結城アイラ

結城アイラ

【結城アイラ インタビュー】
夢や信念、大好きな趣味や推しが
あなたの存在理由になる

アニメ『ヴァイオレット•エヴァーガーデン』の挿入歌「Violet Snow」で全世界から注目を集め、声優ユニット・NOW ON AIRのサウンドプロデュースも務めるなど、活動の幅を広げる結城アイラから4年振りとなるシングル「Blessing」が届いた。アニメの世界観とリンクしつつ、シンガーソングライターとしての力を存分に発揮して、聴く者をやさしく包み込んでくれる作品について語ってもらった。

こんな状況でも聖なる輝きを浴びて、
自分の瞳も輝かせていってほしい

新曲「Blessing」はTVアニメ『聖女の魔力は万能です』のOP主題歌ですが、アニメのオープニング曲でこんなにやさしいバラードって珍しくありません?

そうなんですよ! アニメのOP主題歌というと、わりとさわやかでアップテンポのものっていうイメージが私の中にもあったので、そんな感じの曲をオーダーされるんだろうと思っていたんです。なので、アニメの監督と打合せさせていただいた時、バラードで美しい感じにしてほしいと言われてびっくりしました。でも、私の楽曲をいろいろ聴いてくださった上で、そうオーダーしてくださったのが嬉しくて。“頑張らねば!”と身の引き締まる想いがしましたね。

実際、アニメはバラードが似合うような内容なんでしょうか?

はい。すごくやさしい世界観ですね。主人公のセイがある日、聖女として突然異世界に召喚されてしまうんですけど、そこで普通ならパニック状態に陥りそうなのですが、セイは落ち着きながら前向きにその世界に馴染んでいこうとするんです。そんな姿にすごく好感が持てましたし、周りにいるのもやさしい人たちばっかりで。参考楽曲としていただいたものも洋楽だったり、歌い上げる系の美しい曲が多かったから、曲作りにあたってはそういったところも意識しましたね。あまりAメロ、Bメロ、サビが明確に分かれた曲にしたくなかったので、AメロからBメロの境目をちょっと曖昧にしていたりもするんです。

美しく流れる曲に沿って歌詞を当てているせいか、使われている表現や言い回しも抽象的ですよね。

そこは監督とも話していたところで、やっぱりOPなのでキャラクターの心情に寄り添いすぎてもダメなんじゃないかと。それよりも抽象的な世界観の歌詞にしてほしいとうかがったから、例えばAメロの《笑って佇む光景》というのは誰かのことかもしれないし、自分が追い求めてる夢のことなのかもしれないし…と、想像の余地のある歌詞にはしたつもりです。とはいえ、実はこっそりと物語の展開にリンクさせている部分もあるので、回を追うに従って楽しんでいただけたらと思います(笑)。

抽象的な分、サビ頭の《願いが 祈りが》というワードがインパクト強く響いてきましたが、ここにはどんな想いが?

“そもそも聖女って何なんだ?”というところから派生していったワードなんですけど、どうしようもない迷いの気持ちを持ったり、自分たちではどうすることもできないような事態が起きた時って、人間は祈ったり願ったりっていうことを昔から繰り返してきているんですよね。自分たちの力が及ばないものに対しては祈り、願うしかない。私たちアーティストにしたって、ファンのみなさんの人生に関与することはできないですし、歌を聴いていただいた時に、それぞれの感性で何かを感じていただけたら嬉しいなと思うことしかできない。でも、誰かのために祈りを込めたり、何かを願うことって、それ自体が“生きている”ということであって、すごく祝福すべきことなんじゃないかと思って、“Blessing”というタイトルをつけたんです。私たちは願い、祈りをずっと続けてきて、その中に希望を見つけながら今まで生きてきたというところは、今の世の中とも通じる部分がありますよね。

大サビでも《届いて あなたへ…》とアカペラで朗々と訴えかけてますが、ここで届けたい“願い”というのは?

やっぱり“負けないでね”ということですね。こんな状況の中で気持ちが滅入ってしまう人も実際に周りにいるから、“希望は捨てないでほしい”という想いが、レコーディングでも込み上げてきちゃったんですよ。歌詞の中には《聖なる輝き浴びて》というフレーズもあって、この輝きが太陽の光なのか、自分を見つめてくれている大好きな人の目の輝きなのかはそれぞれですけど、そういうものを浴びて自分の瞳も輝かせていってほしい…それが私の願いです。

それは素敵ですね

ただ、私は自分の曲を作る時は、あまり歌い手のことを考えずに作ってしまうところがあるので、音域がとても広いんですよ! 1番はわりと抑えて歌ってるんですけど、最後は盛り上げたいという狙いもあって、この大サビは高いところを地声で歌わなければいけなかったから、結城アイラさんはとても大変だったと思います(笑)。

(笑)。ちなみにオープニングアニメの絵がついた状態では、もうご覧になりました?

はい。空や森、お花畑など自然の風景が多くて、自分のMVとも通じるものがあったので、“メッセージが伝わって良かった!”と思いました。「Blessing」のMVのほうも、この曲を聴いて歌詞を読んだ映像制作チームが、“なかなか外にも出られないご時世なので、自然だったり日常のやさしさを打ち出していけたら、観る人も癒されるんじゃないかと思うのですが”と提案してくれたんです。それで海や森でのオールロケになったんですけど、出来上がった映像を観ると、私的には春夏秋冬のイメージなんですよね。最初の森のシーンは緑の春、海のシーンは鮮やかな青と衣装の赤で夏な感じもするし、ススキがあるところは秋っぽくて、夕焼けの海のシーンは冬っぽくもある。なので、撮影も早朝から一日がかりで、気温も10度を割るような寒い日だったにもかかわらず、私自身も癒されたんですよ。森の中に霧を焚いてくれたり、チームのみんなが頑張ってくれてるのがありがたくて、ほんとに心がポカポカしてくるようなやさしい時間でした。

四種四様の映像美が鮮やかでしたね。5月26日には「Blessing」の英語バージョンも配信リリースされますが、こちらはどういった経緯で?

昨年に音源化した「Violet Snow」(アニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』挿入歌)から世界に向けて歌うということが始まり、自分の声が英語曲に合ってるんじゃないかと感じるところもあったんですね。で、先ほどもお話したように「Blessing」の歌詞って少し抽象的じゃないですか。海外の方にはその抽象的な日本語のニュアンスを理解するにはハードルの高いものになっているので、英語にすることでもっと具体的に、言いたいことを詰められたらいいなと思ったんです。実際《願いが 祈りが》と歌っているサビ頭も《Wishes come true》になっていたり、分かりやすいものになっています。なので、日本の方にはぜひ読み比べていただいて、海外の方にはどんどんカバーをしてもらえたら嬉しいです。海外の方に“歌ってみた”とかもやってほしいです!
結城アイラ
シングル「Blessing」
配信シングル「Blessing (English Ver.)」

OKMusic編集部

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