“女”を唄うマルチクリエイター、ロ
イ-RöE-の美学

独創的なソングライティングセンスと、文学的な歌詞を紡ぎ出すシンガーソングライター・ロイ-RöE-。昨年は相対性理論のカバー曲『チャイナアドバイス』が、TikTok上でバズり、3月31日には、Digital Single『Fighters』をリリース。さらに、4月28日には、さらなるDigital Single『フローラルガール』を発表するなど、ロイ-RöE-の創作活動は止まらない。そんな彼女に、新曲について、そして、その素顔について迫った。

Photography_Kiruke
Intewview & Text_Mitsuhisa Yamazaki
Edit_Miwo Tsuji

『Fighters』に見る、戦いの美学

――まずは3/31にリリースされた『Fighters』について聞かせてください。

RöE : この曲は、深夜ラジオで流れているような、いわゆる“チル系”の曲を作りたいなと思って作りました。都会的かつ機械的なイメージのアレンジが先行して生まれた曲ですね。
Fighters [Official Lyric Video]

――たしかに、洗練されたサウンドアプローチですよね。タイトルとのギャップを感じる歌詞も印象的でした。

RöE : 自分にも言い聞かせているし、聴いている人にも伝えたいメッセージなのですが、『人間、怠けてもいい』と思うんです。もっと言えば、『怠けている自分を許されたい』というのが、テーマなんです。あとは、今ハマっている漫画『チェンソーマン』からインスパイアを受けた部分も多いです。

――世の中、“頑張れソング”が多いので、『Fighters』の歌詞は逆に突き刺さる部分がありました。

RöE : そう思ってもらえると嬉しいですね。『休んでもいいじゃない』と、常々思うんですよ。私自身、怠けるの大好きなんで(笑)。
――でも、この音の作り込みは、とても怠けている人から創造されたとは思えません(笑)。

RöE : そこだけは! と言うか、音楽に限らず、自分が作り出すものとは、常に戦っていますね。そういった意味での『Fighters』というタイトルでもあるんです。

――なるほど。ジャケットのイラストも、ご自身で描かれていますよね。

RöE : はい。「侍」が好きなのですが、一人で戦った後の女性侍がカップラーメンを食べながら、くつろいでいる姿をイメージして描きました。

――曲のメッセージ性にぴったりですね。イラストを描くのは、子供のころから好きなんですか?

RöE : はい。子供の頃のノートも、落書きだらけで。ものづくりの仕事をしたいと思うようになったときも、音楽の道かマンガの道かで悩んだりしたこともありました。

RöEならではのソングライティングと、
その進化

――曲作りには、どんな機材・ソフトを使用しているのですか?

RöE : MacBookで『Logic Pro』を使用しています。それこそ、自宅でパジャマ姿でダラダラしながらも、機材とは“戦い”ながら、作っています(笑)。

――RöEさんは、中学卒業と共に曲を作り始めたとか。

RöE : そうですね。その時は、アコースティックギターをなんとか弾いて、一気に20曲くらい作りました。

――そんなにたくさんの曲を! RöEさんの楽曲は変わったコード展開があったり、かなり独創的だと思うのですが。

RöE : 普通は、音楽をはじめたばっかりの頃って、カバー曲などから入ることが多いと思うんですが、私はいきなりオリジナル曲を作りたかったんです。だから、鳴っている音がいいと感じればよくて、フィーリングで作っていました。だから、未だに複雑なコードの種類とかあまりわからないし、自分で作った曲のコードネームが言えなかったりします(笑)。
――BONNIE PINKさんもそういったスタイルの曲作りだと聞いたことがあります。

RöE : あ、私も聞いたことがあります! 大尊敬している方なので、おこがましいですが、嬉しいです。今思えば、曲を作り始めたころの楽曲の方が、音楽知識がない分、もっと自由だった気がします。私なりの解釈なのですが、作曲は自由奔放でも成り立つと思うんです。でも、作詞に関しては、勉強して様々な知識や感覚を身に付けた方がいいと思っていて。

――興味深いですね。

RöE : 少なくとも私の作詞には、読書から得たものが大きいので。三島由紀夫さんや中原中也さん、嶽本野ばら先生などの作品に、大きな影響を受けているのですが、歌詞はサウンドとは独立した文学として成立するように意識しています。

――RöEさんの歌詞は、ドキッする深い表現と、ポップでアバンギャルドなワードセンスの融合が個性的ですよね。

RöE : ありがとうございます。歌詞に関しては、『チャイナアドバイス』をカバーさせていただいた、相対性理論さんにも影響を受けているかもしれません。例えば『LOVEずっきゅん』なんて、「浜辺で貝殻集めて歩いていた孤独な女性が、二人が急接近したあの日から貝殻集めるを止めた」という歌詞の後、いきなり『ラブ ラブ ラブずっきゅん』というフレーズ……、天才ですよね。

“女”を唄うマルチクリエイター、ロイ-RöE-の美学はミーティア(MEETIA)で公開された投稿です。

ミーティア

「Music meets City Culture.」を合言葉に、街(シティ)で起こるあんなことやこんなことを切り取るWEBマガジン。シティカルチャーの住人であるミーティア編集部が「そこに音楽があるならば」な目線でオリジナル記事を毎日発信中。さらに「音楽」をテーマに個性豊かな漫画家による作品も連載中。

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