【仲村瞳の歌謡界偉人名言集】#241
歌手・松本伊代の言葉

作詞家、作曲家、編曲家、音楽プロデューサー、バンドマン、振付師、……そして、歌手。きらびやかな日本の歌謡界を支えてきた偉人たちを紹介するとともに、その方々が発したエネルギー溢れる言葉を伝えます。常軌を逸した言動の裏に、時代を牽引したパワーが隠されているのです! このコラムで、皆様の生活に少しでも艶と潤いが生まれることを願います。

気にしないことが長く続けるためには大
事じゃないかな

より

2021年にデビュー40周年を迎えた松本伊代。今回の名言は、『Re:minder』に掲載された彼女の総力特集からの抜粋である。筒美京平作品で構成された、全曲ニューボーカルによる30年ぶりのアルバム『トレジャー・ヴォイス』をはじめ、新曲「イエスタデイ・ワンス・モア」(故・筒美京平の未発表曲)や、デビュー当時の裏話、今後の音楽活動などをたっぷりと語っている。その中で、“松本が長く芸能界で活躍する要因”をインタビュアーが紐解いていく。まず要因の一つは、筒美が愛したという松本の声。筒美は、「はっきり言って美声ではないが、実にユニークな響きのある声、ちょっと甘えっぽく、少年的でもある伊代さんの声が私は大好きです」と証言している。ニューアルバムでは筒美京平作品のカバーに挑戦。西田佐知子の「くれないホテル」、岩崎宏美の「シンデレラ・ハネムーン」などでも、その声の魅力を発揮。歌手として唯一無二の存在感が健在であることがわかる。

最近では、芸能界の後輩から“長く続ける秘訣はなんですか?”と訊かれることがある」という松本。そういう時は「いろんなことを深く考えすぎないことも大事じゃないかな」と答えているそうだ。「この世界って、いいことも悪いことも言われたりするじゃないですか。特に今は昔よりも情報がいっぱいあって、悪い情報も自分の目に入ってきてしまう。それを気にしすぎて落ち込んだら、体調だって悪くなりますから」と語り、今回の名言「気にしないことが長く続けるためには大事じゃないかな」につながる。SNSの発達やメディアの多様化で、心ない発言や誹謗中傷も多い世の中、松本のように“鈍感力”とも言える肩の力を抜いた生き方に共感を覚える人も多いのではないだろうか。
松本伊代 (まつもといよ)
1965年6月21日生まれ、東京都大田区出身。歌手、タレント。中学3年生の頃に原宿でスカウトされ芸能界に興味を持つ。1981年、テレビ番組「たのきん全力投球!」の田原俊彦妹役オーディションに合格し、芸能界デビューが決まる。同年、「センチメンタル・ジャーニー」でアイドル歌手としてもデビュー。1982年、「第24回日本レコード大賞」にて新人賞を獲得。1983年、ドラマ『私は負けない!』の主題歌にて「時に愛は」が採用されヒット。同年、「第25回日本レコード大賞」にてゴールデン・アイドル賞を獲得。以降、「オールナイトフジ」や「夕やけニャンニャン」などバラエティ番組の司会を務める、タレントとしてもお茶の間の人気者となる。2005年、同期にデビューした早見優堀ちえみとともにママドルユニット・キューティー★マミーを結成。2012年、品川ステラボールにてデビュー30周年記念コンサートを開催。2021年12月22日、デビュー40周年を記念して30年ぶりとなるアルバム『トレジャー・ヴォイス』と新曲「イエスタデイ・ワンス・モア」(故・筒美京平の未発表曲)を新録音でリリース。いまもなお、第一線で活躍を続けている。
仲村 瞳(なかむらひとみ)
編集者・ライター。2003年、『週刊SPA!』(扶桑社)でライターデビュー後、『TOKYO1週間』(講談社)、『Hot-Dog PRESS』(講談社)などの情報誌で雑誌制作に従事する。2009年、『のせすぎ! 中野ブロードウェイ』(辰巳出版)の制作をきっかけに中野ブロードウェイ研究家として活動を開始。ゾンビ漫画『ブロードウェイ・オブ・ザ・デッド 女ンビ~童貞SOS~』(著・すぎむらしんいち/講談社)の単行本巻末記事を担当。2012年から絵馬研究本『えまにあん』(自主制作)を発行し、絵馬研究家としても活動を続ける。2014年にライフワークでもある昭和歌謡研究をテーマとした『昭和歌謡文化継承委員会』を発足し会長として活動中。

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