神はサイコロを振らない『RUSH BALL
2021』ライブレポート ーー夕暮れ時
、美しい音の重複に酔いしれる

『RUSH BALL』初出演にして確かな印象を打ち鳴らした、神はサイコロを振らない。サウンドチェックではギャンギャンと耳をつんざくギターが響き、その音に釣られて続々と観客が集まってくる。ATMCは遮るもののない、開放感のあるステージ。夕暮れから夜に、ゆっくりと色彩が変わりゆく美しい空を眺めながら音に浸れる、抜群のロケーションのなかでライブが始まる。
神はサイコロを振らない
「『RUSH BALL』、始めるぞ!」、柳田周作(Vo)が声を掛けると1曲目はアップテンポなナンバーの「クロノグラフ彗星」へ。黒川亮介(Dr)、桐木岳貢(Ba)のドライでタイトなリズムが心地よく、吉田喜一(Gt)の生命力に溢れた煌めくギターフレーズが会場を駆け抜けていく。
神はサイコロを振らない
「最高に踊れる曲を持ってきました!」と始めた、「揺らめいて候」では柳田の色香のある歌声、ドラマチックに展開するサウンドが観客の体を揺さぶっていく。
神はサイコロを振らない
しかも踊れるだけじゃなく、ストーリー性がしっかりと感じられるのもいい。続く「胡蝶蘭」では、哀愁漂う詞世界を歌う柳田の歌声が夜空へと変わりゆく空の色と絶妙にハマっていく。景色がバンドに味方した、そんな瞬間を体感したようにも思う。
神はサイコロを振らない 
SNSやYoutubeの音楽チャンネルなどで話題となった「夜永唄」では美しい音色、吐息さえ色付いて聴こえる歌声、全てが心地よく、4人が鳴らす音にどっぷりと全身を浸けこんでしまいたくなる。初出演でこんなにも『RUSH BALL』の空間にハマるとは……。
神はサイコロを振らない
「最高の夜です」と、初めて観る『RUSH BALL』の景色に満足気な4人。ライブ終盤には甘々で官能的な「1on1」、ひと際スケールが大きく心寄り添う歌詞が印象的な「巡る巡る」と、聴くたびに表情が異なる「神サイ」ワールドを連発。
神はサイコロを振らない
堂々としたパフォーマンスで走り抜けると、「今日の景色を忘れません」と思いを叫ぶ柳田。その言葉、ぜひとも来年は向こうの大きなステージで叫んでもらいたい。
神はサイコロを振らない
取材・文=黒田奈保子 撮影=瀧本JON…行秀
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