我儘ラキア×奈良育英高校軽音楽部S
T 日本一カッコいいアイドルと関西
No.1高校生バンドが交錯した夢の一夜
をレポート

『Link by music supported by SPICE』2202.03.22 大阪BIGCAT
3月22日(火)大阪BIGCAT にて、奈良育英高校軽音楽部STと我儘ラキアが共演するイベント『Link by music supported by SPICE』が開催された。この日、我儘ラキアと共演したのは、2021年に行われた全国高校軽音楽部大会『スニーカーエイジ』にて、我儘ラキア「SURVIVE」を演奏し、大阪府知事賞を獲得した奈良育英高校軽音楽部ST。そして、そんな高校生バンドと本人たちの対バン企画を実現したのは、MCを務めたお笑い芸人・ヘンダーソンが“日本一、我儘ラキアを推してるメディア”と紹介したSPICE編集部。SNS上で公開された高校生バンドがコピーする「SURVIVE」の動画をきっかけに、ラキアのメンバーやスタッフの協力により実現した、高校生たちにとっては夢のようなステージ。それを見届けるべく、ラキアのファンのみならず、10代の若い観客も多く集ったこの日。ヘンダーソンの軽快なオープニングMCから、奈良育英高校軽音楽部STのステージが始まる。
奈良育英高校軽音楽部ST
奈良育英高校軽音楽部ST
奈良育英高校軽音楽部ST
メインボーカルとラップのツインボーカルにコーラス担当を含む9人の楽器隊と、12人の大所帯で編成される奈良育英高校軽音楽部ST。黒を基調とした揃いの衣装でステージに並ぶ、その立ち姿だけでもなかなか圧巻だが、それを率いるメインボーカルの凛とした姿が観る者の目を引く。「それでは聴いて下さい、「SURVIVE」」とドラムカウントで始まったステージは、大所帯ならではのスケール感ある演奏から、ツインボーカルがエネルギッシュな歌とラップで強烈な存在感を放ち、なかなかの迫力。楽器隊含むメンバー全員が、演奏をしながらヘドバンや振り付けを合わせる演出も見応え十分で、楽曲に対する愛情もしっかり感じさせる。その熱演に10代の観客のみならず、ラキアのファンも拳を挙げ、手拍子を合わせて大きく盛り上がるフロア。たった一曲のステージながらライブを見守る大勢の観客に全力の歌と演奏で熱い想いを届け、青春を燃やす彼女らの姿はあまりに美しくグッと来て、思わず涙してしまった。
ヘンダーソン / 奈良育英高校軽音楽部ST
鳴り止まない拍手の中、ヘンダーソンにマイクを向けられ、「コロナ禍でたくさんのお客さんの前で演奏する機会が本当に貴重なので、本当に楽しかったです。ありがとうございました!」と感想を語ったボーカル・ギターの二人。我儘ラキアのカバーをした経緯について聞かれると、「コロナ禍で練習も制限されて絶望的な状況を歩んできたんですけど、それは私たちだけではなくて、たくさんの方々が経験したことだと思います。私たちの音楽で生きる力や希望を伝えて、明るく出来ないか?と考え、この曲しかないと思ってカバーしました。」としっかりした口調で語った彼女ら。MCのヘンダーソンも感心していた、その堂々とした受け答えは本当に立派で、音楽が彼女らに与えてくれた自信や力も感じさせた。
奈良育英高校軽音楽部ST / 我儘ラキア
ヘンダーソン / 奈良育英高校軽音楽部ST / 我儘ラキア
続いてヘンダーソンの呼び込みで、我儘ラキアの4人がステージに登場。「めっちゃ感動しました!」と高校生たちのライブの感想を語ると、「今日のライブは何点ですか?」とヘンダーソンに聞かれ、「300点あげたいです!」と即答。「たくさんの曲を聴いてきた中でも、一番カッコいいアイドルです。大好きです!」と緊張気味に想いを伝える高校生に、「ありがとうございます」と笑顔で答え、「我儘ラキアさんは将来の目標はありますか?」と質問する高校生に、「一個の目標として、4人で武道館に行きたいです」と答えた星熊南巫。「私たちが同期で鳴らしてる音まで全部演奏して、凄かったです。ラキアよりラキアでした」とライブの感想を語ったMIRIが、「カバーして難しかったところはありますか?」と高校生に質問すると、「「SURVIVE」に込められた想い、生きる力を奈良育英にしか出来ないやり方でどうしたら伝えられるか?ということを考えました」と回答。バンドや楽曲に懸ける高校生の気持ちをしっかり受け止めたラキアはトークコーナーを終え、いざライブのステージへと向かう。
我儘ラキア
我儘ラキア

