MANKAI STAGE『A3!』Summer Troupe
ひまわりと太陽、リリース記念 夏組
メンバーによる全曲解説インタビュー

MANKAI STAGE『A3!』から春・夏・秋・冬の4つの組別にリリースされるオリジナルアルバム。第2弾は夏組のMANKAI STAGE『A3!』Summer Troupe ひまわりと太陽だ。春組同様、アルバム用の新曲と原作アプリゲームの楽曲をカバーした欲張りなこの1枚は、10月に行われる、MANKAI STAGE『A3!』Troupe LIVE〜SUMMER 2021〜へのココロの招待状でもある。本日は陳内 将(皇 天馬役)、宮崎 湧(瑠璃川 幸役)、野口 準(向坂 椋役)、本田礼生(斑鳩三角役)、赤澤 燈(三好一成役)の夏組メンバーが勢ぞろい。自信作を前に全曲解説で盛り上がってもらったロングインタビューを一挙お届け!
ーー全曲解説、早速行きましょう! まずは5人で歌うM1『青春サマーレインボー』。キラキラと爽やか、ちょっぴりメロウな風も吹くシティポップ風サウンドが新鮮です。
陳内:これはも〜、神曲。名曲ですよね。
野口:なんか……新しくないですか?
本田:うん、新しい!
野口:ホントにキャッチーでJ-POPみたいで、自分の中ではエーステの中でもこういう曲がハマるのは夏組しかないよなって思ったし、とても好きなジャンル。向坂 椋としても歌えるし、自分としても歌っててすごく楽しかったです。これ、ドライブとかにもいいよね。
赤澤:うん、ぴったり。
宮崎:歌入れは一人ずつ行っていて自分は後半に録ったんですけど、すごくいいテンションで、みんなの歌っている顔が浮かんじゃうくらいの気持ちでした。仲の良い夏組そのまんまの歌。三角が勢いで走り出したら幸がちょっと引こうとかみんなのバランスもしっかり取れてて、別録りでも全体での足し算や掛け算がちゃんとできてるのはさすが夏組、目指しているところは一緒なんだなぁっていうのが強く感じられました。
陳内:(作詞・作曲の)Yuさんの言葉遊びもすごい秀逸! 「SSR」って原作ゲームの中で使われている言葉を『青春サマーレインボー』にして夏組に持ってきてくれたりとか、作品愛や遊び心が豊富で「やっぱりこの人天才なんだな」って、デモを最初にもらった時からそう思いましたね。
陳内 将
ーー「光合成」「わっしょい」とか、掛け合いも個性的で。
赤澤:語呂がいいんだよね〜。
野口:前にYuさんと僕らでちょっとした話し合いしましたよね。「夏組らしさってなに?」みたいな。
陳内:あ〜、あったねぇ。
野口:あれでみんなが言ってた言葉を掘り起こして歌詞に使ったりもしたみたい。
陳内:……そうだ! 多分その時「なんか、“わっしょい”って感じですかね」って、誰かがノリで言ってたよ。
宮崎・野口・本田・赤澤:(笑)。
陳内:それくらいのモノもさりげなく入れてくれてるんだもんね。そりゃあ僕らは歌いやすいし、感情も乗りますよ。
赤澤:このサウンド! 「夏組の曲だな」って1音目からわかるっていうのがもう、この歌の魅力のすべて。ほら、舞台でも映画でも掴みって大事じゃないですか。その点この曲も……。
陳内:うんうん!
宮崎:ぎゅっと!
