『風雲!大阪城音泉〜首里城編〜』2
日目、MONGOL800とORANGE RANGEが南
国の風をもたらす

風雲!大阪城音泉〜首里城編〜 2021.7.30(Fri)大阪・大阪城音楽堂
2013年にコンサートプロモーター・清水音泉の「開湯10周年」を記念しスタートした『風雲!大阪城音泉』。5回目を迎える今年は、4日間にわたるスペシャルな組み合わせが実現した。DAY2となった7月30日(金)にはMONGOL800ORANGE RANGEという沖縄を代表する2組が集結。徹底した感染症対策のもと、体感温度も南国と化した『首里城編』の模様をとくとご覧あれ!
イベントは、清水音泉の「男湯」こと田口真丈氏の前説からスタート。「『大阪城音泉』第1回目に、ORANGE RANGEが出てくれたんですよね。今日の対バン(ツーマン)は実に5年ぶりです。沖縄の2組ですが、(今流れている)BGMはハワイアンでちょっと選曲は失敗かも? でもライブは失敗しませんよ」と、頼もしい言葉も飛び出しながら、ここで翌日に出番を控えるキュウソネコカミのヤマサキセイヤ(Vo.Gt)が絶叫しつつ登場! 前日夜という突然のオファーだったにも関わらず、開幕の和太鼓を鳴らし、壱番風呂のMONGOL800を呼び込む。
MONGOL800
「大阪、あーそびっましょー!」(キヨサク/Ba.Vo)と高らかに宣言し、まず1曲目に繰り出すはド級のアンセム「あなたに」だ。思わず歌いたくなる衝動をマスクの奥で飲み込み、初っぱなにも関わらずたくさんの拳を突き上げるオーディエンス。サポートのKuboty(Gt.Cho)も時折ボーカルを取り、ザクザク鋭いフレーズで場を鼓舞していく。さらに、髙里悟(以下サトシ/Dr.Vo)の疾走感あるドラミングが実に爽快な「Love song」へとつなぎ、野外ライブの心地よさをまざまざと見せつけていく彼ら。
MONGOL800
「まいど! めっちゃいい天気過ぎますね、大阪。(暑さに慣れているはずの)沖縄のバンド2組が楽屋でぐったり。みんなにも見せたいです(笑)」(キヨサク)との言葉にも納得の天候に恵まれたこの日。お次はDOBERMANのSeasir(Tp)とSCAFULL KINGのNARI(Sax)を呼び込み、サンボマスターの「青春狂騒曲」を南国テイストたっぷりにカバーしていく。続く「PARTY」では、Kubotyの鮮烈なギターソロと圧巻のホーンセクションとが絡み合い、会場の熱気はさらなる高みへと上昇! 1曲奏でるごとにピークを超え続け、バンドが持つ地力を改めて示してくれる。
MONGOL800
「お世辞抜きで沖縄より暑い! 夏フェスはもう夜型にしましょう。明け方から始めて昼までに終わって。良いじゃないですか、新しいフェスを清水音泉さんに作ってもらって。サッシ、久しく喋っていないから挨拶してくれない?」(キヨサク)
「ヤバい、ライブでしゃべるのは2年ぶりぐらいかな? みんなも声を出したりしたいと思うけど、まぁ仕方ない。僕らはみんなの顔を見てすごくテンション上がってるので、最後まで楽しんでいきましょう」(サトシ)
MONGOL800
再び3人でのアンサブルへと戻り、しっとりしたギターリフからドラマチックなサビへと歌いつなぐ「神様」へ。徐々に日も落ち、オレンジがかった夕景とロッカバラードの組み合わせが胸をつかむ。高速クラップも飛び出した「face to face」では、改めてキヨサクの曇りのない言葉に圧倒。
MONGOL800
「やっぱりライブは良いですね! 楽しい。それを生業にしてきたなんて、おかしな話ですよ(笑)。改めてありがたいなと思います。まだまだいろいろグズってますけど、ライブハウスなり野外なり、あわよくば沖縄でとか! 早くみんなでわちゃわちゃ、遊びに来てもらえたらな。今日は一緒にORANGE RANGEの20周年もお祝いできるステージで良かったなと思います」(キヨサク)
ラスト「小さな恋のうた」では、一層力強い歌声を響かせたMONGOL800。全7曲があっという間に感じるほどの濃密さで、ORANGE RANGEへバトンを託した。
『風雲!大阪城音泉〜首里城編〜』
幕間にはセイヤがオレンジ色の殿様姿で再びお出まし。フルスロットルで咆哮しながら、弍番風呂・ORANGE RANGEの名をコールする!
