今一番熱い秋がここに!──MANKAI
STAGE『A3!』Troupe LIVE~AUTUMN 2
021~ 公開ゲネプロレポート

2021年12月8日(水)東京国際フォーラム ホールCにて幕を開けたMANKAI STAGE『A3!』Troupe LIVE~AUTUMN 2021~。MANKAI STAGE『A3!』が組ごとに開催するライブステージの第3弾だ。水江建太(摂津万里役)、中村太郎(兵頭十座役)、赤澤遼太郎(七尾太一役)、稲垣成弥(伏見 臣役)、藤田 玲(古市左京役)の秋組5人がオリジナルアルバム収録曲と過去公演で披露された楽曲で弾けまくるROCKな2時間、熱さで突っ走った力強いステージ! “今一番熱い秋”の模様を、ゲネプロレポートとしてお届けする。

※以下、ネタバレがございます。ご注意ください。

鼓動とシンクロする『overture』、スクリーンに映し出される出番直前の秋組メンバーの背中と「ブチ上げんぞ、秋組!」の円陣、そして流れるのは……『We are the AUTUMN』!  まさにロックバンドのライブのようなオープニング! もちろんステージ上にはギター、ベース&ドラム! やはり秋組サウンドにブレなし。アルバムを聴いていた時から想像していた生バンドと秋組のライブセッションがついに実現した。万里→十座→太一→臣→左京→万里とリレー紹介で次々にソロパートをつないでいくこのナンバーは、ファイティングダンスとでも呼びたくなる血気盛んな振りで(左京は長ドス持参!)ソロの見せ場を彩っていく。客席も手拍子や拍手よりも拳を振り上げての応援が似合う、秋組らしい登場の演出だ。
摂津万里 役:水江建太  (c)Liber Entertainment Inc. All Rights Reserved. (c)MANKAI STAGE『A3!』製作委員会2021
続く『Brand new world』もバンドアレンジの秋組バージョン! 慣れ親しんでいる曲も一味加えてグッと秋色に染め上げるのが彼ら流。「心の中でめっちゃ叫んでくれよ!」(万里)、「応援よろしくお願いします」(十座)、「1階〜! 2階〜! 3階〜!(と拍手を煽る)」(太一)、「一緒に走り抜けてくれるよな!」(臣)、「柄にもないことするがラストまで突っ走っていくぞ!」(左京)の挨拶に客席の監督たちも全力で応えていく。
さらにバンドを従えて、太一&左京の『オリジナルファイヤー』へ。すっかりあたたまったオーディエンス的にはすでに“ヘドバンもあり”くらいのテンション。左京の大人熱いシャウト、そのパワーに食らいついていく太一。心を解き放ち、自分を信じる強さを後押ししてくれる一曲だ。
七尾太一 役:赤澤遼太郎(左)、古市左京 役:藤田 玲(右)  (c)Liber Entertainment Inc. All Rights Reserved. (c)MANKAI STAGE『A3!』製作委員会2021
続く十座&臣の『朝焼けの空へ』でちょっとクールダウン。美しい夕焼けのようなライトに照らされながら、日常の中のふとした感情を交わし合うミディアムナンバー。どちらの二人も友情っていいな、と当たり前だけれど大切な想いを反芻したくなる素敵なツーショット。秋組の中に滾る「熱」と「温」、そのコントラストが胸に沁みてくる流れが心地よい。
兵頭十座 役:中村太郎(左)、伏見 臣 役:稲垣成弥(右)  (c)Liber Entertainment Inc. All Rights Reserved. (c)MANKAI STAGE『A3!』製作委員会2021
再び5人が揃って繰り出すのはラウドな『oneXone』。ハンドマイクを握りぶっといダンスとクールなソロでつないでいく姿を見つめつつ「ブチ上げるぞお前ら!」と万里のダメ押しで、「そう、秋組はカッコイイ担当なんだ」と改めて納得。やはりこの5人だからこその熱気とスピード感に身を委ねるのみ、だ。
今回、エーステカンパニーより助っ人で参加しているのは迫田ケン役の田内季宇。“アニキ命”の一途なパワーで、ダンスにブリッジのMCにと、ステージ進行を大いにサポートしてくれた。
迫田ケン 役:田内季宇  (c)Liber Entertainment Inc. All Rights Reserved. (c)MANKAI STAGE『A3!』製作委員会2021
回替わり演出の秋組公演曲コーナー、今回は新生秋組第二回公演『異邦人』より『Just For Myself』。荒廃した未来の地球、偶然出会った流れ者のヴォルフ(臣)と記憶喪失の少女ゼロ(太一)が登場。過去を乗り越え役者としての自分を見つめていく臣の心情とリンクした戯曲の中ではヒリヒリとした思いが伝わる1曲だったが、ここでは「大切な曲をライブで再び歌うことができた」と喜びを込めた二人の表情も印象的だ。ゴツさが魅力の臣と高音を美しく響かせる太一の声の重なりが秀逸、曲の持つもうひとつの“意味”が見えたような気がした。
ライブステージお楽しみのドラマパートは、ストリートアクトに励む秋組と女子にモテたい太一のミニストーリー(過去公演のナンバーを歌詞を変えて歌った『推しっていったいなんなのさ』と『硬派丁寧誠実対応』はライブのみの貴重なバージョンとなっている)。万里が太一に投げかける「とことんカッコつけようぜ」は深い一言。役者たちの日常を覗き見しつつ、応援する者・される者の幸せな関係についての発見もいろいろと……。そこからの『MANKAI 開花宣言』は、いつもよりも深く耳に響くようだった。

