luz インタビュー 活動10周年を振り
返るとともに、新たな一面を打ち出し
た2ndシングル「Rose」を紐解く

活動10周年を迎えたluzが、約2年半ぶりとなるシングル「Rose」を1月27日にリリースした。今作は初めて自身で作曲と作詞を手掛けた楽曲を収録、MVではダンスを披露するなど、様々なことにチャレンジした作品となっている。

本記事では、新たな一面を打ち出したシングル「Rose」の制作背景、そしてXYZに関するオーガナイゼイションやRoyal Scandalでのユニット活動、ソロワークスについて、10周年を迎えての心境とともにたっぷりと語ってもらった。
ーー活動開始から10周年を迎えてるluzさんは、2ndシングル「Rose」を1月27日にリリースされますね。ちなみに、昨夏に行われた初の配信ワンマンライブ『【Streaming+】luz 10th Anniversary Project -REVIVE-』のMCで、「10年後の自分に、10年後もまだ歌ってるって言ってもきっと信じないと思う(笑)」と発言されていたのですが、今現在も10周年を迎えての心境はあまり変わりませんか?
そこは基本的に変わらないです。10年前にニコニコ動画へ投稿して始まった僕の活動というのは、最初から音楽の道を目指して始めたものではなくて。最初は、ただの趣味でしかなかったんですよ。
ーー当時は別にお仕事をされていて、その息抜きとして“歌ってみた”の投稿を始められたのがきっかけだったと、以前別の取材でもお話ししてくださいましたね。
そうなんですよ。地元の福井で普通にお仕事をしながら動画投稿を始めた10年前には、自分にたくさんのファンがついてくれるとか、ここまでluzという存在が大きいものになるなんて到底想像が出来なかったんです。それこそ、「10年後にはZeppでワンマンをやってるよ」とか「いろんなグループのオーガナイザーになってるよ」ってあの頃の自分に言ったとしても、絶対に「そんなわけない!」って言うと思います(笑)。
ーーその後のluzさんは、ソロワークスはもちろん、XYZに関するオーガナイゼイションやRoyal Scandalでのユニット活動など、各方面で積極的に動きながらここまでの10年を過ごして来ていらっしゃいます。今になって振り返ってみた時、もともとは趣味であった音楽活動が、いよいよ本格的なプロ意識を持ったものに変わったターニングポイントはどこだったと思いますか?
一番大きかったのは、ソロでの『1st TOUR -GENESIS-』っていう東名阪ワンマンツアーをやった時でしたね。とくに、初日にEX THEATER ROPPONGIでやらせていただいた時の幕が開いた瞬間、自分のためだけに1000人を超えるお客さんたちが目の前に来てくれているということを感じたあの感覚は、本当に特別なものでした。みんなが時間やお金を費やして、それぞれお洒落をして、自分のために集まってくれているんだ……という事実を目の前にした時に「これは趣味として終われるものではないな」と自覚したんですよ。
ーーそれが2016年のことでしたから、今から約5年前のことになりますね。
そうですね。それまでは音楽の道で生きるという意識よりも、単に“歌が楽しいから歌う”っていう気持ちの方が自分の中では強かったんです。でも、あのワンマンツアー以降は、これは自分だけのことでおさまる話ではないなという認識に変わって。自分の歌を求めてくれる多くの人たちの存在や、自分にとっての憧れだったAcid Black Cherryに関わっていたミュージシャンの方々がバンドメンバーとして参加してくださっていること、そして当時のプロデューサーをはじめとした周りのスタッフの方々の協力、それら全てに対する感謝と責任感みたいなものをあらためて強く感じることになりました。
ーーなるほど。バンドメンバーといえば、luzさんは現在に至るまでソロツアーを開催されるたび、ご自身でサポートメンバーを選出してきていらっしゃいますよね。そこには音楽に対しての強いこだわりと、セルフプロデュース能力の高さをいつも感じております。
そう感じていただけるのはとてもありがたいです! セルフプロデュース的なこだわりというのは、我ながら本当に強いなと思っているんですよ(笑)。当然、自分の思いに応えていただけるような環境を用意してもらえていたからこそのことではあるんですが、僕の周りには作曲者にしても、アレンジャーにしても、各ミュージシャンにしても、真摯にこちらの意思を受け止めてくださる方がたくさんいて。いつも、僕はそういう恵まれた中で最大限までやれることをやらせてもらいながら作品を作ったり、ライブをすることが出来ているんです。とはいっても、そこには常に時間的な制約とかが付き纏ったりはしますけどね。
ーーといいますと?
