大原櫻子 八嶋智人 小泉今日子らが奮
闘する日本初演の衝撃作『ミネオラ・
ツインズ』開幕へ

シス・カンパニーが、2022年1月7日(金)~31日(月)、東京・青山のスパイラルホールにて、ピュリッツァー賞劇作家ポーラ・ヴォーゲルの戯曲『ミネオラ・ツインズ~六場、四つの夢、(最低)六つのウィッグからなるコメディ~』を上演する(本邦初演)。届いたばかりのゲネプロ(総通し稽古)の舞台写真と共に作品を改めて紹介する。
本作は、マーナとマイラという、見かけは全く同じでも性格は正反対の一卵性双生児の姉妹が激動の時代を駆け抜けるダーク・コメディ。その過激でキワドイ運命の双子の姉妹を演じるのは、俳優・歌手として活躍する大原櫻子。共演には八嶋智人、小泉今日子らが顔を揃える。演出は藤田俊太郎。
『ミネオラ・ツインズ』大原櫻子 八嶋智人 (撮影:宮川舞子)
この作品は1999年にオフ・ブロードウェイで上演され、その過激なテーマと舞台を渦巻くエネルギーが絶賛された。第二次世界大戦以降、アメリカ社会で女性たちが何を体験してきたかを痛烈な風刺をこめて描かれた作品だ。作者ポーラ・ヴォーゲルは、演者に対して「常にホルモンの影響による興奮状態で演じて欲しい」と要求。それに応えるように日本上演チームでは、大原の演じる姉妹が巻き起こす狂乱の渦に、小泉と八嶋もそれぞれ二役を演じながら参戦。演劇だからこそ成立するマジックが、いま鮮やかに繰り広げられようとしている。
【STORY】
舞台は、ニューヨーク郊外の小さな町ミネオラ。一卵性双生児マーナとマイラ姉妹(大原櫻子)は、全く同じ容貌でありながら性格は全く似ても似つかず、お互いを遠ざけながら生きてきた。始まりは1950年代。核戦争の恐怖が日常生活にも蔓延るアイゼンハワー政権下。保守的な女子高生マーナは、結婚こそが輝かしいゴールだと、すでにジムと婚約中。一方のマイラと言えば、世間の常識なんかクソくらえ!の反逆児。男の子たちとも“発展的”交際を広げている。そんな悪評が耳に入る度、お堅いマーナのストレスは爆発寸前! ある時、素行の悪いマイラを諭そうと、マーナに頼まれて婚約者ジムがマイラの元へと向かったのだが……。そして、時代は、1969年、ベトナム戦争の泥沼にあえぐニクソン政権下から、1989年、ブッシュ政権下の世の中へと移り行き……。ジェンダー、セクシュアリティ、人種、格差……。時代と価値観の変遷の中で、真逆の道を歩んできた双子姉妹が見る夢は? 2人の人生が交錯することはあるのだろうか?

ゲネプロ(総通し稽古)を終え、初日開幕を明日に控える演出家・出演者からコメントが届いたので以下に記載する。
■藤田俊太郎(演出)コメント
上演中、キャスト皆がウィッグ、衣装を矢継ぎ早に変えながら、アメリカの50~80年代を駆け抜けます。稽古を通して、現代的なテーマを発見する度に驚きました。これはアメリカの話ではない、私達の戦いなのだと感じています。戯曲の言葉、女性の価値観を大事に、魂を込めて演出しました。観客の皆様には、この魅惑に満ちた悲喜劇を見終えた後に、明日に向かうエネルギーを感じていただけたら幸いです。
藤田俊太郎
■大原櫻子(双子姉妹マーナ/マイラ)コメント
稽古が始まる何か月も前から、台本を片時も離さず、この戯曲に向き合ってきました。台本も早々に1冊ボロボロになってしまったほど(笑)。そして、実際に稽古が始まってしばらくは、本当にゴールが見えてくるのか不安で、生みの苦しみと闘っているような毎日でした。でも、小泉今日子さん、八嶋智人さんという心強い先輩たちに支えられ、ようやく光が見えてきました。約1カ月の公演期間中、この特別にエネルギーが必要な「マーナ」と「マイラ」を精一杯生きていきたいと思っています。
『ミネオラ・ツインズ』中央=大原櫻子 (撮影:宮川舞子)
■八嶋智人(マーナの息子ケニー、マイラの息子ベン)コメント
超保守のマーナとリベラルなマイラ。2人はそれぞれ自己矛盾を抱えています。日本でも、分断や多様性が身近な問題になって、立場や主張が極論化するほど自己矛盾していくのを目の当たりにする、そんな演劇が今だからこそ理解できる。未来に繋ぐ事ができると思うのです。そしてその真ん中に立つ大原櫻子さんが日に日に役を進化させてゆくさまは本当に凄い! 僕は大原さんの14歳の息子役。無理あるぞと思うでしょ? それも演劇の醍醐味! 是非そこも楽しんで下さいませ。
『ミネオラ・ツインズ』八嶋智人 (撮影:宮川舞子)
■小泉今日子(マーナの婚約者ジム、マイラの恋人サラ)コメント
コロナ禍で様々な現実が可視化された今が、この作品を楽しむベストタイミングだと思います。日本でもジェンダーや多様性について関心が高まる一方で、違う立場の人間同士が分断されがちな風潮もあって。だからこそ異なる立場の二役を一人の俳優が演じる趣向が面白いですね。長い歴史の中で女性の立場は変わっていないとも言えますが、少しずつ変化してきたはず。その過程にあるこの作品をコメディとしてお届けできたらと思います。個人的には、若いジムがオジサンみたいにならないよう頑張らないと!(笑)
『ミネオラ・ツインズ』小泉今日子 (撮影:宮川舞子)

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