(左から)牧野治康、古川達馬、松本勝

(左から)牧野治康、古川達馬、松本勝

色味で感情や状況を表現 「攻殻機動
隊 SAC_2045」編集とカラーグレーデ
ィングの裏側

(左から)牧野治康、古川達馬、松本勝(c)士郎正宗・Production I.G/講談社・攻殻機動隊2045製作委員会 「攻殻機動隊 SAC_2045 持続可能戦争」のスタッフトーク付き上映が11月19日、東京・新宿ピカデリーで行われ、編集を務めた古川達馬、カラーグレーディングを務めた松本勝が登壇。制作中のエピソードや制作秘話を語った。
 第43回日本アカデミー賞で「新聞記者」が作品賞に輝いた藤井道人監督が構成を手がけた本作は、神山健治と荒牧伸志が共同監督を務めたシーズン1(全12話)に新たなシーンを加えて再構築し、全編フルグレーディングを施した劇場用長編アニメーション。経済災害とAIの爆発的な進化により、世界が持続可能な戦争「サスティナブル・ウォー」に突入した2045年。傭兵部隊として活動していた全身義体のサイボーグ・草薙素子と元公安9課の面々が招集され、再び「攻殻機動隊」が組織される。
 古川は藤井監督作品で長編映画の編集を担当してきた編集技師。松本はCGディレクターとして活躍しているほか、シーズン1の荒牧監督と「スターシップ・トゥルーパーズ レッドプラネット」で共同監督も務めていた。
 MCを務めた本作のプロデューサーでProduction I.Gの牧野治康は「本作ではエンドロールのクレジットが編集で始まり、その次にカラーグレーディングという順で表示されます。映画のエンドロールで編集がトップに表示されることはあまりないかと思いますが、この作品では古川さんの編集作業から制作が始まって、次に松本さんがグレーディングを入れるという順番で作業が進みましたし、最後に藤井監督の名前が出ますので、最初と最後を藤井組のお2人に飾って欲しいというこだわりもあって、この並びにしました」と解説する。
 本作の制作過程では、古川から松本の間で申し送り事項のリストがあったとし、それをスクリーンに映し出しながらトークを進めた。申し送りリストの内容は“色味”が一つのポイントとなったそうで、例えばシマムラタカシ自身の記憶が混乱していることを表したいときは色味を抜き、観ている側も不安になるような青みを足している。記憶の整理がついてシマムラタカシの心が外の世界に対して開かれると色味も元に戻るというように、色の表現にこだわったという。
カラーグレーディング比較写真(c)士郎正宗・Production I.G/講談社・攻殻機動隊2045製作委員会 指示を見た際に、松本は「映画版なので尺の関係上、ここでこういう表現(色味)の調整をしたいんだろうなという意図を察しました(笑)」と申し送り内容からニュアンスを受け取ったことを明かす。2人のラインがスムーズに申し送りができたことで、共にスタジオで過ごした時間は1日程度という短期間での作業で出来上がった。
 ほかにも、色味で感情や状況を表しているシーンとして「京都」「教室」のシーンをピックアップし、シリーズ版と映画版を比較しながら、色味が表す意味などを丁寧に解説すると、来場者は真剣な表情で聞き入っていた。

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