藤間爽子(女優・日本舞踊家)が紫派
藤間流・三代目家元 藤間紫を継承

女優で日本舞踊家の藤間爽子(フジマ・サワコ/26歳)が、2021年2月28日、東京・日枝神社にて紫派藤間流継承式を行い、三代目家元・藤間紫(フジマムラサキ)を正式に継承した。今後、女優業においては引き続き「藤間爽子」を、日本舞踊家としては「藤間紫」を名乗っていく。なお同日、藤間紫(藤間爽子)の兄、藤間貴彦も、初代・藤間翔(フジマカケル)に改名した。
(右)三代目・藤間紫、(左)初代・藤間翔
初代・藤間紫は1930年、藤間章吉に入門以後、70年以上の芸歴を誇り、日本舞踊・紫派藤間流家元として、日舞の隆盛に尽力すると共に、女優としても数多くの舞台、映画、テレビで活躍した。藤間貴彦・藤間爽子兄妹にとっては祖母にあたる人物だった。
初代の没後に二代目・藤間紫を継いだのは、藤間貴彦・藤間爽子兄妹が師事した歌舞伎俳優の二代目・市川猿翁。その猿翁は今回の継承式に際して、「初世紫の遺言通り、“孫の爽子が年頃を迎えた暁に、三代目家元として藤間紫を襲名させてほしい”という遺志を実現する時期に達したと思い、数年前から準備を始めて参りました」とのコメントを寄せた。
継承式を終えた三代目・藤間紫(藤間爽子)は、「コロナ禍ではありましたが、無事に継承の儀を執り行うことができほっとしました。藤間紫という、大きすぎる名前を継承して、これから頑張っていかなければならないと思いますし、名前を継いだからと言って急に踊りが上手になるわけではないので、日々精進していかなければいけないと感じております」と語った。
また、初代と同じく女優と日本舞踊家の二足のわらじで活動することについて彼女は、「どの芸能の世界も正解がない世界。いろいろ遠回りすることもあるかと思うけど、まずは祖母が作ってきた”紫”という色を壊すことなく、さらに私の色を加えていけたらなと思います」との意気込みを示した。
そんな彼女にとって、継承後初となる舞台は、2021年3月6日から下北沢ザ・スズナリで公演される『いとしの儚―Dearest Hakana―』。ヒロイン・儚(ハカナ)役で出演する。
一方、前述のとおり藤間貴彦から改名した初代・藤間翔について、名付け親の市川猿翁は、「妹を支えて共に芸道に励む覚悟を示した兄の貴彦には、私の生き様を表す“天翔る心”から、藤間翔と命名し、初代として名乗らせる事と致しました」と説明。
藤間翔は、「まだ名前をいただいたばかりで実感がわいていないのですが、とにかく前進していこうと思っております。目標は市川猿翁さん。足元にも及ばないですけど、猿翁さんのように、天翔る舞踊家になっていきたいなと思っております」と決意を語った。

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