ORANGE RANGE
「どうもやってまいりました! 沖縄のパワーを余すことなく皆さんにお届けします」(RYO、Vo)との言葉どおり、ド頭の「上海ハニー」から客席にカチャーシーをレクチャーし、一気にお祭り気分を味わわせてくれるORANGE RANGE。「Enjoy!」では、ハイスピードなコール&クラップやサビで全員がグルグル回って一体感を高めるなど、HIROKI(Vo)からのお題にしっかり観客も呼応していく。「ハイできました! 初めてORANGE RANGEを観たという人もいるだろうに大阪はスゴイ。皆さん一人一人が金メダルです! なんて、このタイミングで言っちゃいがちなヤツを(笑)」(HIROKI)と、オリンピック・シーズンならではのお褒めの言葉も。さらにYOH(Ba)が涼やかな表情でグルーヴィーなリズムを刻む「お願い!セニョリータ」ではMCの3人がステージの最前線であおるあおる!
ORANGE RANGE
「MONGOL800とのツーマンですよ! 沖縄でもあんまりないから。いろんな制限はありますが、ルールの中で最大限楽しんでいきたいですね」(HIROKI)
「この盛り上がり、みんな沖縄好きですよね」(RYO)
「もう沖縄みたい! 沖縄にも(野外音楽堂のような)こういう感じなかったっけ?」(YAMATO、Vo)
「何も考えずにしゃべってるオマエが一番沖縄っぽい(笑)」(HIROKI)
ORANGE RANGE
そんな思わず脱力してしまうMCとは裏腹に、ステージではキリリと盛り上げる彼ら。新曲「HEALTH」では、「実はこの曲、ワークアウトソングになっています。みんなで体を動かしていこう」(RYO)と、チル感のあるゆったりしたサウンドにのせ、野音全体でエクササイズする姿は何ともシュールだ。ステイホームの時代に焦点を当て、今の波を乗りこなす軽やかさはさすがの嗅覚。RYOがシンセサイザーを操っての「KONOHOSHI」では、HIROKIの人肌の温度感ある声質とYAMATOの伸びやかな歌声が重なり、楽曲のハートウォーミングさを引き立たせていく。
ORANGE RANGE
続いてMONGOL800のサポートギタリスト・Kubotyを呼び込む。「ここに至るまでにあったやりとりはLINE2通ぐらい!」(Kuboty)という阿吽の呼吸で決まったセッションは、続く「チェスト」で炸裂! NAOTO(Gt)のソリッドなプレイとKubotyのラウドなツインギターをバックに、MCの3人もステージ中を駆け回り応戦していく。そのテンションを引き継ぎ、イントロから会場の空気がブチ上がった「イケナイ太陽」を投下。YAMATOが歌うと見せかけ水を飲むフェイントをかけるなどショーマンシップも織り込み、ラストは「キリキリマイ」を! サポート・ドラマーの哲之(Dr)が腹の底まで響く破裂音で導き、ポップかつタフな表情で宴を締めくくってくれた。
ORANGE RANGE
終わって即のアンコールで舞い戻ってくれたORANGE RANGEの面々。まずはHIROKIがしみじみと「やっぱりライブは楽しいねぇ」と今宵を振り返る。
「ライブがなくなったらキツいね」(RYO)
「みんなにとってもそうだよね」(YAMATO)
「皆さんにあらゆる負担がかかっていて申し訳ないけど、今日誰よりも辛いのはキュウソ・セイヤでしょう(笑)。そんな明日へバトンを渡すには俺たちだけでは役不足なので、先輩たちにも登場してもらいましょう!」(HIROKI)
『風雲!大阪城音泉〜首里城編〜』
と、MONGOL800もカムバック! 2016年に2組がコラボでリメイクしたORANGE RANGEの「以心電信」へと突入する。ピコピコと鳴る電子音と浮遊感あるキヨサクの歌声が重なる光景は、何とも新鮮だ。さらにオーラスはホーン隊とセイヤも呼び込んで全員でMONGOL800の「DONʼT WORRY BE HAPPY」でエンドマークを! たくさんのハンズアップでハピネスが最高潮の中、最後はRYOの掛け声によるジャンプでシメようとするも失敗し、仕切り直して2回目で何とか成功(笑)。フィナーレまで笑顔が絶えることのない『風雲!大阪城音泉〜首里城編〜』は大団円で終わった。
『風雲!大阪城音泉〜首里城編〜』
なお、MONGOL800は10月30日(土)・31日(日)には沖縄の宜野湾トロピカルビーチで主催フェス『MONGOL800 ga FESTIVAL What a Small World!! 2021』を控えており、ORANGE RANGEは『20th Anniversary ORANGE RANGE LIVE TOUR 2021〜奇想天外摩訶不思議〜』ツアーが10月1日(金)にZepp Osaka Baysideからスタート。併せてチェックしたい。
取材・文=後藤愛 撮影=SARU(SARUYA AYUMI)/MONGOL800、LEI FILMWORKS / ORANGE RANGE

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