L→R 中村郁香(Key)、もっさ(Vo&Gu)、藤田(Ba)、朝日(Gu)、カズマ・タケイ(Dr)

L→R 中村郁香(Key)、もっさ(Vo&Gu)、藤田(Ba)、朝日(Gu)、カズマ・タケイ(Dr)

【ネクライトーキー インタビュー】
フルサイズを聴いてくれる
物好きな人たちに
サプライズを与えたい

『FREAK』のツアーは
時間が過ぎるのが一番早い!

先ほど言ったリズム隊もそうですが、もっささんの歌声の存在感がど真ん中にあるのも全体を引き締めていると思います。

もっさ
若干、私もこの歌詞と同じような気持ちがあるのかもしれません。“こちとら真剣に歌ってんだぜ!”““ふざけてないぜ”って歌ってんのに、何がハム太郎じゃ!”みたいな(笑)。

あははは。ちょっと歯向かってる感じが出ているのかもしれないと(笑)。歌詞は朝日さんが真面目に書いたとおっしゃっていましたが、2番の《嫌なことばかり血になるんです》というフレーズがグッときますし、後半につれて現実での生きづらさみたいなものを感じました。

朝日
やっぱりアニメサイズの部分は原作を読んでのイメージなんですよね。登場人物の女の子の視点っぽい感じなんですけど、自分でも後半は違う歌詞になっていると思いました。何となく自分自身の気持ちともリンクできるようにしていて、サビの《まだ見えない理想です》ってところは、アニメで言うと3人の関係がどうなるか分からない状況を指しているけど、それは聞いた人がどうとらえても大丈夫なように書きました。

今の世の中、荒波を立てずに自分の意思を貫くのは難しいと思うんです。その現実の感じとコミカルなアニメのどちらにも重なっているのが面白いなと。

朝日
ギャグマンガの技術の一種に、真剣になればなるほど面白くなっていく“シリアスな笑い”があると思うんですけど。この曲でも《誰も殴らんで済めばいいな》と歌ってるのに、アニメでは1話で殴ってるシーンがあるんです。単独では発生しないギャグなんですけど、これはある意味、僕のギャグマンガの解釈でもあると思います。すごくカッコ良いシーンがあったとして、その後ろでキタキタおやじ(漫画『魔法陣グルグル』シリーズの登場人物アドバーグ・エルドルの通称)が踊ってるみたいな…。

奇想天外に進んでいくアニメだけに、オープニング映像で“ふざけてないぜ”というタイトルが出てくるのも、そのシリアスな笑いの天丼っぽくて面白いです(笑)。ちなみにアーティスト盤には各メンバーのパートがひとりずつなくなっている「いないver.」の音源と、その解説書となるメンバーが直筆のリーフレットが付属されますが。

朝日
特典にはグッズじゃなくて音楽で遊べそうなものを入れたいっていう、もっさの案があったんです。
もっさ
物の価値としては解説のリーフレットもただの紙ペラ一枚ですけど、それ以上に価値があると思ってもらえるものがついていたほうが、音楽を好きな人としては嬉しくなると思って考えました。

各パートの人がいないことで、どんなことをしていたのかが分かるって斬新だと思いました。ひとりひとりの色が濃いネクライトーキーだからこそできることだなと。

もっさ
あと、ひとつのパートの音を抜くことで、そのパートをリスナーの方が演奏する時に“自由にやってもいいですよ”っていう気持ちも込めました。解説しているので、ところどころのポイントはリーフレットに書いてあるんですけど、答えを渡さずにヒントだけを出して、あとは遊んで楽しんでもらえたらいいなと。
中村
みんながギュウギュウ詰めで書いてるから、本当にちょっとした小出しのヒントになってます。
タケイ
しかもこれは音源のヒントで、ライヴはまた全然違ったりもするので(笑)。

せっかく聴き込んで練習しても、ライヴに行ったら違うっていうギャップがより堪能できて魅力的だと思います。カップリングには2019年に参加したサントリー天然水GREEN TEAの企画『徒然なるトリビュート-徒然草の再解釈』で“徒然草 第243段”を再解釈して制作した「波のある生活」が今回初めてパッケージ化されますが、第243段は親子のかけ合いの話ですね。

朝日
徒然草という題材があったので、子供と大人を歌詞のテーマにしようっていうのはありました。漫画『ハチミツとクローバー』に出てくる花本修司先生が大人について語るシーンがあるんですけど、そのシーンに似たような感じで…大人になった自覚がある人と、子供は卒業したってはっきり言う人をあんまり見たことがないし、そう言える人って胡散臭いと思うところがあるので、この曲はそこをあやふやなまま進めたいと思ったんですよね。分かりやすいところで言うと、健康保険料とか住民税を無視して生活はできないじゃないですか。そうやって大人になって変わる部分もあるけど、そこを明確にするのは怖い気持ちも込めて歌詞にしました。

