カネコアツシ × 首振りDolls

カネコアツシ × 首振りDolls

首振りDolls、
マンスリーインタビュー第25弾の
ゲストは人気漫画家・カネコアツシ!

3月17日、首振りDollsが待望のフルアルバムをリリースする。今作は2019年5月22日にリリースした『アリス』から1年10カ月振り。振り返れば、前作『アリス』は、メンバーが憧れて止まない漫画家のカネコアツシ氏がジャケットを描いてくれることが決まった瞬間にタイトルが決まり、そこから全ての制作が始まっていったと言っても過言ではない。

“ジャケって明らかにその、バンドのメンバーへのプレゼントなわけですよ。その人達だけのために描いて、その人達が喜んでくれるっていうのが直で知れるのが、ジャケ仕事の一番楽しいとこなんですよね”

これは、『アリス』のジャケットを手掛けてくれたときに、カネコがナオとジョニーとショーンにくれた言葉だ。そんなカネコの人柄に触れた3人が、カネコの人間性に強く惹かれ、ますますカネコへの憧れを募らせていったのは言うまでもない。

そして今回、新たなアルバムを制作することになったとき、彼らは作り溜めた曲を頭の中に並べた状態で、アルバムを『ドラマティカ』と名付けることにした。その瞬間、3人の中に“カネコさんに自分達が表現した『ドラマティカ』を描いてもらいたい!”という想いが湧き上がった。煌びやかな印象を放ちながらも、どこか退廃的でノスタルジックな空気感をも漂わせる『ドラマティカ』という造語に、彼らはカネコアツシが描く漫画の世界との共通点を強く感じたのだろう。

そんな彼らの願いを迷うことなく受け止めてくれたカネコアツシ。カネコが手掛けた首振りDollsが生み出した『ドラマティカ』の世界は、その言葉を見事に表現しきった最高作となった。そして今ここに、『アリス』リリース時の対談ぶりとなる、2回目の対談が実現! 両者の出逢いのきっかけから今作の制作秘話まで、音楽というツールが生んだ人間の繋がりを改めて知ることが出来る、あたたかな対談となった。

マンスリーインタビュー第25弾
カネコアツシ vs 首振りDolls 対談映像

アルバム『ドラマティカ』
トレーラー映像

『アリス』のジャケットが
上がって来たときも
大騒ぎしたのを覚えてる

カネコアツシ × 首振りDolls

カネコアツシ × 首振りDolls

ナオ&ジョニー&ショーン:カネコさん! 今回も本当にありがとうございました!

カネコ:いやいや、こちらこそ、本当にいいアルバムに仕上がったね『ドラマティカ』。描かせてくれてありがとう。本当に嬉しいよ。前回の『アリス』がみんなとの出逢いだった訳だけど、出逢いの場所も、まさしくここだったからね(※取材は、ヴァニラ画廊にて行われました)。2年前に僕が初めての原画展をやったとき(※'18/11/23 〜 12/29カネコアツシ“初”原画展 Atsushi Kaneko “First” Exhibition「SEARCHANDDESTROY」@ヴァニラ画廊)に、ショーンくんが来てくれて。普通じゃない怪しい雰囲気の子だなぁって思っていたら、話しかけてくれて。そこが最初だったね。

ショーン:はい! 画集買って、サイン貰って、CD渡しながら“いつか一緒に仕事をさせてもらえる時がきたらお願いしたいです”って、図々しいお願いをしてしまいまして。

カネコ:いやぁ、図々しいなんて。すごく嬉しかったよ。まだその頃、ショーンくんは首振りDollsに加入したばかりだったんだよね。それで、CDを渡してくれるときに“首振りDollsというバンドをやっておりまして、まだこの作品には自分は参加していないんですけど、是非、いつか機会があったら描いてもらいたいです!”って言ってくれて(※インディーズ1stアルバムは『首振人形症候群』。ショーン加入後は2019年12月16日に『首振人形症候群〜REVISITED盤〜』として再発。今回3月17日から配信開始)。家に帰って聴いてみたら、めちゃくちゃカッコ良くて。すごくいいバンドだなって思った。

ショーン:嬉しいです!

――ショーンからもそのときの様子聞いてました。“いつか一緒に仕事をさせてもらえる時がきたらお願いしたいです”ってお願いして来ちゃったってメチャメチャ嬉しそうに報告してましたから(笑)。

カネコ:嬉しいね、そんな風に思ってくれてたなんて。最初ショーンくんが個展に来てくれたとき、明らかに普通じゃない風貌だったから、めちゃくちゃ目立っていたんだよ(笑)。たしか、三つ編みしてたよね?

ショーン:はい! そんなとこまで覚えててくださって嬉しいです! 今日着てるこの服着てったんです、そのとき! 今日、何着て行こうか迷ってて、ふとこの服が目に止まって、“あ。そうだ! そういえば、カネコさんと最初に会った日、この服着てったんだった!”って思い立って!

