9月26日@新代田FEVER(The;Cutlery) photo by TAMA

9月26日@新代田FEVER(The;Cutlery) photo by TAMA

The;Cutleryの連続企画ライヴ
『生きづらい;あなたへ』開幕!
aquarifa、空想委員会の出演も発表

9mm Parabellum Bulletなどのロックバンドを輩出したことで知られる老舗レーベル・残響レコードから2021年4月に初の流通盤となる1stアルバム『water;echo』をリリースしたThe;Cutlery(読み:カトラリー)。彼らが9月26日(日)新代田FEVERにて、連続企画『生きづらい;あなたへ』の第一弾を開催し、そのレポートが到着した。

第一弾公演には、“コロナ禍でも自身初のアルバム『water;echo』と、The;Cutleryというバンドを広めたい”という想いのもと、ライブの連続企画に踏み切ったThe;Cutleryを中心に、その想いに賛同したAliAMarmalade butcherが出演。新型コロナウイルスの感染拡大防止に配慮した有観客ライブと、配信ライブにて実施され、三者三様のカラーに染まるステージで観客を魅了した。

また、『生きづらい;あなたへ』の出演者も追加発表! 10月21日(木)新代田FEVERにて行われる第二弾公演は、アナウンスされていたaquarifaに加え、そこに鳴るが出演。さらに、11月19日(金)に同じく新代田FEVERにて行われる第三弾には、雨のマンデーズに加えて、2021年6月に再始動したばかりの空想委員会の出演が決定した。

連続企画『生きづらい;あなたへ』
第一弾ライブレポート

本公演で先陣を切ったのは、コンポーザーのEREN(Gu)を中心に集まったAYAME(Vo)、SEIYA(Ba)、BOB(Dr)、RINA(Vn)、TKT(Key)の男女混合6人から成るロックバンド、AliA。8月4日(水)に配信リリースされた新曲「ノスタルジア」の真っ白な衣装でステージに登場すると、「おにごっこ」でシンフォニックなハーモニーを響かせ、生命力あふれる歌でオーディエンスを盛り上げた。次に“勇気を持って明日を迎えられるように”と「翼が生えたなら」を届け、AYAMEが“私たちは楽しい音楽をこれからもずっと届けたい。だから、みんなも音楽が『大好きだ』『ここが私の家なんだ、居場所なんだ』という気持ちは、まったく悪じゃないし、胸張って一緒に生きていけたら”と、エールを送った。そして、勇気を持って本公演を企画し、イベントに誘ってくれたThe;Cutleryに敬意を示して、ラストに「かくれんぼ」を披露。会場に集まった人たちと、配信でライブを楽しむ視聴者に向けて、明るい未来への希望を持たせてくれるようなパフォーマンスで、AliA が“ハイブリットロック”を掲げる所以は、ライブでしか体感し得ないサウンドにあることを証明したステージだった。

続いて登場したのは、自ら“モテるインスト”を掲げる通称“マ肉”、Marmalade butcher。ヘヴィかつ優美なサウンドをオーディエンスの心へ流し込み、ノイズ、轟音、耳をつんざくようなサウンドの雨に打たれ、観客のヴォルテージも瞬く間に上昇。マニアをうならせる極上のテクニックで畳み掛ける楽曲の数々は1秒たりとも目が離せない。3月にミュージックビデオを公開した「SYAKUNETSU」を投下し、パワフルなドラムのアタック音に、うねるベース、ギターのタッピングと、サウンドの緩急のバランスが心地良い。曲ごとに大きな拍手が沸くステージは、最高という一言に尽きる。“こんな時に呼んでくれて、ありがとう。お客さんも、ありがとう。最後は『こんばんは』って言ったら、返せる日が来るように”と前向きな言葉で締め括られ、ラスト「Anima」まで堂々たるサウンドと狂逸なオーラでその存在感を放った。

そして最後はこの日の主催バンド、The;Cutlery。青から白に移りゆく幻想的な照明の中、メンバーのシルエットがステージに映る。そして、シューゲイザーの世界へと導かれるようなサウンドがエアリーに広がってゆく中、軽やかな一二三ふみを(Vo/Gt)の声が宙に舞った。1stアルバムから「epilogue;LIFE」「404 Not Found」が演奏され、“生きている意味が見つからないんだよ”と想いを吐き出し、ギターをかき鳴らす姿が美しい。存在理由を問いかける声が、会場にこだました。

何かの物語を見ているかのようなThe;Cutleryのステージは、音楽の魔法にかけられているような神秘性を持っている。プログレ要素も含んだ「You never know how "STRONG" you are until being strong is the only choice you have」では、切迫感のあるスリリングなサウンドでギアを上げ、続いて「Limit amplifier」を披露。MCでは、福島ゆうた (Gt)がこの日のイベントについて口を開く。出演者に感謝を伝え、無事この日を迎えられたことに安堵すると、ライブができる喜びを来場者、視聴者と分かち合った。そして、この日は新曲も披露。力強いドラムとエッヂの効いたギターが音の渦へと引き寄せた。音を止めた時の静寂も巧みに使い、力強く歌を響かせていく。ラストは畳み掛けるように「no regret」「Myosotis」「and loop」を披露。等身大の自分で駆け抜ける彼らのライブは、観る者を非日常へと連れ去っていくようだった。『生きづらい;あなたへ』という企画名に込められたメッセージのように、苦しい想いを抱えて過ごす時間を溶かし、観客に寄り添ったライブで会場を包んだThe;Cutleryは、12月まで続く本企画を重ねるごとにさらに成長していくことだろう。

なお、本公演は9月29日(水)20:00までアーカイブ配信のチケットを販売中!
photo by TAMA(@tm_livephoto)
text by 後藤千尋

The;Cutlery 連続企画
『生きづらい;あなたへ』

■第弐弾
10月21日(木) 東京・新代田FEVER
出演:The;Cutlery、aquarifa、そこに鳴る

■第参弾
11月19日(金) 東京・新代田FEVER
出演:The;Cutlery、雨のマンデーズ、空想委員会
9月26日@新代田FEVER(The;Cutlery) photo by TAMA
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OKMusic編集部

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