宮崎 湧
本田:掴まれるよね。
赤澤:一瞬で「やった〜!」ってなる感じが素晴らしくて! レコーディングに向けてちゃんと音を取ったりって事前に練習しなきゃいけないんだけど、普通に気持ちよく聴いちゃってたし……ノリで歌えちゃうのも“らしい”よね。
陳内・宮崎・野口:(頷く)。
本田:なんかこの曲って、今までの夏組の“勢いでイェ〜イ!”っていうのとは雰囲気が違うなって。聴くときの気持ちによって夏の夕陽に感じたり、それこそめちゃくちゃ陽気な真夏の昼間のようにも思えるし、深いイメージと音楽性がある。
赤澤:夏のさみしさを感じさせるよね。そこがあるからこそ、余計楽しい気持ちを大切にしたくなるような。
本田:そう! さみしさ! 自分は特に最初に歌った時は夕陽感がとてもあって、はしゃぐのとは違う新しい夏の表現が必要だと感じました。そして、僕らが舞台で夏組を演じてきているからこそ、そういう深みを出せる曲にもなるなぁって。今後、僕らの大事な曲になっていくと思います。
陳内・宮崎・野口・赤澤:(頷く)。
ーー“新しい夏組の表情”を感じさせてくれるカラフルな曲での幕開け。続くM2『オレサマ☆夏summer』は“THE夏組”なハイパーわんぱくナンバー。
本田:これはもうシンプルにめっちゃくちゃ楽しかったですね。以前、本公演でも歌わせてもらったんですけど、今回はフルで歌えたので……原作から僕ら夏組が受け取ったモノを乗せつつ、しっかり僕らエーステの歌にするんだっていう気持ちを大事にしました。
赤澤:アゴが疲れましたね(笑)。それくらいずっとハイテンションで歌ってます。僕と湧は後半の歌入れだったからみんなの歌も結構聴かせてもらえたんだけど、途中の遊びの部分も原作とはちょっと違ったエーステ仕様、この5人だからこその掛け合いになってるのも聴きどころです。
陳内:一応、順番にバトンしていくので「この人から来てこの人に渡す」想定でやったんだけど、面白かったな〜。
赤澤:そう。天馬が何を言うかによって僕らの台詞も変わるんで、ここは陳ちゃんのレコーディング後に録ったんだよね。
陳内:現場でいきなり「ちょっとここで天馬っぽいのやってね」「え、天馬っぽいのですか??」。で、何も考えずに出てきたのが「夏は暑い。暑いのが夏だー!」「はい、最高で〜す!」「……本当にいいのかなぁ!?」って(笑)。何パターンかやって、できは全部同レベルくらいだったけど(笑)、その他はボツになりました。
宮崎・野口・本田・赤澤:(笑)。
野口:僕は一番最初にレコーディングしたんですけど、めっちゃ心細くて……。それぞれのパートが細かく区切られてるのも難しかった。実は一番手ってこの曲が初めて。今まで先に歌ったみんなの声を聞きながらやっていたのがどれだけ心強かったか! 支えてくれていたみんなのありがたみを噛み締めてました。
野口 準
本田:いや、今では僕ら、準の歌に引っ張ってもらってるからね。
赤澤:うんうん。
野口:あ、そんな……えっと、みんなに支えられていることを再確認した歌です。
ーー自己紹介ソングでもあり、のびのびイキイキ、5人それぞれのパワーがみなぎってます。
宮崎:これぞ夏組! って感じの曲で、明るさオンリーの夏組を120%出したすっごい大好きな曲。この曲を聴くともう「夏しかないでしょ!」って思える最高のサマーチューンで……。
陳内:いいね〜、サマーチューン! 
野口・本田・赤澤:いい!
宮崎:(照)。これぞサマーチューン。もう「祭りだわっしょい!」って天馬を乗せた御輿を担いでる、みたいな世界でいいですよね〜。
ーー勢いそのままにM3へ。疾走感のあるバンドサウンドとサビの爽やかさが印象的な『向日葵』。
陳内:これはキャラクター紹介で構成されたナンバー、とりあえず、ライブでめちゃくちゃ踊らされそうだなぁ。
宮崎・野口:(頷く)。
本田:1曲目かな? 2曲目かな?
赤澤:もしくはトーク挟んでの序盤って感じ? とにかくいかにも「はい、踊ってください」ってなってるから(笑)。
ーー途中、三角のところは3拍子になりますし。
本田:なる。で、前フリもめちゃくちゃ面白いよね。
本田礼生
赤澤:「かずは優しい〜 かずは友達〜」
本田:「デザインもすごいよ〜」
陳内・本田・赤澤:「か・ずっ!」
宮崎・野口:(笑)。
陳内:そこからガンガン踊れちゃう一成はホントすごいよ。
赤澤:それはもう一成の優しさ、ね。あのテンションからダンスに行けるのは一成しかいないから。
本田:ハハハッ(笑)。天馬だったら多分「……行けるか!」って突っ込むところだ。
陳内・宮崎・野口:(爆笑)。
赤澤:なんで、紹介していく順番も絶妙。ほんとはお客さんとコーレス(コール&レスポンス)とかできたら最高なんだけどなぁ……。どうかなぁ……。
本田:できたらいいよねぇ。
宮崎・野口:(頷く)。
陳内:……ライブはポップアップで出たいかも。
本田:え、どのタイミング??
宮崎:んー。1回ハケて……?
赤澤:で、一人でポンッと出てきてみんなが「あ、さっきこのためにわざわざハケてたのか」と。
赤澤 燈
本田:恥ずっ!