作品に関してはいつも限界までこだわって作っているとはいえ、そこは納期との闘いでもあるというか。締め切りを超えてしまうとそれは自分のワガママを通すということになってしまうので、どうしてもそのギリギリのラインのところでの創作活動になることは多々あるんですよね。
ーーここで納期という言葉がさらっと出てくるあたりに、社会人経験者のluzさんならではな良い意味でのビジネス的プロ意識を感じます……。
わりとネット界隈って時間とかにルーズな人が多いし、自分も全然ルーズな方なんですけどね(苦笑)。それでも、関わってくださる方がたくさんいることや、作品やライブを待っていてくれる人たちが多くいることを思うと、いろいろとちゃんとしなきゃなって思うんですよ。
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ーーでは、ここであらためてうかがいますが、ソロワークスやXYZに関するオーガナイゼイション、そしてRoyal Scandalでのユニット活動。これら3つに対するluzさんのスタンスの違いや、脳内におけるシェアリングのバランスは現状どういった形になっていらっしゃるのでしょうか。
そこはXYZにしても、Royal Scandalにしても、始まった当初と今では少しずつ変わってきてますね。たとえば、Royal Scandalに関して言うと、昔は僕とプロデューサーが提示したことに対して奏音69さんやRAHWIAさんが応えてくれていたところがあったんです。そこから時が経つに連れて、近年は奏音69さんやRAHWIAさんの方からも「もっとこういう風にしたらどうか」とか、「こんなことをやってみたい」といった具体的な提案が出てくるようにもなって来ているんですね。近年はよりお互いの絆を深めながら、3人でひとつの世界を創りあげていっている感覚が強くなって来てますし、これに関してはむしろ仕事としてやっているというよりも、3人が趣味性の強い同人的な世界をとことん楽しみながら究めていく仲間みたいな感じになってます(笑)。
ーーXYZでは、時とともにどのような変化が生まれてきているのですか?
XYZでは、ここを通じていろんなアーティストとの出会いがあったことが僕にとっては大きいですね。あらき✕nqrse✕めいちゃんとかも、XYZから派生したものだと考えると本当に感慨深いというか、純粋に嬉しいんですよ。普段なら出会わないはずの人たちがレコーディングで出会ったり、そこから新しいコラボレーションが生まれたりっていう場にXYZがなってくれているんだとしたら、オーガナイザーとしては本望です。皆それぞれでソロや他の活動があっても、いざXYZで動くとなるとそこもしっかりと本気で臨んでくれてますから。今後もタイミングを見ながら、さらに新しいコンテンツを生み出していけたら良いなと考えてます。
ーーそうしたなか、肝心のソロワークスに対するスタンスとはどのようなものになりますか。
僕にとっては、XYZやRoyal Scandalも含めた全ての活動が最終的にはソロワークスにつながって来ているなと感じてます。逆に言えば、ソロとしての基盤があるからこそXYZやRoyal Scandalでも頑張ることが出来るということでもあるんですけど。
ーー絶妙な生態系が、luzさんの内的世界において構成されているのですね。
そう考えると、僕はここからもっとluzとしてのアーティスト像を拡げて大きくしていく必要があると思っているんですよ。結局、ずっと第一線で活躍されている大御所のアーティストの方たちを見ていると、皆さん確固たる世界を持っていらっしゃるじゃないですか。誰の代わりにもならない、その人にしか生み出せない圧倒的な存在感を放っていけるようなアーティストになっていくために、ここからはこれまでのいろいろな経験を活かしながら、僕はluzという存在を唯一無二なアーティストにしていきたいんです。
ーー実に明確なビジョンをお持ちのluzさんですが、一方で昨夏の配信ライブでは「この10年、僕はいろんな気持ちやいろんな思いを感じながら、たくさんのものを背負ってここまで来ました。この先、何があるかはわからないです。どこまで続けられるかもわからないけど……僕がluzである限り、僕は君に自分の信じる音楽を届けたいと思っています」との発言もされておりました。おそらく、今のluzさんはご自身の音楽活動に対して相当に大きな使命感を感じていらっしゃるのでしょうね。
使命感、なんですかね……? 今の自分を動かしているエネルギーの根源がどこにあるのかっていうことは、確かに自分でも考えたことがあるんです。10年前にネット界隈で歌い手としての活動を始めてここに至るまでには、自分の中での音楽性というのは拡がったり変わったりしながら成長もしてきていて。それって何を求めて変化して来ているのかなって思うと、多分一番大きいのは“人とカブりたくない”っていうことなんですよ。自分が聴いてきた音楽や、影響を受けてきた音楽の要素は大切にしながらも、新しいアプローチを自分なりに生み出していくことが重要だなと思ってるんです。今の自分が「カッコいい音楽はこれだ」と感じるものを皆に聴かせて共感してもらいたいし、そのうえで認めて欲しいんですよ。
