ビレッジマンズストア、古墳シスター
ズ、THEラブ人間、ガガガSP、忘れら
んねえよ 日本最大級のライブサーキ
ット『TOKYO CALLING 2021』1日目レ
ポート

『TOKYO CALLING』1日目 2021.9.18 新宿
9月18日(土)、19日(日)、20日(月・祝)の3日間にわたって行われた、日本最大級のライブサーキット『TOKYO CALLING』。台風14号の接近で雨まじりの初日18日だったが、バンドマンやライブキッズたちの熱は冷めることナシ! 新宿の9つのライブハウスを舞台に全71バンドが出演し、ロックンロールの熱気と活気と爆音と音楽愛に溢れた新宿・歌舞伎町の様子を、厳選ピックアップしたライブレポでお届け。新宿が俺たちを呼んでいる!
ビレッジマンズストア Photo by 石村 燎平
SEが鳴り響き、BLAZEのステージに揃いの真っ赤なスーツで登場。“忘れてねぇよな? 『TOKYO CALLING』の主役がやって来ました!”と水野ギイ(Vo)が告げると、「夢の中ではない」で賑やかにけたたましくライブがスタート。ステージから飛び出すほど前のめりな歌と演奏や“一番高く手を上げるんだぜ?”の煽りに観客が両手を上げ、大きな手拍子で応える。歓声や掛け声なんて無くてもしっかり心が通じ合うことを確認すると、“ビレッジマンズストアの爆音は体に毒なので気を付けてください”と笑い、「ビレッジマンズ」、最新アルバム『愛とヘイト』収録の新曲「猫騙し人攫い」とグルーヴィな曲でフロアを踊らせる。
ビレッジマンズストア Photo by 石村 燎平
“俺たちは変わらずここにいようと思います。ここにロックバンドがいるぜ!”と告げて始まった「サーチライト」で、一人ひとりに丁寧に力強く歌を届けると、熱く激しい「LOVE SONGS」でたっぷり愛を届ける。ラストは「PINK」を勢いよく駆け抜けると、“お前の代わりにライブハウスでデカい音鳴らしてやるよ!”と力強く宣言。ビレッジマンズストア、ここに在り!を証明する、堂々とたくましいライブだった。
古墳シスターズ Photo by aoi / アオイ
開演のチャイムを鳴らすようなギターイントロから、“ワン、ツー!”と威勢よく声を合わせ、血管ぶち切れるほどハイテンションなステージングで会場の熱を上げたのは、ACBに登場した古墳シスターズ。
古墳シスターズ Photo by aoi / アオイ
突き上げる勢いそのままに「めくりめくる」、「足掛け回りができてなんで逆上がりができないんだい?」と駆け抜けた前半戦。《さよならベイビー》とひと節歌った松山 航(Vo&Gt)は、“正解の形はいくつかあるだろうけど、俺は「楽しい」をひとつの正解にしたいと思ってます!”と自身の想いを伝え、それを体現するように「ベイビーベイビーベイビー」を披露。のびのびとした歌と演奏、とびきりの笑顔でこの曲を届けると、“僕らは「青春パンク」と掲げてますけど、壁とか状況とか流行りとか、全てを壊す武器だと思ってます!”と叫び伝えて、「学生叙情詩」で大きな盛り上がりを生む。
ラストは「世界中で迷子になって」でたくさんの愛を届けた彼ら。その熱すぎるステージから、平成最後の青春パンクバンドの意地と誇りと情熱をひしと感じた。
THEラブ人間 Photo by 清水舞
美しいヴァイオリンのしらべにバンドサウンドが重なり、「太陽の光線」でゆっくり静かに始まったHOLIDAYのTHEラブ人間のステージ。穏やかで温かく、ちょっぴり切ない楽曲世界が優しく会場を包むと、金田康平(歌手)の歌と言葉が強烈な存在感をもって耳に飛び込んでくる。
“今日は30分演らせてもらいます。なんの価値も無かった曲たちに、どうか価値を付けて下さい”と挨拶して始まった「大人と子供(初夏のテーマ)」では、まさに初夏のような心地よいサウンドにフロアの観客が身をゆだね、体を揺らす。本当に楽しそうに演奏するメンバー含めて、それぞれのスタイルで音楽を楽しむという、以前は当たり前だった光景がなんとも尊く愛おしく映る。
THEラブ人間 Photo by 清水舞
感傷的な歌声で届ける歌詞がグサグサと胸に刺さった「砂男II」に続き、“俺がこのギターで毎日を生きやすくしてやる。鼓動を合わせるなよ、自分のリズムで行けよ!”とメッセージを送り、披露したラストナンバーは「砂男」。彼らのライブはこんなことにもならなきゃ気づかなかった馬鹿たれに、ライブの力と有り難みを改めて気づかせてくれた。ありがとう。
ガガガSP Photo by aoi / アオイ
“神戸のゴキブリ、ガガガSPです!”とLOFTのステージに登場すると、山本聡(Gt)が40歳になったことを告げたコザック前田(Vo)が“40歳になるまでガガガSPをやってると思いませんでした。そう考えたら今もまだ、この時代が続いてるのかも知れません”と早口で語り、「青春時代」でライブの幕を開けたガガガSP。
攻撃的な歌と演奏、性急なビートでフロアの熱を急騰させると、“この年になって「あぁ君よ幸せになれ」とやっと素直に思えるようになった”とエピソードを添えた「国道二号線」、“どうしたらいいんだろう?と思う時もあるけど、自分を肯定してやりましょう”とメッセージを込めた新曲「これでいいのだ」を続けて披露。
ガガガSP Photo by aoi / アオイ
“「卒業」や「線香花火」目当てに来てる人もおるかも知れませんが、残念でした!”と憎まれ口を叩きながら、最新型のガガガSPの凄みを見せつけたこの日。キャリアを重ねた現在だからこそ生まれたであろうロマンチックな新曲「真夜中の恋人」でバンドの新たな魅力を見せ、年齢を重ねた現在だからこその説得力を持つ「晩秋」で《死ぬまで生きてやろうじゃないか》と人生で一番大事なことをしっかり伝えた。ガガガSP、来年に控えた結成25周年に向けて完全に仕上がってます!
忘れらんねえよ Photo by 石村 燎平
BLAZEステージの大トリで登場したのは、忘れらんねえよ。「だっせー恋ばっかしやがって」、「戦う時はひとりだ」でド頭から盛り上げてライブの感触を確認すると、“ライブはいいですねぇ、こんな拍手してもらえることないですよ”としみじみ語り、“コロナ禍で友達のいない俺、圧倒的孤立!”と日常をボヤいた柴田隆浩(Vo&Gt)。
賑やかな「ばかばっか」でノンアルビールの一気飲みを見せ、「CからはじまるABC」で加速度を増すと、“片思いの相手にも会えない奴らに捧げます!”とセンチに女々しく「花火」を打ち上げる。
忘れらんねえよ Photo by 石村 燎平
“やっぱ必要なんスよ、こういう時間が。こんな中でも「楽しくなろう!」って前向きにここに来てるわけじゃん? それって最高だし、罪悪感持って帰るとか絶対嫌だから。肯定したいのよ、俺は。間違ってません!!”と力強く告げ、みんなの《歌う踊るヘマをする 美しい日々》を全肯定した「これだから最近の若者は最高なんだ」は激しく胸アツ。スマホの光が会場を埋め、心の中の大合唱が起きた「忘れらんねえよ」の美しくピースフルな光景も、そこにいた全ての人に明日からも戦い続ける勇気と元気を与えてくれたはず。

取材・文=フジジュン

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