陳内・宮崎・野口・赤澤:(爆笑)。
ーーリーダーらしい展開ですね。
陳内:(笑)。
宮崎:夏組単独ライブは5人なので、一人ひとりの色をしっかり打ち出していかなくちゃいけない。それぞれの力もすごく必要なステージになると思うので、この『向日葵』でがっつりアピールして自己紹介できるように、さらにバキバキにレベルアップしていかないとなぁって。曲を聴いてたらなんかもう怖いくらいで……(ブルブル!)。
赤澤:武者震いだ。
陳内・野口・本田:(笑)。
本田:僕は振付の梅棒さんの顔が浮かんだ。どんな振りをつけてくれるんだろうって。
陳内:同じく。出てきたよ、(伊藤)今人さんの顔。
野口:夏組らしさを出した紹介ソングにしたいなぁ。歌詞だけじゃなく「えい!」とか「ふぅ〜!」とか掛け声もどんどん出して盛り上がっている情景が今から思い浮かびます。
本田:いいなぁ。やっぱりライブではこれ、オープニング希望で。
ーーワン、ツー、スリーと立て続けに盛り上がったところでちょっとクールダウン。M4はリーダーのソロ『真夏の太陽』。真っ直ぐな洗いざらし感が心地いいミディアムナンバーです。
本田:これこそストレートなJ-POPって感じだよね。僕、ちょうどリーダーがレコーディングしてるところを見ていて。
陳内:そう。わざわざ1時間早くスタジオに来てくれたんだよね。
本田:めっっっちゃ良かった。まさにライブ、生の手触りが本当にすごく良かったよ。あのままの音源も欲しいくらいだもん。
(左から)本田礼生、宮崎 湧、陳内 将、野口 準、赤澤 燈

(左から)本田礼生、宮崎 湧、陳内 将、野口 準、赤澤 燈

ーー「THE FIRST TAKE」的な?
本田:秦 基博さんみたいな感じだった(笑)。ライブも楽しみですね。
赤澤:夏組にこういうゆったりした感じの曲ってなかったから、それがまず新鮮だし、アルバム全体として見たときもこの曲があるのってスパイスとしてとてもいいなぁと思いました。そこを天馬が担うのがまた素敵で。
本田:うん! なんかYuさんと陳内さんの関係性も見えてくるんだよね。
ーークリエイターとシンガーとの信頼関係。
陳内:曲が届いてすぐYuさんに「……最高」って連絡して。「多分これ、泣いて歌えないですよ」って伝えたら「じゃあまずそこから練習だね」って。いい大人なのに作曲家に「泣かないでね」って言われちゃった(笑)。あと一応ソロ曲なんでライブはこの曲の間にみんなを休ませてあげられるかなぁと思ってたんだけど、しっかり途中で呼びに来るんだよね。それで「あー、夏組はいつも一緒なんだな」って思った。
本田:あ、でもライブは天馬ひとりだけっていうのがいいと思うよ。僕は。
赤澤:うん。ステージに天馬だけって、すごくいい。
陳内:なんか、秋組の『ポートレイト』やってるみたいな気持ちになった。自分を見つめ直して、淡々と喋って……って。レコーディングのときYuさんに「お芝居の感じで歌うと多分泣きそうになってくると思うんだけど、感情をあまり吐露しないで。本当に淡々と情景を語るだけで大丈夫だから」って言われて、初めての表現、“削ぐ”っていう気持ちを大事にして歌ったのもすごく楽しかったです。
宮崎:個人的に、ですけど、天馬と陳さんがすごいリンクする瞬間もあって。むき出しのグッと押す歌声がすごい陳さんの武器のひとつだと思ってたんですけど、それだけじゃない優しい歌声を聴いたときに「こんな魅力もあるんだな」って。心の柔らかい部分が伝わってくるので、天馬としての存在感はもちろん、夏組のリーダーとしての夏組の育て方……僕らの成長の道筋を切り開いてくれていたのも陳さんだったなぁっていうこれまでの軌跡を思い出しながら聴いてしまいました。
ーー聴く人みんなの心にも“自分が見てきた夏組”の思い出が浮かぶようなソロに仕上がりました。
野口:「ライブで聴きたい曲って、こういう曲なんだよな」って思って…‥お客さまもそうじゃないかなぁ。夏組の曲ってフェスとかで楽しむのに似合うなぁと思ってて、でもコンサートだったらきっとこういう曲はすごく素敵に映るはず。夏組を代表して天馬が歌ってくれて、お客様はただただその歌を聴いていられる。音楽を、歌声を味わえる。この曲は陳さんが天馬でありながらも“歌を歌う”ことに集中していて……聴いててそれがすごく「いい」と思います。
本田:初演では歌えない歌、だよね。絶対。
陳内:あー、うん。いいこと言うねぇ〜。
陳内 将
赤澤:僕は歌詞を見て、天馬って若いんだなって、改めて思った。……蒼いんだなって。あ、なんで今言い直したんだろ(笑)。でも、そうだな、“蒼さ”が伝わってきます。
ーーM5はまた風景が変わって幸&椋による『パジャマパーティー』。元気でスイートな少年たちが弾んでいますね。
野口:僕は今まで劇中劇以外では、ソロとか誰かとふたりでの持ち歌ってなかったので、これがいわば初めての自分の歌なんですよ。
赤澤:そっか。
本田:一番歌上手いのにね。
野口:いやぁ……。それでどうやって歌ったらいいかすごい考えて……でも僕と湧くんの声質が結構似てて、Yuさんが僕たちが歌いやすように創ってくれたんだなって思ったし、前よりはYuさんの求めているモノもわかるようになったから、そこを目指してより濃い歌唱ができたし。ここはもう椋で歌うことが全てだなって。全力で椋!
