【明田川進の「音物語」】第57回 「
カスミン」、本郷みつる監督、スフィ

 NHKで放送された「カスミン」(2001~03)は、以前お話したオー・エル・エムの神田(修吉)氏から話をもらって音響監督をやることになった作品です(https://anime.eiga.com/news/column/aketagawa_oto/108405/ )。神田氏は音に関して自分なりの考えをもっている方で、「『これは(音響面で)大変なことになりそうだ』と思うものは明田川さんにもっていくんですよ」なんて言われてました(笑)。一緒に仕事をするときは、いつも以上に緊張感をもってやっていて、神田氏をギャフンと言わせるぐらいの音をつくらなければという気持ちでいました。
 「カスミン」は世界観がとても魅力的でしたね。第3シリーズまで続きましたが、僕としてはずっと続いてほしかったなと思うぐらい、やりがいのある作品でした。子ども向きとなっていますが、むしろ大人のほうが見ていて面白かったんじゃないでしょうか。
 監督の本郷みつるさんからは、作曲家を選ぶときに周防義和さんを推薦してもらいました。周防さんは従弟の周防正行監督の作品を多く手がけていて、本郷さんから挙げられた映画は僕も好きで見ているものばかりでした。周防さんは音楽で世界観をつくるのが上手い方という印象で、「カスミン」でも音楽で面白い世界をつくってくれました。音について本郷さんからかなりの部分を任せてもらい、納得するまで良いものをつくろうと、神田氏と一緒にこだわって音をつくっていきました。
 本郷さんとは「デルトラクエスト」(02~05)でもご一緒しました。この作品では当時新人だった高垣彩陽さんがジャスミン役として抜てきされています。「スフィア」の高垣さん、寿美菜子さん、戸松遥さん、豊崎愛生さんは「ミュージックレインスーパー声優オーディション」の合格メンバーで、僕は合格した彼女たちを1年間レッスンしていました。当時はみんな学生で、寿さんは学校が終わって神戸から新幹線に乗ってうちの事務所までレッスンを受けにきて、時間がないときはセーラー服のまま来るときもありました。レッスン中に高垣さんはオーディションに参加して役をいとめました。4人とも当時から力のある方で、皆さんご存じのようにそれぞれ活躍されています。

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