歴史に残る『スーパーボウルハーフタイムショー2022』ヒップホップハイライト5曲

歴史に残る『スーパーボウルハーフタイムショー2022』ヒップホップハイライト5曲

歴史に残る
『スーパーボウル
ハーフタイムショー2022』
ヒップホップハイライト5曲

メインのゲーム以上に全世界が注目する地球最上級の幕間エンターテインメント『スーパーボウルハーフタイムショー』。2022年は初のヒップホップ祭りとなり、その道を築いたドクター・ドレーを中心に、スヌープ・ドッグ、メアリー・J.ブライジ、ケンドリック・ラマー、エミネムが大集結。全出演者があまりにもクールでゴージャス、そして完璧なカメラワーク。全てがハイライトと言える完璧なショーでしたが無理して5曲をピックアップしました。
「The Next Episode」「Still D.R.E.」収録アルバム『2001』/Dr. Dre featuring Snoop Dogg、Dr. Dre
「In Da Club」収録アルバム『Get Rich or Die Tryin'』/50 Cent
「m.A.A.d city」収録アルバム『Good Kid, M.A.A.D City』/Kendrick Lamar
「Lose Yourself」収録アルバム『Curtain Call: The Hits』/Eminem

「The Next Episode」(’00)
/Dr. Dre featuring Snoop Dogg

「The Next Episode」収録アルバム『2001』/Dr. Dre featuring Snoop Dogg

「The Next Episode」収録アルバム『2001』/Dr. Dre featuring Snoop Dogg

『ハーフタイムショー2022』の幕を開けたのはドクター・ドレーの「ザ・ネクスト・エピソード」。ドレーとケンドリック・ラマーの故郷コンプトンを模したステージの一角で卓前にドーンと構えたドレーがフェーダーを上げていったオープニングは、ヒップホップの起源がコンプトンのドレーのスタジオにあること、そしてヒップホップが新たなステージを迎えたことを示すかのような、曲のタイトルとのダブルミーニング演出で圧巻でした。ヒップホップ界の礎を築いたドレーの傍らでCウォークをキメながら「DA DA DA DA DA」とゆるく歌うヒップホップ界重鎮のスヌープ・ドッグ。オリジナルにはスヌープの他にクラプトと故ネイト・ドッグが参加しています。2Pacを偲ぶ「California Love」への流れもアートでした。

「In Da Club」(’02)/50 Cent

「In Da Club」収録アルバム『Get Rich or Die Tryin'』/50 Cent

「In Da Club」収録アルバム『Get Rich or Die Tryin'』/50 Cent

ドレーとスヌープが同時に指し示した下段トレイラーにいたのは、50セント! 事前に公開されていた出演者にその名はなく、その上、同曲のミュージックビデオ同様に逆さ吊り状態で登場するというサプライズ出演。大勢のダンサーたちが個性豊かに踊るさまは、カラフルに踊る姿に彼がこの曲で残してきた功績、人気、名声などが映し出されたようでした。ドクター・ドレーによってプロデュースされたこの作品はリリース当時大ヒットを記録し、各音楽賞を受賞/ノミネートされました。彼をトップへと押し上げ、リリースから20年が経つ今もなお、クラブやラジオで普通に流れる彼の代名詞です。デビューアルバム『Get Rich or Die Tryin'』('03)に収録されています。

「m.A.A.d city」(’12)
/Kendrick Lamar

「m.A.A.d city」収録アルバム『Good Kid, M.A.A.D City』/Kendrick Lamar

「m.A.A.d city」収録アルバム『Good Kid, M.A.A.D City』/Kendrick Lamar

彼の故郷コンプトンを模したステージでこの上なく相応しい大舞台で披露されたのは「m.A.A.d city」。言わずもがな彼が育ったコンプトンを歌った作品です。オリジナルは2ndアルバム『Good Kid, M.A.A.D City』('12)に収録されています。一部歌詞を変えたようですが、ダンサーとの息の合った動き、息を呑むようなカメラワーク、どれをとっても現代ラッパーの頂点を極めたステージでしたね。とはいえ、登場シーンで金髪とブラックの衣装で揃えたダンサーたちが掲げていたのは“DRE DAY”(ドクター・ドレーの日)。こうした演出や最後のセッションで後方片隅に立つ姿など、この日の主役はドレーであり、自分をその場へ導いたドレーへの深いリスペクトを全力で表現したステージは必見です。

「Lose Yourself」(’02)/Eminem

「Lose Yourself」収録アルバム『Curtain Call: The Hits』/Eminem

「Lose Yourself」収録アルバム『Curtain Call: The Hits』/Eminem

プレハブ小屋を破壊して現れたエミネムが飛ばしたのは誰もが知っている「ルーズ・ユアセルフ」。グラミー賞2部門受賞したほか、ラップソングとしてアカデミー賞歌曲賞を初受賞した大ヒット作です。それを物語るかのように、ダンサー全てがステージ前方へ一気に駆け寄ったシーンはヒップホップに皆が夢中であることが表現されていて壮観でしたし、ダンサーだけでなく、ステージ上で卓を操るドレー、メアリー・J.ブライジ、50セントが体を揺らしていたのも印象的でした。そして、このショーで最初に驚かされたのが、ステージのバンドメンバーにアンダーソン・パークの姿があったこと! 同じドレー門下の彼が、ガハガハ笑いながら終始楽しそうに叩く姿も最高でした。

「Still D.R.E.」(’99)/Dr. Dre

「Still D.R.E.」収録アルバム『2001』/Dr. Dre

「Still D.R.E.」収録アルバム『2001』/Dr. Dre

最後を飾ったのはピアノから始まるドレーの代表曲「Still D.R.E.」。スヌープのこの上ないイントロデュースでドレーがステージへ。前半はドレーとスヌープのふたり、その後、エミネム、50セント、メアリー・J.ブライジ、ケンドリック・ラマーが登場。ヒップホップ創生期から現在への縮図のような面々が揃って「Still」と叫ぶ光景は見事でした。最後のポーズまで全てがクールだった歴史に残るハーフタイムショー。このスーパーボール効果でこの曲のYouTubeミュージックビデオ再生回数が10億回を突破。筆者の身近なところでも通っているジムのBGMがエミネムからのドレーなど影響が出ているのを感じます。今回のショーをまだ観ていない方は公開中のNFL公式フル動画でチェックしてくださいね。

TEXT:早乙女‘dorami’ゆうこ

早乙女‘dorami’ゆうこ プロフィール:栃木県佐野市出身。音楽を軸に、コンサート制作アシスタント通訳、音楽プロモーション、海外情報リサーチ、アニメや人形劇の英語監修及び翻訳、音楽情報ウェブサイトにて執筆。

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