――記念日男だな、ショーン(笑)。

ジョニー:でも、まさに記念日になったんだもんね。カネコさんと会えて、こんな素敵な展開になるなんて、思ってもみなかった。

ショーン:そうなんですよ! いまだに信じられないんです。自分達のCDをカネコさんが描いてくれたなんて。

カネコ:気になったんだよね。三つ編みに、そのセーターに、革ジャン着てて。ライダース、着てたよね?

ショーン:おぉ! 覚えててくれてるんですね! もぉ、めちゃくちゃ嬉しいです!

ナオ:そのセーターの柄も独特やからね。『時計仕掛けのオレンジ』に出てくるやつだもんね! 分かる人には分かるっていう。

ショーン:そう。『時計仕掛けのオレンジ』に出てくる富豪が着てた柄なんですよ!

ジョニー:あぁ! あのマッチョを従えてる富豪ね!

カネコ:懐かしい。もう2年前になるんだね。最終日に来てくれたから2018年の12月の末だったかな。そこから間もなくして、最初に企画書みたいなメールを送ってくれたんだよね。すごく丁寧なメールだった。

ショーン:図々しいかなぁとメンバーと話し合ったりもしたんだけど、まずはメールしてみよう! ってことで。

――ヴァニラ画廊の方にカネコさんに連絡を取って頂いて、メールアドレスを聞いてね。

ショーン:そう。初めてメールしたときは本当に緊張したけど、すごく丁寧にお返事を返して頂いて。

カネコ:そこからだね。『アリス』のジャケットを描かせて頂いて。

ジョニー:『アリス』のジャケットがカネコさんから上がって来たとき、たしかツアー中で、ライヴ後の打ち上げだったと思うんですよ。“カネコさんからジャケットのイラスト上がって来たよ!”って、送られて来た連絡を受けて、みんなで一緒に見て“おぉ〜〜〜〜〜〜っ!”ってなって。ヤバイヤバイ! めっちゃいい! って、大騒ぎしたの覚えてる。名古屋だったっけな。めちゃくちゃテンション上がったの鮮明に覚えてます。

ナオ:そうだ! 名古屋だ! 名古屋の居酒屋でご飯食べてたときだった!

ショーン:そうそう! かなりお酒が進んじゃって、お会計が大変なことになったの覚えてますもん(笑)。

カネコ:そんなタイミングだったんだね(笑)。それは良かった。で、今回もタイミング的に僕がヴァニラ画廊でグループ展をやっている最中にこの対談っていう、なんだか不思議なタイミングだね。

ナオ:ヴァニラ画廊といえば、二十歳くらいの頃にすごく気になっていた画廊で、そこで個展をやられている方々を掘っていってたんです。謎の統一感というか、こだわりを感じていて。ショーンから、カネコさんの原画展を見にヴァニラ画廊に行ってくるって聞いたとき、めちゃくちゃ羨ましかったんですよ。まだその頃上京前で北九州に住んでいたので。

カネコ:ヴァニラ画廊への憧れは自分達の中にもあったよ。僕自身も、昔は、自分がヴァニラ画廊で個展が出来るようになるなんて、思ってもみなかったからね。それくらい憧れの場所ではある。

ナオ:そうなんですね! 俺の中では憧れと憧れが重なり合ってました! もう本当にすごく嬉しかったのを覚えてます! 今この状況もですけど!

ジョニー:今、もうどれだけ嬉しかったか自慢になってるけど(笑)、俺も自慢していいですか? 俺、カネコさんから今回のジャケットを描いてもらうことになる前に直接連絡があって、“ジョニーくんのあのポーズ、使わせてもらってもいいかな?”って。“あのポーズ”っていうのは、俺がよくライヴのときにやってる両手の人差し指を頭の上に立てて鬼みたいなポーズを取るやつなんだけど、“そんなカネコさん! 恐れ多い! 俺のポーズではないですよ!”ってなりましたもん。めちゃくちゃ嬉しかったですけど!

ナオ:確実にジョニーのもんじゃないね、あの鬼ポーズは(笑)。みんながやっとるポーズだし(笑)。

ジョニー:何なら俺は、アンガス・ヤング(AC/DC)へのオマージュですから!

カネコ:あははは。いやいや、僕の中であのポーズはジョニーくんのものだからさ(笑)。最初にライヴを見せてもらったとき、あのポーズがすごく印象的だったから、『EVOL』っていう新連載を始めるときに、主人公たちが悪者になるときにするポーズとして“ジョニーくんポーズ”をするっていう設定にしたくて、これはまず、ジョニーくんに許可を取らねば! と思って連絡したんだよね(笑)。

ジョニー:俺、そんな許可持ってないですから(笑)! でも、めちゃくちゃ嬉しくて、今日の対談で絶対に自慢したかったんですよ!

ナオ:俺とショーンは早速移動の車の中で自慢されましたけどね! 

カネコ:そうだったんだ(笑)。でも、『EVOL』の中では結構重要なシーンに出てくるポーズなんだよ。

ジョニー:めちゃくちゃ自慢出来ますよ、本当に!

OKMusic編集部

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