ーーその意味からいけば、今回のシングル「Rose」の表題曲は、まさにluzさんがご自身で初の作曲と作詞を手掛けられていますから。アーティストとしては大きな投げ掛けをここでされることになりますね。
現時点での自分のアーティストとしての全てを捧げるつもりで作った曲ですね、今回の「Rose」は。こういう言い方をするとアレかもしれないですけど、僕は音楽って決して嘘をつかないものだと思っていて。たとえば、SNS上でのキャラクターとかって今はいくらでも作れてしまう時代じゃないですか。だけど、僕は自分の好きな音楽に対して真正面から本気でやっているので。別にセールス的に売れるだろうなと思ってやってるわけでもないし、それどころか僕がやっているのは今のメインストリームとかで売れている音楽とはジャンルがちょっと違う異質なものなわけで、そこだって自覚はしてるんです。でも、だからこそ「どうせネット出身の歌い手なんでしょ」っていう人にこそ聴いて欲しいんですよ。これを好きだと言ってくれる人が僕にとっては本当のファンだと思いますし、僕の音楽を好きだと言ってくれる人たちの気持ちを背負いながら活動を続けている、という意味での使命感であれば確かに持ってるんだろうなと思います。
ーー今作は約2年半ぶりのシングルでもありますが、なぜこれだけのインターバルがあったのでしょうか。
それはプロデューサーともいろいろ話をしていた中で、「今の時代、このネット界隈でシングルを出す意味って何なんだろうね。タイアップがあるならまだしも」という話が出たからだったんですよ。
ーー1stシングル「SISTER」は、TVアニメ『Cutie Honey Universe』とのタイアップがありましたものね。
しかも、前回のシングルを出してからはXYZとRoyal Scandalとソロのライブが次々とあって、だいぶ多忙になってしまっていたんです。そこから2020年に入っていった時にコロナ禍になってしまいましたからね。決まっていた予定も全て台無しになってしまって、「さて、どうしようか……」となった時に僕の頭の中に真っ先に浮かんだのが、「よし、自分で曲を作ろう!」ということだったんです。
ーー今回の表題曲「Rose」が初の作詞作曲作品になったきっかけはそこからだったのですね。
いやもう、時間だけはいきなりたくさん出来てしまったので(苦笑)。以前からやってみたいなとは思いつつも、これまではライブ活動に追われていたことでなかなか実際に着手することが出来なかったのもあり、これは良い機会だと思ったんですよ。
ーー曲作り自体は、まず何をどうするところから始めたんですか?
最初はまず、個人的にボカロ曲を作ろうと思ったんです。ボカロ文化って好きなものだし、今でもよくチェックしてますからね。昔はボカロっていうと速くて派手でっていう曲が多かったですけど、最近はエレクトロスウィングとかが流行ってるみたいで、「あれ? この雰囲気って今の自分がやりたい音楽とも少し近いな」とそこで感じたんですよ。その時期から、今回アレンジャーをやってくれているケンカイヨシさんと一緒にデモを作りだしたのが始まりだったんです。その時点では、まだシングルにするとも何も決まってなかったですけどね。ただ、タイトルだけは最初から「Rose」にしようと思ってました。
ーーそれはなぜ?
いつの頃からか、僕のファンの方たちのイメージマークが薔薇になっていて。気付いたらよくリプライくれる方たちが皆そうなっていたんで、僕もある時からそれに準じて薔薇をつけるようになったんですよ(笑)。そして、せっかくだから「Rose」っていう曲もいつか作りたいなと思っていて、それがようやくここで実現したということですね。
ーーそんな薔薇のイメージを曲の中に盛り込んでいくうえで、luzさんが特に重視されたのはどんなことでしたか。
そこはケンカイヨシさんとも凄く話しあったところで、最初の方で「どんな要素を入れたい?」って訊かれたので、マイケル・ジャクソンの「Dangerous」とか、Acid Black Cherryさんの曲とか、自分の好きなものをけっこういろいろ挙げちゃいましたね。結果的に、この曲ではそれが全てミックスされた面白いものになりました。
ーー普通だったら、MJとABCの要素は1曲の中でなかなか同居しないはずだと思うのですが……luzフィルターを通すとこれだけ大胆かつ斬新な音世界が生まれてくるのですね。
聴いた人が驚くようなものになったんじゃないかなという手応えは自分としても凄くありますね。これはもう完全にアレンジをしてくださったケンカイヨシさんのおかげで、彼の中にある引きだしの多さには本当にいろいろと助けていただきました。
ーーケンカイヨシさんの人選についても、luzさんご自身が決定を?