少なからず大人になった部分もあるからこそ、子供と大して変わらない部分も知っているんだと思いますし、この曲で表現されている子供心は大人になったからこそ描けるものに感じました。歌詞は子供目線で、曲調には親が見守ってくれているような安心感があるというか。

中村
鍵盤はできるだけ音数を減らして作ろうと思っていましたね。繰り返しのフレーズが多かったので、ひとつの音に対する和音もできるだけ3音を混ぜないように2音ずつ作っていって。あと、寂しさもある歌詞だったので、あんまり煌びやかにしないように。
藤田
この曲を録ったのが『MEMORIES』(2019年7月発表のミニアルバム)の制作の時だったので結構前なんですよね。1番は淡々とした印象にしたかったんですけど、ロマンチックな曲でもあると思っていたので、起承転結みたいな流れを意識していました。
朝日
『ZOO!!』の前だから、ちょっと引き算を意識して曲を作るようになった時期でしたね。

『ZOO!!』を境目に昨年あたりから曲作りに対する意識やバンドのモードが変わっているから、「波のある生活」はシングルならではの選曲ですよね。そして、今は全国ツアー『ネクライトーキー「FREAK」リリースツアー 「ゴーゴートーキーズ! 2021」』の真っ最中ですが、『FREAK』の曲はライヴでやってみて楽しいですか?

藤田
めっちゃ楽しいです! 今までのワンマンの中で体感が一番短く感じます。やってる時間は一緒なんですけど。
中村
毎公演、気がついたら最終ブロックになっています。
もっさ
私も同じくです!
タケイ
曲のつながりをこだわってみたりとか、ツアーが始まる前にスタジオでみっちり考えたセットリストでやってるのも大きいと思いますね。
朝日
あと、『FREAK』はシンプルに曲がいいね(笑)。
もっさ
私は作った当初より曲に対する景色がかなり変わりました。特に「大事なことは大事にできたら」はレコーディングが終わって聴いた時に見えていたのとは違う部屋になっていて、重ためな曲だけど、今は逆に明るく感じるというか。理解できていると思ってたけど、できてなかったところがライヴによって分かってきている気がします。
タケイ
今までもレコーディングの時は“これはライヴでできない”って気持ちでいるんですけど、やっていくうちに上達して、普通にできるようになって…という過程を踏んでいるから、“もしかしたら俺たちうまくなってきてるんじゃね!?”みたいな感覚もありますね。
藤田
新曲たちに対する心の余裕が生まれてきていますね。ステージでこう観える動きをしようとか、ここのキメをこうしようとかどんどん変わってきていて、最終的にファイナルの豊洲PIT公演はさらにバチバチなライヴになると思うので、楽しみにしていてください!

取材:千々和香苗

シングル「ふざけてないぜ」2021年9月8日発売 Sony Music Associated Records
    • 【アーティスト盤】(CD+Blu-ray)
    • AICL-409
    • ¥3,080(税込)
    • ※初回生産限定盤
    • ※デジパック仕様
    • 【通常盤】(CD)
    • AICL-4097
    • ¥1,100(税込)
    • 【アニメ盤】(CD+Blu-ray)
    • AICL-4098
    • ¥1,870(税込)
    • ※期間生産限定盤
    • ※デジパック仕様

ライヴ情報

『ネクライトーキー「FREAK」リリースツアー 「ゴーゴートーキーズ! 2021」』
※終了公演は割愛
8/24(火) 茨城・水戸LIGHT HOUSE
8/25(水) 栃木・HEAVEN’S ROCK 宇都宮 VJ-2
8/28(土) 北海道・札幌 ペニーレーン24
9/04(土) 沖縄・OutPut
9/17(金) 愛知・名古屋 ダイアモンドホール
9/19(日) 大阪・なんばHatch
9/30(木) 東京・豊洲PIT

ネクライトーキー プロフィール

ネクライトーキー:2017年にギターの朝日が中心となって結成。19年3月に初回ライヴよりすべてのライヴサポートを行なっていたキーボードの中村郁香が正式加入し、現体制となる。ボカロP“石風呂”名義でも活動する朝日による軽快なロックサウンドと、あどけなくも鋭く響くもっさのヴォーカルが印象的。20年1月にアルバム『ZOO!!』でメジャーデビュー。21年4月に自身初のライヴ映像作品、5月にアルバム『FREAK』をリリースした。同年6月からバンド史上最大規模のツアー『ゴーゴートーキーズ! 2021』を開催中。ネクライトーキー オフィシャルHP

「ふざけてないぜ」MV

「ふざけてないぜ」初回盤Blu-ray収録
「FREAK」リリース記念生配信LIVE
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OKMusic編集部

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