しまさか(志麻&あほの坂田。) 挑
戦心と表現欲があふれた2年ぶりのバ
ースデーイベント、Zepp Tokyo公演を
レポート

【速報】しまさかでバースデーイベントやるってよwww >>5 ~Bloody Holy Night~

2021.12.9 東京・Zepp Tokyo
歌に、コントに、アクションに、楽器演奏に。ユニット活動5周年にして、目を見張る表現者としての貪欲さを見せつけた2人だった。
浦島坂田船のメンバーで、12月に誕生日を迎えた志麻とあほの坂田。が、『【速報】しまさかでバースデーイベントやるってよwww >>5 ~Bloody Holy Night~』と題し、2年ぶり5度目となるバースデーライブを4都市で開催。ここでは、12月9日に東京・Zepp Tokyoにて行われた最終公演の模様をお届けする。
マフィアが設立した孤児院で育ち、やがてボスの目に留まった少年は、12歳でその手を血に染めた。あれから19年、今日もその手を赤く染める――。
しまさか
ハードボイルド作品の幕開けを思わせる、相変わらずイケボな志麻のナレーションがあけると、ステージにはコートをスタイリッシュに着こなしてライフルを構えた2人の姿が。2発の銃声が響き、ステージ上段から下段へと下りてきた腕利き暗殺者の2人が対峙すると、それまでのシリアスな芝居から一転、急にコントが始まる。2人は同じターゲットを銃撃し、そのターゲットとは“緑のちっちゃいやつ”(←どう考えても浦島坂田船のリーダー・うらたぬき)であったことが判明。仕留めたのはどっちだったのかを決めるために、年齢やツイッターフォロワー数などで競い合うものの一向に埒があかず、実力行使に出てみれば、2人のピストルやナイフも使ったアクションがとんでもなくキレッキレではないか。お互いに傷を負ったところで、雇い主が同じ“金髪で京都弁なまり、最近ポケモンダイパリメイクにはまっているやつ”(←どう考えても浦島坂田船のセンラ)であることがわかり、ならば共闘して倒そうと意気投合。コンセプトは2人で考え、台本はあほの坂田。が手がけたという冒頭劇からして、挑戦心と表現欲が詰まっている。
あほの坂田。
最強コンビとなった2人が、まずは背中合わせになって歌う1曲目は、ユニット活動5周年を記念してリリースされた初のミニアルバム『S~5th Anniversary Album~』に収録、今回のバースデーライブのテーマ曲でもある「乱✕銃」。息ぴったりなアイコンタクト、歌のかけ合いを生で目・耳にして、体感できる幸せ。2年ぶりのしまさかライブ、やっぱりいい!
2人のコールに合わせて、志麻のイメージカラー・紫と、あほの坂田。のイメージカラー・赤のペンライトがよりいっそう大きく揺れたのは「PLATONIC GIRL」。なかなか終わらないコロナ禍にあって声を出すことはできなくても、オーディエンスの高まりは2人にきっと伝わっている。
浦島坂田船のアルバム『$HUFFLE』の志麻ソロ曲であり、しまさかバージョンで『S~5th Anniversary Album~』に収録された、「CRAZY BUNNY!!」。2人で歌うパーティーロックは勢い増し増し、志麻はもちろん、あほの坂田。も楽しそうだ。
しまさか
「踊れるか!?」と呼びかけて、シャウトしたり、バンドメンバーとエアハイタッチをしたり、くるくる回ったり、テンションぶち上げな志麻が見られた「快刀乱麻!!」。バンドメンバーの肩に手を回したり、大きくクラップをしながら、あほの坂田。がエモーショナルな歌声を響かせた「NO DRIVE, NO LIFE」。ソロ曲もまた、いい。
再び2人がそろって歌うのは、対立する2つの軍を描く壮大な物語の序章を思わせる「THE CROSSING SOUL」。向き合い、歌声を重ねていくミュージカル仕立てで、コール&レスポンスできる日常が戻ってきていないことは残念だが、やっぱり心が震えるナンバーだ。
しまさか
しまさか色に染め上げた、flumpoolのカバー「夜は眠れるかい?」。2年前のしまさかバースデーライブで披露し、『S~5th Anniversary Album~』に収録された「It's...Our Life?」は、ラストのハイトーンまでとことんドラマティック。さまざまな色模様がしまさかの魅力をとめどなく引き出していく。
恒例の幕間映像ではヒットマンを演じて、硬軟入り交じる芝居だけでなく、なんと本格的なワイヤーアクションにもトライ。アクション監督・大橋明氏からの賛辞もいただいてしまったのだから、ほとほと驚かされる。
志麻はブラック、あほの坂田。はホワイトと、色違いのジャケットにライブグッズのハート型のサングラスをキメて、浦島坂田船のアルバム『CRUISE TICKET』のあほの坂田。ソロ曲であり、しまさかバージョンで『S~5th Anniversary Album~』に収録された「スーパーヒーロー」を歌う2人。志麻の言う通り、「アクション仕込みのキレのよさ」がここでも際立って、倍増するヒーロー感にもシビれてしまう。
志麻
「最近、まーしぃ(志麻)ラップ頑張ってるやん? 『パラライ』(HIPHOPメディアミックスプロジェクト『Paradox Live』)だけじゃなくて、俺とのコラボ曲にもラップ入れてきてかっこいいと思ってさ。聴かせてくれよ、熱いラップを!」と、あほの坂田。が志麻に言って、「二息歩行(Reloaded)」へ。『パラライ』でチーム“悪漢奴等”に所属する雅邦 善の声優を務める志麻だが、ラップスキルの磨かれっぷりがハンパない。
一転して、愁い色をたたえたソロ曲「notebook love」では、繊細な歌声を聴かせた志麻。続くあほの坂田。は、スキャットに、<はぁぁぁぁ?!>に、<ふぁっきゅー>に、「エゴロック」でらしさ全開。……もう一度言う、ソロ曲もまた、いい。
あほの坂田。
志麻
2人そろった「テレキャスタービーボーイ」では、志麻が高くジャンプしたり、あほの坂田。が頭を振ったり。「未完成ユートピア」では、華麗なステッキダンスで魅せたり。「Oxygen」では、ハイキックやラップも織り交ぜながらアグレッシブに攻めたり。この2人はいったいどれだけ引き出しがあるのだろうか。
「じゃあ、目撃者には死んでもらいましょうか(笑)」という物騒な言葉に導かれたのは、『S~5th Anniversary Album~』の最後を飾る「Black Knight」。ライブタイトルに相応しく、聖なる日を赤く染めるダークでゴシックなナンバーだ。赤と緑のクリスマスカラーなライトに照らされながら、ライフルを肩にかけて歌う2人。オーディエンスの心は完全に射貫かれてしまった。
しまさか
アンコール1曲目は、坂田がギター、志麻がベースを弾きながら歌った「曇天」。そして、最後に届けてくれたのは、しまさか初のオリジナル楽曲であり、『S~5th Anniversary Album~』に収められた「ラストフレーズ」。背中合わせになって歌い、拳を前に突き出す2人。オーディエンスが大合唱できなくても、そこには間違いなく一体感があった。
次は、どんなチャレンジをするのだろうか。早くも期待は膨らんでしまう。

文=杉江優花 撮影=堀卓朗(ELENORE)

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