宮崎:僕は最初に曲を聴いたときに「うおぉー、幸椋きた〜っ!!!」って思って。滾りました。
陳内・野口・本田・赤澤:(笑)。
本田:これ、聴いてると甘いモノ食べたくなるよね。超可愛い。
赤澤:うん。ふたりが歌うって聴いて、僕も歓喜したもん!
宮崎:歌入れ前にはふたりで「可愛い曲だけどやっぱ先輩たちに負けずにブチかましたいね(笑)」って話をして、そういう熱さも共有できてた。先に準ちゃんがレコーディングしたんですけど、音に対して一番ストイックというか本当に音楽が好きな人なので、多分僕が気持ちよくセッションできるようにって、ふたりでひとつのモノを作る前提でちゃんと歌い上げてるなっていうのがすごい感じられて……ちゃんと椋だし、ちゃんと幸にしてもらえたし。
宮崎 湧
野口:恥ずかしい(笑)。
宮崎:押しも抜きも本当に繊細なところまでこだわっていて、本当にバチッ! とハマったなぁって感覚です。今まではふたりとも夏組に引っ張られていたけど、今回は準ちゃんが創った椋に引っ張られたなぁって。だから……ライブでもブチかましたいですねぇ。フフッ(笑)。
陳内:タイトルなんだっけ?
野口:『秘密のパジャマパーティー』。
陳内:可愛い曲なんだよね。
赤澤:……を?
宮崎:「ブチかましたい」。
陳内・本田・赤澤:(爆笑)。
野口:頑張りますっ。
野口 準
陳内:このペアの組み方も素晴らしいよなぁ。いろんな組み合わせあると思うけど、まずは椋と幸でしょ。で、三角と一成でしょ。物語の中に入っちゃった気持ちになれてすごくいい組み分け! ま、僕はひとりでちょっと寂しいけどね。
宮崎・野口・本田・赤澤:(笑)。
ーーM6はその三角&一成ペアのナンバー、ドライブ感溢れる『さんさんパーリナイ』。「さんさん」というフレーズがトリプルミーニングになっていたりもする、同い年ソング!
