SPICE発のアニソンアコースティック
イベント『Songful days SEASON2』配
信と形を変えても届けたい思い

2021年9月22日の「with "ReoNa"」回を皮切りに、SPICEアニメ・ゲームジャンルが主体となって行われる配信アコースティックライブ『Songful days SEASON2』が開催される。
「迷い込んだ森の中で見つけた音楽会」をコンセプトとした本イベントは、毎回演者を変えながら「アニソン、そしてアニソンを歌うアーティストの持つ音楽性と表現力」を感じてもらい、楽しんでもらおうと実施されるものだ。
元々『Songful days』は2018年の3月3日に両国国技館で行われたイベントだ。Kalafina、May’ n、茅原実里という三組によるアコースティックライブは5000人超の観客に来場頂き、両国を音楽で満たした一日となった。
以前も説明したことだが、このイベントは簡単に言えば「アニソンアコースティックライブ」になる。アニソンというものは基本アニメのOP・ED主題歌や挿入歌、キャラクターソングであり、楽曲も作品の世界観、雰囲気に合うように作られているものが多い。だからこそリスナーは楽曲の中に作品の姿を見る。テレビ尺で言えば90秒のアニソンの中に人は1話から最終話までの作品の思い出を投影するのだ。曲を聞けば好きなアニメを思い出す。このバックボーンの結びつきは他にはなかなか見られない特色だと思う。
これだけ「アニメ」という媒介を通じて、多様なジャンルの音楽が混在するアニソンの世界。SPICEとして提案したのは「じっくりと曲を聞くイベントがあってもいいのではないだろうか?」ということだ。
興奮の中で楽しむ“動”のイベントがあるなら、着席して一言一言言葉を噛みしめるような“静”のイベントがあっていいじゃないか! と言う思いで生み出された『Songful days』。第二回は本来都内の某会場で開催しようと画策していた。だが、その矢先の新型コロナウイルス感染症である。
ReoNa
企画は中止したが、弊社イープラスを始めとしたエンタメ業界はこのコロナにより大打撃を受けた、いや、今なおその傷は深まっていると言っても過言ではない。しかしこのコロナ禍の中で新たなスタンダードとなったのが配信イベントという新たなライブフォーマットだろう。
元々ゆっくりと座って音楽を楽しもうというコンセプトである『Songful days』なら、この配信という形でも素晴らしいものが作り出せるのではないか? チームはにわかに盛り上がりを見せ、実施に向けて動き出した。
以前は一日で三組が出演するフェス形式だったが、このシーズン2は各回1アーティストがじっくりと歌う。それが数回に渡ってつながっていくものにした。そして本イベントが特徴的なのは「語り部」の存在である。
両国でも各アーティストの導入として、声優園崎未恵による物語的なナレーションをインサートして、世界観を演出した。今回はそれをもっと際立たせ、毎回アーティストに合わせた物語を声優に語ってもらうことにした。簡単に言えば「Songful daysという物語に、毎回アーティストが出演者として出演する」という感じだろうか。
伊東健人
初回ReoNaとタッグを組む声優は『ヒプノシスマイク』観音坂独歩役や、『ヲタクに恋は難しい』二藤宏嵩役などで活躍する伊東健人。この物語もReoNa本人とセットリストと併せて、内容についてしっかりミーティングを重ね生み出されたもので、彼女と彼女の歌に寄り添うように書き出されている。これは第二回を担当するH-el-ical//に関しても同じだ。『Songful days』ではセットリスト会議と共にシナリオ会議も毎回行われている。
何故そんな手間をかけてまで物語調にするのか?普通のライブが見たいという人もいるとは思う。ただここにはSPICEの思いとこだわりがあるのでここに記しておきたい。
以前某演出家の方とリモートで色々な話をした時に、配信ライブやリモート演劇の話になったことがある。その時に演出家の方が言った言葉が
「有観客ライブの代替えとしての配信やリモート演劇なら意味がない。たとえコロナ禍があけて、普通にライブが出来るようになったとしても、配信だからこそ面白いから配信でやる! と思えるものを作るべきだ、それが表現だ」
というものだ。これは本当にそうだと思う。配信だからこそ面白いもの、普段できないものをせっかくだから作ろう。そう我々は心に決めたのだ。
配信だからこその声優の紡ぐ物語とアーティストの生み出す音楽の融合。どこまで出来るかわからないが挑戦することにしたのだ。
アーティストの選定はかなりこだわった。だが開幕を飾ってもらうには、今すごい勢いで説得力を持ち出しているReoNaしかいないとオファーをした。デビュー前から取材をさせてもらっているが、ReoNaの歌と音楽は日々凄さを増している。こだわりと癖の強いこのイベントへの出演を彼女は快諾してくれた。
そしてもうひとり、初回を飾ってくれたKalafinaのメンバーであるHikaru//のソロユニットH-el-ical//。彼女の歌の力と音楽への愛情、こだわりを僕はとても良く知っている。そのこだわりが欲しかったのだ。初回発表はこの二組、ブッキングは未だ発表前だが続いている。後日発表できるのが楽しみだ。
H-el-ical//
『Songful days』のもう一つのキャッチコピーは「一曲の音楽で人生が変わることだってある」。
僕たちSPICEはそういう瞬間を提供したいと思っている。面白い、凄いと思うものをそのまま伝えて、ファンには新たな魅力を、初見の人には出会いの一歩目を後押しできる、そういうメディアでありたい。
どんなライブになるのか、どんな反応が得られるのか、僕もまだ未知数だ。とにかく当日を楽しみにしたいし、沢山の人に目撃者になってもらいたい。大丈夫、そこには素晴らしい音楽がある。それだけは絶対に、絶対だ。
SPICEアニメ・ゲームジャンル編集長 加東岳史

SPICE

SPICE(スパイス)は、音楽、クラシック、舞台、アニメ・ゲーム、イベント・レジャー、映画、アートのニュースやレポート、インタビューやコラム、動画などHOTなコンテンツをお届けするエンターテイメント特化型情報メディアです。

連載コラム

  • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
  • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
  • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
  • MUSIC SUPPORTERS
  • Key Person
  • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
  • Editor's Talk Session

ギャラリー

  • SUPER★DRAGON / 「楽楽★PAINT」
  • OLDCODEX / 「WHY I PAINT ~なぜボクがえをかくのか~」
  • みねこ美根 / 「映画の指輪のつくり方」
  • POP TUNE GirlS / 『佐々木小雪のイラスト花図鑑』
  • POP TUNE GirlS / 『涼水ノアの、ノアのはこぶ絵』

新着