そうです。みやかわくんの「略奪」を初めて聴いた時に、「何だこれ、かっこいい!」と思っていたので今回は僕からお願いしました。そうしたら、「製品としての曲にならないとしても、まずは一緒にやってみようよ」と言ってくださって、しょっぱなからフランクな雰囲気で曲作りが始まったんですよ。僕と性格が少し似ているところもあるみたいで、普段はわりとボケーっとしてるんですけど(笑)、いざ曲を作るとなった時の集中力がハンパないんですよね。そこの波長も合ったし、とにかくやりやすかったです。
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ーーなお、今回のレコーディングでは生バンドも使われたそうですが、そこもluzさんの音に対するこだわりがいかんなく活かされた部分と言えそうです。
僕の場合、全てを生音にすれば良いと思っているわけではなくて、打ち込みの方が良いケースというのもあると思っているんです。ケンカイヨシさんもそこは同じ見解を持っている方だったので、この「Rose」では両方の良いとこ取りをしてます。ドラムにしても、生と打ち込みを混ぜてるんですよ。
ーー人肌の生み出す華やかさや色気も漂わせながら、濃密で緻密な世界が展開されているこの音世界は、有機と無機が交錯しているからこその独特なものだったのですね。
そこを感じていただけるのはとても嬉しいです。ありがとうございます!
ーーあと「Rose」の歌メロについてなのですが、これをどのタイミングでつけていったのかもよろしければ教えてください。
歌メロは最初です。というのも、楽曲にとって僕が一番大事だと思うのが、歌詞より何よりメロディそのものだからなんですよ。仮に一瞬のことであっても、聴いた人の耳に残る鮮烈なメロディってとにかく大きな力を持ちますからね。そこをまずは土台にして、アレンジをし、歌詞をつけていくという流れをたどっていきました。
ーーこのドラマティックな旋律は、聴き手の心を強く惹きつけますね。
これは敢えてJ-POPっぽくないメロディラインにしたんですよ。言葉にするなら、ここにはアトラクション的な展開が欲しかったというか。瞬く間に終わった感じがすると同時に、「また乗りたい!」って思えるようなアトラクション的な感覚を聴く側に感じて欲しいと思いながら作ったんです。
ーースリリングさや心地良い緊張感までもが漂っているのは、そのためでしたか!
そこはケンカイヨシさんが当初提示してくれたアレンジよりもバサッと短く曲を切り上げていて、受け手に「もっと欲しい……!」と思わせるための工夫をしてます。ここに関しては、ケンカイヨシさんも「確かに、この構成にした方が“もっと欲しくなる”かもしれないね」って言ってました(笑)。
ーー理屈や理論を超えた、ご自身の本能的なセンスを存分に活かされたわけですね。
きっとそうなんだと思います。僕にはそこまで豊富な知識や音楽的スキルはないですけど、直感的に「これがいいはず」って判断したり、その都度アイディアを提案することは出来ますから。今回のレコーディングでは、ケンカイヨシさんのお力も借りながらそういうところを活かすことが出来ました。サビはもちろんですし、全編が聴きどころの曲になってます。
ーーでは、「Rose」の歌詞についてはどんなストーリーを軸にしながら綴っていくことになったのでしょうか。
薔薇言葉ってわかりますか? この歌詞は、あれを下敷きにして書きました。
ーー薔薇の花言葉は、色や本数によりさまざまに意味が変わるものとして有名ですよね。
50本で恒久とか、99本で永遠の愛とか。それ以外にも薔薇言葉をこの歌詞の中には織り込んであるので、ぜひ聴いたり歌詞カードを見ながらこの物語を味わっていっていただければと思います。
ーー少し踏み込んだ質問にはなりますが、「Rose」の歌詞には、どこかペシミスティックな心理描写もみられるように感じます。永遠をどこかでは望みながら、それが叶わないことを知っている人間の哀切がうかがえるといいますか。これはもしや、luzさんの人生観を多少なり映したものでもあったりするのでしょうか。
一見すると、これは女性が男性にヒドいことをされて「永遠なんていらないから」ってすがっているようなストーリーに見えるとは思うんですよ。でも、自分の人生観みたいなものも確かに入っているところはありますね。永遠だって言い切れるほど絶対的なものって、この世の中にはあんまりないし。だからこそ、大切にしなくちゃいけないことって多分たくさんあるんでしょうね。
ーーこれは素朴な疑問なのですが、この「Rose」に限らずluzさんの曲には女性目線で歌われているもがかなり多いように感じます。これはなぜなのでしょう?
