2021年7月4日 at パシフィコ横浜 国立大ホール(Photo by 上飯坂 一)

2021年7月4日 at パシフィコ横浜 国立大ホール(Photo by 上飯坂 一)

【小倉 唯 ライヴレポート】
『小倉 唯 LIVE 2021
「#Re♥LOVEcall」』
2021年7月4日
at パシフィコ横浜 国立大ホール

2021年7月4日 at パシフィコ横浜 国立大ホール(Photo by 上飯坂 一)
2021年7月4日 at パシフィコ横浜 国立大ホール(Photo by 上飯坂 一)
2021年7月4日 at パシフィコ横浜 国立大ホール(Photo by 上飯坂 一)
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 小倉 唯が7月4日、神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホールにて有観客ライヴ『小倉 唯 LIVE 2021「#Re♥LOVEcall」』を開催した。

 2020年初夏、3都市を巡る『小倉 唯 LIVE TOUR 2020『#LOVEcall』』を予定していたものの、新型コロナウイルス感染拡大防止のために開催中止となったため、約2年振りでの有観客となった今回のステージでは、恋心や愛情などの“ラブ”をテーマにした楽曲を主軸に構成。この日に集まったファンが彼女を応援する想いを“再確認”すると同時に、小倉からは終盤、ある“伝えたかったこと”が届けられた。果たしてその内容とは? 本稿では同ライヴの夜公演の模様を振り返りたい。

 幕開けを飾ったのは「pyu♥a purely」。《アイコンタクト》や《愛情(ラブコール)》など、客席からの声援が制限された状況下でも意思疎通をしようとする、まさにこの日のキーワードとなる言葉が散りばめられた一曲である。ライヴ序盤から大きな瞳でのウインクや“指ハート”、さらには投げキッスなど、ありったけの“ラブ”を振り撒いていく小倉だが、声優アーティスト数多しといえど、ここまで確固たるアイドル性を放てる存在はなかなかいないだろう。

 また、さわやかな夏に溶け込む「アップル・ガール」は赤いハートの総柄ショートドレスを纏っていたためか、“りんご王国のお姫様”を見ているかのような気分に。続けて、昭和レトロな歌番組風の映像から始まったのは、国生さゆりwithおニャン子クラブのカバー曲「バレンタイン・キッス」。ここでは小倉の身振り手振りにキャリアを重ねての自信が反映されてか、原曲よりもどこか大人っぽく余裕な雰囲気さえうかがえる。彼女自身の存在が楽曲の解釈を引き上げる様子に、カバー曲の醍醐味を実感させられた。

 ライヴ中盤にはダンスコーナーも。小倉もスポーティな装いとなり、珠玉のダンスナンバー「エンジョイ!」「ガーリッシュエイジ」「ドキドキラビリンス」を立て続けに披露。非常にストイックなパフォーマンスだが、歌唱後には息をやや上げながらも、けろっとした表情で“女の子の命”である前髪泣かせな運動量だと冗談を飛ばす姿には、改めて底知れぬ強靭さを備えた人だと痛感させられる。また、今回は客席から声援を送れない分、ステージがいつもよりやや涼しかったとのこと。このあたりでようやく、客席から熱気が運ばれてきたと顔を綻ばせた際には、特に嬉しそうな表情だったとも付け加えておきたい。

 そのままたたみかけるように、リリースに先駆けて14thシングル表題曲「Fightin★Pose」を初披露。“ダンス×ラップ”の新境地として、早回しのフロウに胸躍る“オグラップ”も繰り出した。また、1コーラス終了ごとに、力こぶを強調するようにファイティングポーズを決めるのだが、そこには見た目の何万倍ものバイタリティーが秘められているのだろう。ライヴはまだまだこれからだ。