この日、バンドスタイルでライブに挑んだ我儘ラキア。SEと拍手に迎えられて4人がステージに登場すると、「我儘ラキア、始めます」と星熊が告げ、「Trash?」でライブがスタート。クールにパワフルにダンサブルに、高校生の想いに応えるように1曲目から本気のステージで観客を圧倒した彼女ら。最初こそ唖然としていたラキア初体験であろう若い子たちが、「GIRLS」で身体を揺らして手拍子を合わせ、「New World」でジャンプを合わせてと、ライブが進むごとに夢中になり、前のめりになっていく様子も微笑ましく、見ていて嬉しい気持ちにさせられた。
星熊南巫
MIRI

ライブ中盤、「高校生たちはカッコ良かったけど。やっぱり自分たちの曲なんで、負けてられないです」と始まった曲は、本家「SURVIVE」。ラウドなイントロから、星熊のたっぷり気持ちを乗せたボーカルが入り、MIRIの攻撃的なラップ、そして力強くも感傷的な歌声が胸締め付けるサビへ。川﨑怜奈と海羽凜のダンスのキレの良さや艶やかさも凄まじく、高校生相手に大人げないほどの本家の凄みを見せたこの曲。いつも以上に丁寧に、いつも以上にエネルギッシュに、楽曲に込めたメッセージを会場の一人ひとりに届けた彼女らの生のパフォーマンスに、高校生バンドやフロアの若い子たちも“生きる力”をしっかり受け止めたはず。
川﨑怜奈
海羽凜
「Leaving」で「ラキアって、若さでは勝てへんからさ。パフォーマンスで勝つしかないから、みんな力を貸してくれる?」と告げる川﨑に星熊が苦笑いしながら、会場中が振り付けを合わせて楽しく踊り、この日初お披露目となった新アレンジの「ゼッタイカクメイ」の躍動感あるバンド演奏に4人が真っ直ぐな歌声と前向きなメッセージを届けると、ライブはクライマックスへ。星熊が「明日に向かって強く歩いていきましょう、負けんなよ!」とみんなにエールを送り披露した、本編ラストとなる曲は「Melody」。この声が君に届くならと、願うように祈るように歌うこの曲でライブをしっかり締めくくった。
我儘ラキア
と、ここで我儘ラキアのステージは終了と思いきや。「スペシャルゲストをお呼びしたいと思います!」とステージに呼び込んだのは、奈良育英高校軽音楽部STのボーカル二人。「今日は一緒にこんな素敵なステージを作ってくれて、ありがとうございます」と感謝を述べた星熊が、「日々鬱憤ばかりでやってたから、心が浄化されました」と感想を伝えると、「ラップが高校生くらいの頃の私のラップにすごい似てて、「うわぁ」って気持ちになりました。それをどうしても伝えたくて」と照れくさそうに話したMIRI。イベントのラストに披露した曲は、我儘ラキアと高校生のコラボによる「SURVIVE」。ラキアの4人が高校生二人を挟む形で並び、ラキアのバックバンドの演奏で曲が始まると、高校生の力強く勇ましいボーカルとラップから、星熊のボーカルへとマイクを繋ぐ。高校生二人を支えるように、微笑ましい表情で楽しそうにダンスするラキアのメンバーも印象的だったが、本家を前に一歩も引くことなく、堂々とした歌とステージングを見せた高校生ボーカルに驚かされた。互いに遠慮のない本気のパフォーマンスで、愛とリスペクトをぶつけ合った夢のコラボでこの日一番の盛り上がりを見せる中、『Link by music supported by SPICE』は大団円で終演した。
我儘ラキア / 奈良育英高校軽音楽部ST
コロナ禍で大切な学校生活や青春を奪われてしまった高校生たち。その貴重な時間を取り戻すことは出来ないが、こんな時代だからこそ得たものも必ずあるはず。我儘ラキアと夢の共演を果たした奈良育英高校軽音楽部STのメンバーはこの日、掛け替えのない思い出を得ることが出来ただろうし、この経験はきっと今後の生活や音楽人生に良い影響を与えるはず。またこの日、初めて我儘ラキアのライブを見た若い子たちは、この日のライブを一生忘れることが無いだろうし、きっと新しい価値観や楽しみと出会えたはず。この日のイベントは、高校生が言っていたような、若い子たちに生きる力や希望を与えてくれるものだったと思えるし、こんなイベントが多く開催されると良いなと心から思った。
取材・文=フジジュン 撮影=ハヤシマコ
『Link by music supported by SPICE』

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