本田:これはまあ、社会風刺というか──
赤澤:そうだねぇ。かなりメッセージ性の強い曲で……。
陳内・宮崎・野口:(笑)。
赤澤:もう、世界平和に繋がるメッセージソングだからね。
陳内:あー、確かに。
本田:これはね、ホントに勢いだけで歌いきった曲です! それでしっかり4分ありますからね。なかなかの長さ、あのテンションで行くのはもうハッキリ言って僕ら、戦いです(笑)。
赤澤:ライブではどうなっちゃうんでしょう?? ハハッ(笑)。でも一度聴くと頭から離れなくって、レコーディングまでもうずーっと頭の中で流れてたなぁ。
陳内:このふたり、一成が三角のすべてを受け止めていくのがすごいんだよね。
ーー「ピュア」「優しさ」「ハッピー」はこの歌を楽しむキーワードだと思います。
赤澤:やっぱりこのペアならではのムードだよね。
ーー「さんかく」という言葉に多彩な表情がついているのもさすがだなぁと。
本田:そこは……真面目に語るのもちょっと恥ずかしいですけど(笑)、でも軽い響きにはしたくないなとはいつも思ってる。あの4文字が出たら「きたー!」って感じてもらいたい。他の人が言う「サンカク」と三角が言う「さんかく」は違うなって。その上で、この曲はアルバムの中でどの曲よりも軽くありたいですね。何も考えずに「楽しい!」って。

本田礼生

赤澤:これはレコーディングでの形。で、歌っていくうちにすごく変化しそう。
本田:ライブ感、そこで起こること何でも全部飲み込んでいける(笑)。夏組の魅力でもあるハプニング要素が詰まってますね。
野口:アルバム中、上位の好きさです。イントロがあれだけカッコいいのに最初の掛け声が「さんさん!」っていうのがまたすごくいい(笑)。
本田:ベースラインもすごいんだなぁ。
陳内:かっこいいよ。アガる。
野口:あと「燈くん歌上手い」って、すっごく思った! 言葉数多いのにすごく聞き取りやすいし。
宮崎:うんうん。
赤澤:いや、あれはすごく難しくて……自分は今まで歌うときってONでリズム刻むことを大事にしてたんだけど、でも裏があるから表=ONがあって、さらにそれが4分割されて……っていうあまり気にしていなかった基本の基本を、Yuさんがレコーディングの時に結構しっかり授業みたいに教えてくださって。リズムの取り方ってすごく大事なんだなって気づいた。そういうのも初めてやったんだけど、多分「ここまでできたら次はこれを教えても大丈夫だな」っていう今までのYuさんとの積み重ねが……僕だけじゃなくみんなにもそういうレッスンの時間があるから、ね。すごく勉強になります。
陳内・宮崎・野口・本田:(頷く)。
陳内:ダンスも煽りも激しそうだよね。だから僕は……袖で酸素持って待ってる。
本田:ありがとう。でもまぁ一緒にステージにいる可能性も高いけどね。
赤澤:で、自分がその酸素吸ってたりしてね。
赤澤 燈
陳内:それ、あるかもだなぁ〜(笑)。
宮崎・野口・本田:(爆笑)。
宮崎:僕は他の現場でちょっと元気出なかったときなんかに、いつもはHIP HOPとか聴いてテンション上げるんですけど、この曲を聴くとホントになによりもグッとテンション上がるんですよ! 僕のエナジーミュージックです。
陳内:お、またまたキラーワード! エナジーミュージック!
野口・本田・赤澤:(爆笑)。
宮崎:あと個人的になんですけど、燈くんが頑張ってるところを見るとなんか、めっちゃキュンとなるというか……。
陳内:ああ〜っ。
本田:わかる!
野口:わかります!
赤澤:え、そうなんだ(笑)。
宮崎:だから、Yuさんの声なんだけど、「これ、燈くんすごく頑張って歌ってくれるんだろうな」って思うともう……「ああ〜っ!」ってなって……。
(左から)本田礼生、宮崎 湧、陳内 将、野口 準、赤澤 燈
ーーデモ音源を聴いてたんですね?
宮崎:はい。
陳内・野口・本田・赤澤:ええ〜〜っ⁉
宮崎:デモしか持ってないときに「これを燈くんたちが歌うんだ」って想像して、めちゃくちゃテンション上げてました!
赤澤:すごいなぁそれ。
宮崎:なんか、燈くんが頑張っているときって命が燃えてる感じでたまらないんです。とにかく聴くと自分も120%頑張らないとなって思える曲で、アルバムの流れ的にもお互いに繋ぎ合い、着火しあえるなぁって感じてますね。
本田:命が燃えてる、か。
陳内:確かにトモが頑張ってると、一番みんなが頑張れるんだよね。なんだろう……普段からすごく気になっちゃうし。しょっちゅう「元気?」って連絡しちゃう。愛されキャラだよね。
赤澤:いやぁ、なんか、ありがたいですね。
ーーじゃあ実際に完成版を聴いたときは……。
宮崎:だからもう大変なことになりましたよぉ(じゅるっ)。
陳内・野口・本田・赤澤:ギャハハハッ(爆笑)。
ーーM7はさらにモードチェンジ。新生夏組公演曲の登場、 MANKAI STAGE Short Ver.メドレーです。始まりは『楽園オアシス』(アリババ:皇 天馬&シェヘラザード:瑠璃川 幸)。
陳内:レコーディングで初めてフルで歌わせてもらって、自分は発見がたくさんありました。今までも何度も聴いていたし公演で部分的に歌ってもいたけれど、通して触れるとメロディラインとか感情とかすごく新鮮に受け取れて。ライブではどうなるのかなぁ……心の声とかも変わってくるから……結構“未知”。ちなみにこだわりは「幻か⁉⁉」のところね。歌詞カードでは「幻か」なんだけど、(CV担当の)江口(拓也)さんのバージョンを聴いてると絶対「幻か〜い」なんですよ! そこはちょっと自分的に色々リサーチもして、最終的にはリスペクトも込めて「幻か〜い⁉⁉」にさせていただきました。
陳内 将
宮崎:初演(SPRING & SUMMER 2018)、一番最初に披露する劇中劇なので、原作ファンの方にも特に印象深い曲なんじゃないかって思って、まずは原作の土岐(隼一)さんの歌をもう一度しっかり聞き直して、役作りや解釈を確認した上で自分のシェヘラザードを研究したんですけど…‥。やっぱり土岐さんの発声法とかスキルがズバ抜けて高いので、そのイメージに食らいついていくのに必死でした。レコーディング本番に向けて普段から高音に対する日々の意識も変わって、あのパートのあの高音を出すに当たって体を作ってきた、みたいな……。
陳内:あ、わかるわかる!
