MEETS CHANCE”など、何とか一方通行ではなく同じ会場で一緒に楽しんでいるんだと感じてほしい!という、ファンへの強い想いが感じられる。その“MEETS CHANCE”を使ってのファンサービスが炸裂したのが「Løve Rainbow」。事前にTwitterで募集したカメラに向かってやってほしいこと以外にも、会場中を歩き回りながらモニター内のうちわのリクエストに応えていく。よくライヴ中に“目が合った!”って喜ぶ錯覚あるあるも、この機能なら確実なる見つめ合いだ♪ 相葉雅紀は謙遜して“自分以外の4人は人間としてトップ、嵐は僕の宝物”なんて言っていたけど、それは周りが決めること。ファンの顔が映るモニターを一生懸命覗き込んで目を合わせていた相葉ちゃんは、彼・彼女らにとっての宝物に違いないのだから。

「感謝カンゲキ雨嵐」(’00)/嵐

「感謝カンゲキ雨嵐」収録シングル「感謝カンゲキ雨嵐」/嵐

「感謝カンゲキ雨嵐」収録シングル「感謝カンゲキ雨嵐」/嵐

途中、NHK『紅白歌合戦』のためにライヴが一時中断すると、画面に日本語や英語・中国語などで案内が流れた。“「感謝カンゲキ雨嵐」で、メッセージフォームから会場の嵐へメッセージを送ろう!”という、ファンからメンバーへのサプライズ企画だ。とはいえ、ライヴの演出を手がけているのは松本 潤。つまりは、松本の他の4人への感謝が生んだサプライズということだろうか。今か今かとその時を待ち、キターーー! 東京ドームの天井に浮かび上がる無数のメッセージに、一瞬の驚いた顔の後、愛おしそうに天を仰ぐメンバーたち。個人的には、一番最初に目に飛び込んできたのが「初恋はニノでした」という文字で、何とも言えない気持ちになって思わず涙。他人でこれなら、見上げた本人はどんな感情になったんだろう…。日本テレビ系『嵐にしやがれ』の最終回ロケ、温泉宿の部屋で活動休止の話になった時“基本的には語らないと決めている”と、頑なに気持ちを口にしようとしなかった二宮和也。その彼が目を赤くしながら最後に発した“欲深い人間ですみません”という言葉が、たまらなく切なくて胸を締め付けられた。21年間、自分の言葉はすべて4人に向けたものだった、それを取り上げられるような気がして、まだまだツッコミたかった…という、なんて正直な想い。これがずっと黙っていた本心か…わがままなんかじゃないよ、絶対。彼にとってはまさしく《言わないけど はじめての 深い いとおしさは嵐》だったんだろう。

「Love so sweet」(’07)/嵐

「Love so sweet」収録シングル「Love so sweet」/嵐

「Love so sweet」収録シングル「Love so sweet」/嵐

“みんな、21年間本当にどうもありがと~!”という、松本 潤の声で始まった最後の一曲は「Love so sweet」。言わずと知れた、松本主演のTBS系ドラマ『花より男子2(リターンズ)』の主題歌として、嵐というグループの人気を不動のものにしたきっかけにもなった曲である。紅白歌合戦の「カイト」間奏部分で、“嵐が去った後に、虹の架かかった美しい空がどうか、みなさんの前に広がりますよう。明けない夜はないと信じて”そうメッセージを残した松本。“虹”も“明けない夜はない”も、この曲に含まれているワードだ。今回のセットリストは歌詞から決めたという、それがよく分かるラストナンバーとなったが、ストイックと言われている彼が終始涙で目を潤ませながら、嵐への想いが止めどなく溢れてきて抑えられない!と言わんばかりのその表情や、声には出さない“ありがとう”の唇の動きに、嵐も嵐のファンも本当に幸せだなと、思わずにはいられない。歌い終えて、5人で肩を組みながら最後の立ち位置に向かって歩いている時のメンバーの晴れやかな笑顔は、まるで少女漫画か青春映画のひとコマのようにキラキラして、“嵐でした!”という言葉を最後に光に包まれて夢のように消えてった。その後に架かった大きな七色の橋は、必ずくる夜明けへと続いているはず、そう信じてきっと“いつかこの夢のつづきを”また5人で、みんなで一緒に!

「A・RA・SHI」(’99)/嵐

「A・RA・SHI」収録アルバム『5×20 All the BEST!! 1999-2019』/嵐

「A・RA・SHI」収録アルバム『5×20 All the BEST!! 1999-2019』/嵐

23時7分頃、ライヴは終了。ギリギリまで時間をともにしたかったのは、メンバーもファンも一緒ではあるものの、年越し直前の混み合う通信環境を考慮して、全ての視聴者が安心して観られるために決断したこと。終演後も、ライヴの余韻に浸りながら“嵐”という存在を最後まで感じていたいと、エンドロールのようにファンからのメッセージが流れ続ける中、23時59分、ふいに画面に嵐メンバーからのメッセージが…! その時偶然バックに流れていたのが、デビュー曲「A・RA・SHI」だった。ライヴは少し早く終わったかもしれない、でも『This is 嵐 LIVE 2020.12.31』の配信は24時まで続き、目の前にいないだけでちゃんと同じ時間を過ごしていたのだと、そして、この曲からまた始まるんだ、そんなふうに思えてくる終わりだった。“明日から、自分のことを考えて大切に生きてみようと思います。またいつか、人のためになれるように”最後にそう話した大野智。以前テレビ番組で、嵐モードになるのはどのタイミングかと聞かれた時、“抜けないよね、俺の素はどこ?”と答えて爆笑されていたのを思い出す。どうか自由に、素の自分で生きてほしい。いつかまた会える時まで、リーダーがくれた“では、またね!”という言葉がファンを支えてくれるはずだから。いってらっしゃい、またね!

TEXT:K子。

K子。 プロフィール:神奈川・湘南育ち。DIE IN CRIESで“音楽=音を楽しむ”ことを知り、好きな音楽の仕事がしたい!とOLをやめてオリコン株式会社に9年所属。どっぷりの反動で旅行業界に転職後、副業で旅・エンタメ関連のWEBで執筆するも、音楽への愛が止められず出戻り人に。愛情込めまくりのレビューやライヴレポを得意とし、ライヴシチュエーション(ライヴハウス、ホール、アリーナクラス、野外、フェス、海外)による魅え方の違いにやけに興味を示す、体感型邦楽ロック好き。

OKMusic編集部

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