 (c)Liber Entertainment Inc. All Rights Reserved. (c)MANKAI STAGE『A3!』製作委員会2021

ここからはライブも終盤へ。お待ちかね、回替わりの過去公演ダイジェスト版『なんて素敵にピカレスク』の開幕である。新生秋組旗揚げ公演でもあったこの演目、秋組にとっても彼らを愛する監督たちにとってもやはり思い入れは深い。シェイプアップ&ブラッシュアップされた今回のバージョンは、彼らが踏んできた舞台の数だけ洗練された仕上がり。流れるような展開に目が離せず、安定感の中にも新鮮な躍動がある。『異邦人』とともに衣裳をつけた秋組はやはり劇団、そんなチームの結束の強さが嬉しい。
 (c)Liber Entertainment Inc. All Rights Reserved. (c)MANKAI STAGE『A3!』製作委員会2021

(c)Liber Entertainment Inc. All Rights Reserved. (c)MANKAI STAGE『A3!』製作委員会2021
MCを挟み、いつもの私服で登場した万里のソロナンバー『Muse』。監督ちゃんに話しかける言葉はいつしか熱を帯び、淡々としたヴォーカルがサビで一気に感情的に歌い上げられていく。「監督との出会い」を超え、万里が自分の演劇のMuseを見つけた。そんなスケールを感じさせてくれる素敵な一曲。そして、彼の背中はいつだって仲間たちが見てくれる──さあ、全員集合でラストナンバー『Always be myself』! 秋組の生き様をそのまま写し取った疾走感溢れるこの曲は、やはりゴリゴリにカッコいいバンドサウンドがめちゃめちゃ似合う。ラップパートのフックも心地よく、5人の声の個性が絡まりあう中、ベースが煽り、ギターがうねり、ドラムが叩きつける。収まりきれない感情を発散する秋組の逞しさが炸裂。曲が終わり、歌いっぱなしでそのままステージからフェイドアウトしていく姿もまさにROCK。