宮崎:「幸といえばあの高い音」っていうみなさんが持っているイメージに届くために……。だから、楽しかったですね。レコーディングするまでの準備期間も含めて充実していました。
ーー2曲目は『にゃんばれ!にゃにゃにゃにゃ☆にゃん生!』(シロ:瑠璃川 幸&クロ:三好一成)。猫たちの大冒険!
宮崎:いやぁ〜『にゃんばれ!』は……。
陳内:これもエナジーチューン系で頑張ってるんじゃない?
野口・本田・赤澤:(笑)。
宮崎:まさに! 一成を演じる燈くんと共に創ったからこそ、自分の中でホントに他に代わるモノがなくて、役者人生の中で一番って言えるくらい深く深く思い出になってる曲で……。ギリギリで紡いできたモノがたくさんあった公演、原曲へのリスペクトはありつつも原曲を超えてやろうという強い気持ちで──あの、「シュハリ」って言葉、知ってますか!!??
陳内:いや、知りません。
本田:なんですか?
宮崎:弟子が師匠から物事を学ぶ考え方のことで、守・破・離って書くんですけど……。
陳内・野口・本田・赤澤:おお〜っ。
宮崎:その精神でやり遂げました。
宮崎 湧
赤澤:……じゃあ僕も……守破離で。
陳内・宮崎・野口・本田:(爆笑)。
赤澤:(笑)。僕はこんなに人生の中で「にゃ・にぃ・にゅ・にぇ・にょ」を言うこともなかったので、やっぱり難しかったですよね。
本田:いやぁ、あれ、すごいよ。
赤澤:湧も僕も、曲の速さに言葉の多さ、発音とでどうしても言えないポイントが1箇所ずつあって、相当テイクを重ねて録りました。僕は「♪ほらにゃんだか」がマジで言えなくて(笑)、2〜30回はやったと思う。でも先に録った湧の歌を聴きながら歌わせてもらってたから、湧が言ってたように僕も公演の時の感じを思い返したり、あと湧のシロを……あれ、今でもスマホの待ち受けになってるんですけど(笑)、その姿を見ながらレコーディングしました。楽しかったです。
ーー3曲目は雄々しい海賊たちの『進め!パイレーツ』(スカイ:斑鳩三角&ヘンリー:向坂 椋)。メドレーの締めですね。
本田:これは……2人でカラオケ行ったよね〜っていう思い出があります。
野口:はい。一度。
本田:1回だけだっけ? でもすごく鮮明に記憶にあって、そこでフルコーラス歌ったんですよ。もうすっごい前、公演前に「ふたりで歌ってみようよ」って行ったんですけど、あの時の歌唱は今のベースになっていて。あれ以来でしたからね、こうしてフルで歌ってレコーディングするの。
陳内:ひたすらカッコイイナンバーだよね。
ーー三角も椋もこの劇中劇でこれまで見せてなかった顔を披露し、ふたりの役者としてのポテンシャルを刻みつけてくれました。
野口:いつも原作のある2.5次元舞台の時は、歌もそのキャラクターに寄せて表現するんですけど、自分と椋は違うところが多くて……似てるところもあるんですけどね、歌い方も声の高さも全然違うので難しかった。で、いつもは“椋み”を強く意識してるんだけど、この曲に関しては椋みが強すぎると世界観と合わなくなっちゃうのでちょっと悩んでたんです。それで思い出したのが夏組単独公演(SUMMER 2019)の時のお芝居。一回、椋を意識し過ぎずに演じたらすごい良くなった時があって、歌でもそうなのかもしれないなって思ったんです。だからここもいけるはずと思い、ちょっとカッコ良さを強めに歌ってみました! フフッ(笑)。
本田:いやぁ、その夏組単独公演の準がすごく良かったのでね、僕はただただそこに引っ張ってもらったなぁってイメージですよ。