アンバランスなものって、妙に好きなんですよ。男性の場合は男性目線で歌うことが多いと思いますけど、自分の歌声で女性目線の歌詞を歌ったときに生まれるアンバランスな雰囲気が僕は好きだし、今回の「Rose」でもそこは強く打ちだしたかったんです。あ、でも今回のカップリングになっている「棘」は男性目線なんですけどね。
ーー「棘」もluzさんの作詞作曲によるものですが、このタイトルからいって内容としては「Rose」との関連性がありそうです。
そのとおりです。「棘」と「Rose」はリンクしてますね。これは「Rose」に出てくる女性をめちゃくちゃ弄んでますよ、ただし最終的には女性ってつくづく怖いものだよ、という歌詞になってます(笑)。そして、これもカップリングになっている「アイビーラスト」と「アリアドネ」も全て「Rose」ありきで生まれた曲たちです。
ーーシングルであるにせよ、今作はなかばミニアルバムのような仕上がりでもあるのですね。
そういう感覚で聴いていただけると、より深くこの世界を感じてもらえると思います。
ーー今作は通常盤、初回限定盤、XYZP盤の計3形態にてリリースますが、そのうち初回盤には「Rose」のMVが収録されていて。MVではluzさんがダンスを披露されていますね。
実は僕、2018年にRoyal Scandalが舞台化した時に役者さんたちの踊りにめちゃくちゃ感銘を受けまして。自分のライブパフォーマンスにもどこかでぜひ活かしてみたいと思ったので、ダンスレッスンに通い始めていたんですよ。これまではなかなかそれを活かす場がなかったんですけどね。今回の場合は音楽的にも「Rose」で新境地を拓けたので、MVでも新しい一面を見せてみようとダンスにチャレンジしてみました。
ーー撮影での手応えはいかがでした?
踊れる人ってすごいんだなってあらためて思いました(笑)。設定としては、僕がマフィアのボスでバックダンサーは部下みたいな感じなんですよ。つまり、僕はボスなだけに堂々と見えるような振り付けでお願いしますっていうオーダーを出してますからね。そこまで動きは激しくないんです。その分、周りのダンサーの方が派手に踊ってくださっているので、なんとか僕もそれなりに見えるようになってるっていうだけなんですよ。
ーーいやいや、何をおっしゃいますか。真実のほどは、ぜひ皆さまにもMVを観ていただきたいところです。
一応、今も月1〜2回は通ってるんですけどね。上達するにはまだまだですね(笑)。
ーーだとしても、ダンスをしだすと音楽を体感するということが身に着くと聞いたことがありますので、その点でもダンスレッスンは吉と出ているのではないです?
それ、凄くありました! ダンスを基礎から始めたことで音楽に対してのリズム感が変わったし、リズム感が前よりも断然良くなったんですよ。そこは本当に、ダンスレッスンをやりだして良かったところですね。
ーー10周年を経て、ここからさらに多角的な進化をしていくであろうluzさんの未来が楽しみでなりません。
2020年はコロナ禍で思うように活動が出来なかった代わりに、自分主導で「Rose」という作品を作りあげることが出来ましたし、これは今後に向けた財産として重要な意味を持ってくることになると思ってます。今後はこういうものをもっと増やしていきたいですし、そのクオリティをさらにしっかりと高めていくことで、ファンの方やそれ以外の方たちにもluzというアーティストの存在をもっと認めていただくことが出来るようにしていきたいです。この「Rose」は、僕にとってそうした未来に向けての第一歩ですね。
ーー薔薇は艶やかさと気品を併せ持った花ですので。luzさんには、さらなる大輪の花を咲き誇らせていっていただきたく思います。
はい、そのつもりで頑張っていきます!

取材・文=杉江由紀

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