アンコール。白スーツの5人が笑顔で再登場。ここは正統派の『blooming smile』で、もう一度会場と心を通わせる。声は出せなくても手振りでコール&レスポンス。客席に溢れる(マスクの下の)笑顔がどうか5人にも届きますように。
 (c)Liber Entertainment Inc. All Rights Reserved. (c)MANKAI STAGE『A3!』製作委員会2021
名残惜しい気持ちを分かち合いつつ、これが本当のラスト。秋組サウンドの方向性を定めた『スパイラル エモーション』、上着を脱いでバンドメンバーと共に限界までヒートアップ! 思いの丈をパフォーマンスで存分にぶつけ合い、拳を合わせて約2時間のライブが幕を下ろした。前進するカッコ良さを身につけさらにリーダーらしくなった万里、言葉少なだが着実に表現の幅を広げている十座、明るく自分らしくモテを追求する太一、包容力でチームを支えてくれている臣、清く正しくチャレンジ精神も備えた左京。不器用で無骨だからこそ互いを思う気持ちを大切に、足並み揃えて共に高みを目指す5人は“心”で動く人たちだ。そのソウルが生み出すヴァイヴス、言葉よりも行動で情熱が真っ直ぐ届いてくるステージは最高の空間。“今一番熱い秋”がここにあった。
※劇中劇コーナーはAパターン〜Cパターンまで回替わりの演出となっています。
 (c)Liber Entertainment Inc. All Rights Reserved. (c)MANKAI STAGE『A3!』製作委員会2021
摂津万里 役:水江建太 コメント
稽古段階から全員非常に高い熱量でした。
どこまでも自分に厳しく甘えない、高みを目指すみんなだから目線と息が合う。
秋組5人でステージに立てることが幸せだなとあらためて感じています。
秋組単独ライブ、温かく支えてくれる監督ちゃんへの恩を大きな熱で返したいと思ってます。
一緒に盛り上がりましょう! 応援よろしくお願いいたします!
兵頭十座 役:中村太郎 コメント
初の秋組単独ライブ。これまでの楽曲、新しい楽曲と秋組カラー盛り沢山のライブとなっています。
秋組らしく、やんちゃで格好良く、攻めの姿勢を貫いたライブになっていると思いますので楽しみにしていてください。あらためて『A3!』という作品をリスペクトしつつ、僕らにしかできない僕らを通した秋組を舞台上で表現できたらと思います。
今回もぶちかまします!!
七尾太一 役:赤澤遼太郎 コメント
「トルライ秋」いよいよ開幕です!
夏組単独ライブを観劇させていただいた時、あらためてキャスト、スタッフさん、監督先生の「エーステ愛」がもの凄く伝わってくるライブでとても感動したのを覚えています。
夏組から受け取ったバトンをしっかり次の冬組に渡せるように、そして監督先生に笑顔になってもらえるように稽古期間走り抜いてきました。
どうか僕たち、秋組のステージが心に残る最高の思い出になりますように。
精一杯、太一として頑張ります! よろしくお願いいたします!
伏見 臣 役:稲垣成弥 コメント
MANKAI STAGE『A3!』Troupe LIVE~AUTUMN 2021~まもなく開幕します。
僕たち秋組にとって初めての単独ライブ。
AUTUMN & WINTER 2019 公演、秋組単独公演、Four Seasons LIVE を経て。もう一度できる楽曲や新曲等もあります。これまで培って来た経験や関係性を活かし、皆さまに最高のライブを秋組全員でぶちかまします。
ぜひ、楽しみにしていてください。
カントク、忘れられないLIVEにしような。
古市左京 役:藤田 玲 コメント
MANKAI STAGE『A3!』Troupe LIVE~AUTUMN 2021~が開幕するということで、期待と興奮で胸がドキドキしております。
ダンスに歌に、かなりやり甲斐あるボリュームになっております。秋組は激しい楽曲も多いのでお客さまにノッていただけるように、まずはしっかり僕らが楽しめればと思っています!
古市左京として秋組の皆と、どんな素敵な景色が見られるのかワクワクしています。
秋組らしく、ブチかまします。
取材・文=横澤由香

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