野口:歌は好きだけど得意ではないので……ゲームの椋の声を担当する山谷(祥生)さんは、ホントにどこまでも高く出るんじゃないかってくらいなので、そこは……原作の椋があれだけ夏組の中で頑張ってるんだから僕も頑張んなきゃって。届かないところ、僕の苦手な部分だけど、そこをうまいことブチかましたいなって思っていた気持ちもすごい思い出して頑張りました。
野口 準
ーー本公演の感動が蘇る、夏組の幅の広さを再確認させてくれるメドレー。そしていよいよラストナンバーは5人で歌うM8『MANKAI☆開花宣言』。
陳内:久々に歌いましたね。初演(SPRING & SUMMER 2018)のカーテンコールでやって……。
本田:凱旋公演で歌ったんだよね。
赤澤:でもまぁもう非常に耳馴染みのある歌ですし、それを改めて夏組だけで歌ってっていうのは、やっぱり嬉しいよね。
本田:そうだね、これを5人で歌えるっていうのはめっちゃイイよね。
野口:僕は礼生ちゃんとトモちゃんが録った後に歌ったんですけど「♪焦らないで見ててね」 と「♪少しくらい大目に見てね」のところをメロディじゃなくてそれぞれのキャラでやってて、それ聴いてもう「めっちゃイイわ。好き!」ってなっちゃって。
赤澤・本田:ハハハッ(笑)。
ーーそこはそういう指示が?
本田:僕は……多分三角は2番、真面目に歌わないだろうなぁと思ったので(笑)、Yuさんにもそれを話そうと思ってたら、トモちがもう先に遊んでた。
赤澤:えっ、じゃあ僕はどうだったんだっけ? うーん……一成はいつもわりと語尾を気をつけてるんで……それでああいう感じになったのかなぁ。
本田:春組のシトロンもだけど僕ら飛び道具系のキャラは、遊ぼう遊ぼうとするから(笑)、おそらくトモちも自分で考えてたんだと思うよ。本番は夏組カラーでもっといろいろできちゃいそうだけど。
本田礼生
赤澤:だね。各組みんな歌うからこそ、歌うほどにそれぞれのカラーにはなっていくだろうね。
宮崎:「これぞ『A3!』」っていう曲。自分はそもそも、たまたま見たアプリのCMでかかってたのが印象的で覚えてたんです。だからこの曲は個人的に一番最初に『A3!』に出会った入り口。それを自分が歌っていると改めて「自分はこんな素敵なMANKAIカンパニーの一員なんだな」って感情が大いに動きました。今までの歩みを踏まえ、初演とは違う振る舞いの歌い方ができたと思います。
陳内:僕は自分のレコーディング史上初、この『MANKAI☆開花宣言』を歌った時にブースがめっちゃ盛り上がっててさ。スタッフさんたちが「めっちゃイイ! めっちゃイイ!」ってなって、最後大笑いして止めたっていう出来事がありまして。
宮崎・本田・赤澤:へえぇ〜。
野口:「最高過ぎ!」ってこと!?
陳内:うん。『MANKAI☆開花宣言』、自分、相性イイっス(ドヤ)。
宮崎・野口・本田・赤澤:(笑)。
ーーエーステでの歴史も振り返りつつ、最新型の夏組をギュッと詰め込んだアルバムになりましたね。秋のライブでのパフォーマンスも待ち遠しいです。
野口:おそらく夏組単独公演が盛大にフラッシュバックするだろうライブだし……ある種、試練というか、ここを乗り越えてこの先に繋がっていくための大事なライブだとも思う。でも5人の関係性がより深いところまでいけてるので、今まで夏組としてぶつかった壁みたいなものにはもうぶつかることもなく……いや、壁は来るけどすぐに打ち破れるくらいの僕らでいたい。もう一個上を目指したいなってすごい思います。お客様もすごく久しぶりの夏組だと思うし、演劇に触れる機会もなかなか難しいこの時期に僕らのライブを観て希望を感じたり、演劇の可能性みたいなモノを受け取って欲しいなぁ。ブチかましていきますよっ!
