安斉かれん

安斉かれん

【安斉かれん インタビュー】
連続配信を通して“安斉かれん”の
イメージをいい意味でぶち壊していく

TVドラマ『M 愛すべき人がいて』のアユ役で注目を集め、J-POPリバイバルを歌ってきた安斉かれんが、昨年9月から7作連続配信リリースを行なっている。写真ではどこかクールな印象を受けた彼女。しかし、取材で対面し、見えてきた彼女の姿は笑顔がはじける可愛いらしい22歳の女の子だった。Z世代ならではのクリエイティブと独自の感性で攻めまくる配信シングルの歌詞をピックアップし、最新作「一周目」の話も含め、彼女の思考を読み解くインタビューを試みた。

自分のリアルを出していける
作品にしたかった

現在7作連続配信リリースを進行中ですね。このように毎作コンセプトの違う作品を次々と発表していくことに対して、どんな感覚がありますか?

この7作を通して、いい意味で “どうやってこれまでの安斉かれんをぶち壊していくか”ということをテーマにしているんです。 だから、“楽しい”が一番ですね。毎回、自分でも“どんな自分になれるんだろう?”という感じで。例えば「現実カメラ」(2021年12月発表の配信シングル)だったら初めてアーティスト写真でツインテールをしてみたり。ビジュアル面でも新しい安斉かれんを追求しながら楽しめています。

どんな安斉かれんのイメージをぶち壊したいですか?

私の中では“安斉かれん=これ”というものはないです。でも、私を知ってくれている方にはイメージがあると思っていて。デビュー当時の私は90年代リバイバルをテーマにした曲を歌ったりしていたので、そういうイメージとか。だから、それをいい意味でぶち壊したいですね。

“こんな曲も歌うんだ!?”という新しいカードを次々と見せていきながら?

そうですね。新しい曲と出会うと自分も楽しいし、ファンの方が驚く反応も楽しいです。

となると、曲選びは重要な課題となりますよね。曲を選ぶ時のポイントは?

“次はこれがいい”とスタッフさんと話しながら選んでいます。

曲調もそうですが、有名絵師さんと次々とコラボレーションしているアニメーションMVも新しい安斉かれん像を提示していると思うのですが。このアイディアは?

これはスタッフさんです。私がもともと絵を観るのが好きだという話をしたら、こういうアイディアを提案してくれたので“面白そう!”と思いました。

三次元のリアルな安斉さんとMVに登場するアニメーションの安斉さんの姿が衣装も含めてまったく同じなんですよね。

リアルな私に合わせて絵師さんに描いていただいているんです。描いてくれる絵師さんによって顔の感じとか雰囲気が全部違うので、毎回イラストになった自分を見るのが楽しみです。

90年代リバイバルでやっていた初期と比べると、今は楽曲やこのようなアートワーク周りを含め、クリエイティブな面全編でZ世代ならではのアイテムをフル活用しながら、リアルな安斉さんをさまざまな角度で表現していっている気がするのですが。

そうですね。90年代リバイバルをコンセプトに歌っていた当初はかっちりとテーマがあったので、それを表現していんたんです。でも、今回の7作はおっしゃっていただいたように自分のリアルを出していける作品にしたかったので、前よりもいっぱいスタッフさんと話し合いをさせていただいています。

そうすることで、これまで以上にリアルな安斉さんを作品に落とし込むことができていると。

ですね。だから、髪型もこだわっていて、「夜は未完成」(2021年11月発表の配信シングル)は前髪だけ金髪なんです。そういうアイディアも含めて、いろいろ自分で提案させてもらったりしています。

では、ここからは作品ごとに安斉さんが書いたリリックからリアルな安斉かれんを探っていきたいと思います。まず、歌詞を書きたいなと思ったきっかけは?

きっかけは16歳で歌を始めた時、歌うんだったら自分の歌詞かなと思って、そのノリで書いたことですね。その頃からiPhoneのメモアプリにメモした言葉をもとに歌詞を書いていて。

歌詞の清書もスマートフォンの中で?

はい。手書きはしないです。手書きだと“あれ? 何を書こうとしてたんだっけ?” ”漢字はどうだっけ?”ってなるとどんどん遅くなっちゃうんで。iPhoneだったらフリック入力でパパッとその時に思った感情をすぐ言葉にできるので全部デジタルですね。

歌詞を書く時に心がけていることは?

デビュー当初は自分の体験談、思ったことしか書けなかったんですけど、最近は過去に観た映画から話を広げて物語を作る感覚で書いたり、曲の主人公のイメージを作って“この人だったらこんな感じだろうな”ということを想像して書いたりしています。

では、まずは連続リリースの第1作としてリリースした「18の東京」(2021年9月発表の配信シングル)。こちらの作詞はどのパターンですか?

私は18歳で上京したので、「18の東京」はリアルな自分です。“上京”と言っても私は神奈川出身なんですけどね(笑)。

1番では《滲んでくため息》が、2番では《馴染んでくため息》に変わる。この裏にはどんな心境の変化があったんでしょうか?

「18の東京」はいい意味で東京に染まっていく女の子を書いたので、最初は滲んでいるんですけど、2番ではだんだんと馴染んでいって、そうやって強くなって成長していく過程を表しています。

その間にこの主人公は《感情を黒く黒く染め上げた》とあります。黒く染め上げるとは?

東京ってドラマとか映画に出てくる時みたいにキラキラしたものだけじゃないですよね。夢を抱いてみんないろんなところから上京してくるから、戦いの街みたいになっていて。その中で揉まれ、心が黒くなっていって、“自分の夢や感情はどこにいってしまったんだろう?”という気持ちになることもある。私も10代の頃は尖っていたところがあったから、それで大人に楯突いちゃったりすることもあったので、この歌詞にはそういう18歳ぐらいの頃の気持ちが詰まっています。

なぜ10代の頃の葛藤する感情を書きたいと思ったのでしょう?

初めに曲を聴いた時に疾走感あふれるメロディーだったので…感情的な話ですけど、戦う系の曲というイメージが膨らんで。iPhoneのメモを見返したら“これだ!”と思える言葉があり、そのイメージを膨らませていきました。

この曲の衣装やMVがオレンジトーンだったのは何か理由が?

これは色よりも、“今っぽレトロ”な感じにしたかったんです。
安斉かれん
安斉かれん
安斉かれん
配信シングル「一周目の冬」
配信シングル「現実カメラ」
配信シングル「夜は未完成」
配信シングル「18の東京」

OKMusic編集部

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