 さて、今回のライヴでは幕間の映像も大きな役割を果たしていた。例えば、小倉が自身と親しい人物に電話を掛け、彼女の“ラブな部分”を質問する「LOVE CALL」には、あまりの喋りの熱量に、途中から1.4倍速程度で“巻き”の編集を入れられた日高里菜や、小倉と焼肉屋に行くと、いつもお肉を美味に焼いてくれると語った前島亜美らが、思い思いのラブをぶつけていく。すると最後には小倉が“とっておきのラブな人”に電話をつなぐとのこと。その相手に思い巡らせていると、ステージの奥からコール音が。そう、彼女の“ラブな人”とは、会場に集まったファンのこと。そのまま5曲目「いつだってCall Me!」に“呼び出し”つなぎで楽曲へ移行したのは、今回の演出大賞と言えるひと幕だった。

 また、前述の「Fightin★Pose」歌唱後には、恋愛シミュレーションゲームを模した「ユイユイメモリアル」も始まる。ここではファンがペンライトの色を使って、提示されたふたつの選択肢のどちらかを選び、多数決でその場のコマンドを決定。その流れに沿って小倉と“お近づき”になっていくのだが、夜公演ではファンの統率力が裏目に。昼公演こそ幸せな結末を遂げたのだが、今回はどんどん“おもしろおかしい”方向に転がるかたちとなった。そして、映像が終わると、ステージに戻った小倉がベンチに腰掛けながら「かけがえのない瞬間」を披露。しっとりと心温まる彼女の歌声に、何とも言えない切なさがこみ上げてくる。

 駆け抜けるようなライヴ終盤を締め括ったのは「I・LOVE・YOU!!」。ここで思い出したのが、本稿の冒頭に記した小倉の“伝えたかったこと”。その全貌が明かされたのは、小倉が楽曲終盤にステージ最上部に上がり、《イイタイ今ここで私のこの気持ちを…》と歌ったところで、しっとりとした落ちサビのメロディーが無音になった場面でのこと。勇気を振り絞るようにギュッと両手をグーのかたちにし、イヤモニを外す。そして、客席に向けてマイクを通さず、精いっぱいの生声で“大好き〜!!!”と叫んだのだ。その後は《きみ》に向けられた歌詞の内容も相まり、少なくともこの瞬間だけは、One of themな存在としてではなく、彼女の“大好き〜!!!”があくまで自分だけに放たれたものだと確信せざるをえなかった。

 その感動はアンコールの「Look@Me♡」まで続き、最後は瞳を潤ませながら、次のライヴでの再会の約束を交わした。ところで、今回のパシフィコ横浜は小倉が2015年に初のソロライヴを開催した会場でもある。そんな思い出の場所で、改めてファンとの愛情を確かめ合った。来年には音楽活動10年目を迎えるが、彼女の歌とダンスを見るに、きっと10年目には10年目だけの魔法にかけられてしまうのだろう。それこそ今回は“ラブ”をテーマにした楽曲に焦点を絞ったことで、改めてそのキュートさに常日頃、磨きがかかっていることも印象づけられた。我々はきっと、小倉 唯に何度だって恋してしまう。

撮影:上飯坂 一/取材:一条皓太


セットリスト

  1. 1. pyu♥a purely
  2. 2. Baby Sweet Berry Love
  3. 3. アップル・ガール
  4. 4. バレンタイン・キッス
  5. 5. いつだってCall Me!
  6. 6. A Lovely Tea Break
  7. 7. Love Me × Love Me
  8. 8. メドレー
  9. エンジョイ!〜ガーリッシュエイジ〜ドキドキラビリンス
  10. 9. Fightin★Pose
  11. 10. かけがえのない瞬間
  12. 11. ハートフォレスト
  13. 12. PON de Fighting!
  14. 13. Happy Strawberry
  15. 14. ずっとふたりで
  16. 15. I・LOVE・YOU!!
  17. <ENCORE>
  18. Look@Me♡
小倉 唯 プロフィール

オグラユイ:多くの話題作で活躍する声優でありつつ、2012年に「Raise」でアーティストデビュー。18年には初となる単独アリーナ公演を成功させ、19年に行なった自身3度目のライヴツアーでは6都市7公演を大成功に収め、約20,000人を動員。20年には全楽曲のサブスクを解禁した。小倉 唯 オフィシャルHP

OKMusic編集部

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