宮崎:これからの毎日がこのライブのためにあるような気がしてて……怖くもあり、今までずっと5人でいたから大丈夫っていう安心感もありながら、ここでまた最大の山を5人で協力して手を取り合って登ることになるんでしょうね。ゲームをしにいくっていう言い方があっているかどうかわからないけど、物語に飛び込んでいく、人生丸ごと物語になる……稽古期間中もですし、本番中ももちろん、自分じゃない自分になれる感覚に身を投げ出して、役者としても勝負していきたい。『A3!』は世の中を変えられる素敵なコンテンツ、自信を持ってチャレンジしていきます。
赤澤:この5人でもう3年。お客さんにどう見せるかというよりは、僕はまず「5人でこうありたい」というビジョンがあって。今、面倒臭いこと、大変なこと、本当にいろいろあるんだけど──「とにかく楽しもうよ」って思うんです。あの、夏組自体が……これ言いたくないけど言いますが、ホント大変で(笑)、振りとか歌とかなんかもうすごい密度なんですよ! 一個一個の動きもデカイから体力的にもかなり大変なんですけど、そういうこともひっくるめて5人で共有して「マジしんどいよね」って言い合うだけでもいいし、それすらも楽しんで、それで出来上がったモノを監督ちゃんたちと一緒に分かち合えたら、すごい思い出に残る公演になるんじゃないかなぁと思っていて。今までもそうだったけど、さらに楽しむことを大事にできたら僕は嬉しい。あとやっぱり客席とコーレスができたらなぁって。そこが一番の希望ですね。一日でも早く平和な世の中になって欲しい、みんなで楽しめるライブができる日が来て欲しいって、願っています。
赤澤 燈
本田:おんなじです。ホントおんなじこと言おうと思ってた。
赤澤:おっ。
本田:しんどいっていうのも……そもそもライブと舞台って作り方が違うんですよね。振り数も多いし、歌詞を覚えて、フォーメーションを覚えてっていう“モノ”を入れていく作業が舞台よりも多いんですよ、物量的に。まず自分たちで解消していかなきゃいけないことが待ってて、そういう全部をしっかりやった上で、ちゃんとみんなで楽しみたいよねって思うから……。
ーーたどり着くところはシンプルに「楽しい」でありたい。
本田:ですね。あと最近思ったんですけど、単独公演以外だと本公演でも数人ずつの参加なので、長くやっているとはいえ夏組が揃わない時期も結構あるんですよね。で、この前の『Film Collection 2021 in Tachikawa』で久しぶりに5人揃って並んで立った時に「ちょっと箔がついてきたなぁ」と(笑)。
陳内・宮崎・野口・赤澤:(笑)。
本田:5人が揃ってることにワクワクしたんですよ、僕。5人が揃ってて、役割ももう自然とできてて、「あー、この5人で次はライブできるんだ」って俯瞰で見れた時に自分自身の気持ちがすっごく上がった。そういうワクワク感、夏組が5人揃ってちゃんとキャラクターとして立った時にこの3年で増した深みがしっかり出るんじゃないかなぁって、自分で期待しちゃってる。なので、そういうところもぜひ楽しみにしていただけたらなぁと思います。
陳内:夏組単独公演の時とかみんなによく言われたのが「なんで最年長のお前が一番元気なんだ」(笑)。それくらいの体力バカな僕でも今ちょっとビビってるくらいなんです、5人でライブを創らなきゃいけないってことに。体力的にも時期的にも様々なチャレンジのある企画であるのも明らかだしね。でもみんなが言うように自分たちが「楽しむ」っていうのと……僕らの太陽はきっと監督でありお客様でありお互いでもあると思うから……。僕のソロ曲で言ったら「あいつらは真夏の太陽」であり「こっちを見てる向日葵」でもありってね。そうやってお互いに個々が太陽になったり向日葵になったり、時には養分になったりっていう関係性で一緒に寄り添っていられる空間にしたいですね。僕らもそんな思いを持って稽古するし、本番中になにかハプニングがあったとしてもきっと誰かが誰かのために生きれる人たちだと思うから、そこはもう何も心配してません。ライブ、総じて楽しみっ! ぜひぜひ楽しみにしていてください!!
(上段左から)本田礼生、赤澤 燈(下段左から)宮崎 湧、陳内 将、野口 準

Hair&MAKE:
小林純子 ※陳内 将、宮崎 湧
寺田英美(e-mu)※野口 準、赤澤 燈
藤原真生(e-mu)※本田礼生
Stylist:岡本健太郎

取材・文=横澤由香  撮影=池上夢貢

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