木村カエラ、初のビルボードライブツ
アー 『KAELA presents "KAELAB" Bi
llboard Live 2022』を完走

木村カエラが、約2年ぶりとなる有観客ワンマンライブを、2022年2月11日(金・祝)に神奈川県・ビルボードライブ横浜にて、キャリア初となるビルボードライブツアー『KAELA presents "KAELAB" Billboard Live 2022』のファイナル公演として行った。
有観客のワンマンライブとしては、デビュー15周年を迎えた2019年の秋に開催された全国ライブハウス『いちご狩り』ツアー以来、約2年ぶり。大阪、東京、横浜の計3箇所で全8公演を行ったツアーに、「バンマスを務めるのは人生で初めて」だというOKAMOTO’ Sのハマ・オカモト(Ba)をバンドマスターに迎え、ストリート発のジャズヒップホップバンド、SANABAGUN.の大樋祐大(Key)、澤村一平(Ds)、谷本大河(Sax&Fl)、髙橋紘一(Tp&Flh.)の4人に加えて、磯貝一樹(Gt)と萩原優(Sax)という気鋭のプレイヤーが集結した。
オープニングを飾ったのは、シンセサイザーを基調にミュートトランペット、フルート、ソプラノサックスがスペーシーで神秘的な空間を構築した「so i」。カエラは、会場全体を抱きしめるかのように両手を大きく広げて、互いに支え合い、思い合う愛を高らかに響かせると、「この2年間、眠っていた私のエネルギーとみんなの前で歌える喜びをたっぷり届けるからね」と笑顔で観客に呼びかけた。その言葉通り、続く「You bet!!」では、いつも通りの激しくアグレッシヴなパフォーマンスを繰り出し、スタイリッシュなライブレストランをライブハウスのような熱気で満たした。
最初のMCでは、先の見えない不安と迷いの中、我慢の毎日を送ることで、さまざまな感情や感性が損なわれてしまっているのではないかと問いかけ、「KAELABのテーマは宇宙、自然、そして、私たちが奏でる音楽です。このライブでみんなの心を開放し、感性を刺激し、感情を豊かにする実験していきます」と本ツアーのコンセプトを説明。
さらに、今回のバンドについて、カエラが「バンマスにハマくんをお迎えして、みんなの気持ちがパーッと晴れるようなホーンの音が入れたい」と相談して集まってもらったことを明かし、カエラは研究員のような白い衣装に身を包んだ7人編成のバンドを「ビーカーズ」と命名。
しかし、ツアー中にハマが「木村カエラ&ザ・ビーカーズの方がかつてのGSバンドのようで据わりがいいのではないか」と提案し、東京公演で観客の拍手によるアンケートを採ったところ、0対100でハマの案が圧勝。あまりの大差に膝を落としてステージに座り込んだカエラは「こんなことある? 0票って人生で初めてなんだけど。でも、逆にスッキリした。めっちゃ面白いじゃん」と爆笑。「今日みたいな日を忘れない」と自身の歌詞からの引用で会場を沸かせる場面もあった。
バンドメンバーとの和やかなトークに続き、カエラは「さっきはロケットに乗って宇宙に飛んで行ったので、次はみんなで流れ星を見に行きましょう」と誘った。パンキッシュなスカロック「Ground Control」では会場が一丸となって拳を突きあげて盛り上がり、「自分次第で今、この瞬間に変わることができる」というメッセージを込めた代表曲「リルラ リルハ」ではマーガレットの花をそこかしこに咲かせ、「さぁ、心の扉を開けよう。私たちはこの瞬間に変わることができる」と観客に語りかけた「season」では、ダイナミックでグルーヴィーな演奏で四季折々に移り変わる美しい自然の風景をドラマティックに表現した。
ここで、ギターとピアノを除くバンドメンバーが一旦退場し、アコースティックコーナーへと突入。バレンタインの季節にぴったりな甘く苦いラブバラード「チョコレート」に続き、友人の結婚式に向けて書いたウェデイングソング「Butterfly」はピアノの伴奏のみで歌唱。
再びバンドを呼び寄せ、ティム・バートンの映画「フランケンウィニー」のインスパイアソング「WONDER Volt」は、ジャズアレンジでプレイ。フロアに稲妻が走る中、カエラは禁断の実験でよみがえった愛犬となり、前足で頭をかいてみせた。時に狂乱に陥る刺激的な場面もあったが、その歌声には愛する誰かへの想いが込められており、観客にとっては、大切な人を心に思い浮かべ、人と人の絆の温かさや難しさに思いを馳せる時間となった。
そして、ファイナル公演では、スペシャルゲストとして、ラッパーのBIMがハマのベースラインにのって登場。SNSではなく、リアルでの触れ合いをテーマにしたコラボ曲「ZIG ZAG feat.BIM」で貴重なマイクリレーが実現してフロアは熱狂。
この勢いのまま、ライブでは定番の「BEAT」ではカエラがエレキギターをかき鳴らし、「Yellow」で観客の鼓動とテンションを引き上げると、「この曲を歌うと、みんなが楽しそうにしてる笑顔が見えて、めちゃめちゃ元気になります。私が大好きな曲です」と語った「Magic Music」で笑顔を引き出し、フロアは幸せなムードで包まれた。
ラストナンバーは、デビューシングルのカップリングに収録されていた「Whatever are you looking for?」。カエラはステージに跪いて、観客と同じ目線で丁寧に心を込めて歌唱。最後に「いつもみんなのことを想っています。だから、みんなの前で歌ったら生きる喜びが増しました。みんなと直接会って、繋がってると思えると、私の心は安心します。私がいつもみんなのことを想ってることを忘れないでください」と語り、「明日から頑張ろう」と呼びかけ、不透明な日々を送ることで凝り固まってしまった人の心を音楽で開放する実験は大成功のうちに幕を閉じた。
なお、3月24日(木)に、テレ朝チャンネル1にて『KAELA presents "KAELAB" Billboard Live 2022』ビルボードライブ東京公演の模様と舞台裏の放送が決定している。
そして、最終日のビルボードライブ横浜でのセットリストはプレイリストでも公開されているので、各ストリーミングサイトをチェックしてみよう。
ライター:永堀アツオ
カメラマン:ヤオタケシ
『KAELA presents "KAELAB" Billboard Live 2022』 (c)ヤオタケシ

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