小関裕太、木村達成、生田絵梨花、唯
月ふうか、水田航生が思いを語る! 
ミュージカル『四月は君の嘘』再始動

2020年7月に上演予定だったが、コロナ禍で全公演中止となってしまったミュージカル『四月は君の嘘』。この度2年越しにメインキャスト6名全員が再集結し、2022年5月7日(土)から日生劇場ほかで上演されることになった。

 
原作は新川直司が講談社「月刊少年マガジン」にて連載(全11巻)し、2012年度マンガ大賞ノミネート、2013年講談社漫画賞少年部門受賞、その後、フジテレビ「ノイタミナ」枠にてTVアニメ化、さらには実写映画としても大ヒットを記録するなど多くの人を惹きつけてやまない傑作コミック。
 
青春ラブストーリーでありながら、音楽に引き合わされた若き音楽家の卵たちが、大切な人との出会いと別れを通してその才能を開花させていく、普遍的な人間愛と音楽の魅力が詰め込まれたこの名作を、『ジキル&ハイド』『デスノート THE MUSICAL』などを手掛けるフランク・ワイルドホーン全曲書下ろし楽曲で、世界初演ミュージカル化する。
今回、有馬公生役を演じる小関裕太/木村達成(Wキャスト)、宮園かをり役を演じる生田絵梨花、澤部椿役の唯月ふうか、渡亮太役の水田航生の5人が取材会に参加。作品への思いなどをたっぷり語ってくれた。
「絶対世に出さなくてはいけない作品」
ーーまずはリベンジ公演が決まった時のお気持ちを教えてください。また、2年前とここが違うぞというポイントがあればその点もぜひ。
 
小関裕太(以下、小関):前回は1年以上、役が決まってから、ずっとこの作品のことを考えながら過ごしていたので、(公演が)無くなったときはすごくショックで、喪失感がすごくて。今、できるか分からなかった初演を再びできるようになって、ようやくあのときの気持ちが報われるかもというプラスな思いがありました。
 
2年前との違いは、原作を見た回数ですかね(笑)。この作品しかなかったのもあって、悔しくてずっと見ていたんです。無くなった時間の隙間を埋めるために、ずっとアニメやコンセプトCDを流したりしていました。7周ぐらいしたかな。
 
木村達成(以下、木村):中止を聞いたときはもちろんショックだったんですけど、改めて2年越しのチャンスをいただけて。当時、いろんな作品が世に出ずに終わってしまいましたが、この『四月は君の嘘』は、絶対に世に出なきゃいけない作品のひとつだと思うんです。若干キャストは変わってしまったんですが、2年前の気持ちも込めつつ、また新しいものを作るという気持ちで作品に臨んでいけたらなと思います。
 
2年で変わったことは、あまり自分の中で想像はつかないんですけど……ユーモアはついたかな(笑)。
 
生田絵梨花(以下、生田):2年前は中止になっちゃって、すごい残念だったんですけど、歌番組とかアルバム制作とかで、チーム感はすでに感じていたところでした。メインキャストは同じ仲間で再始動できるのは本当に嬉しいと思います。
 
この2年、『四月は君の嘘』で言うと、本当にモノトーンの世界をそれぞれが覗いたと思います。お客さんも私たちも。それを経て、どう色づいていくかというところは、この作品ならではだし、目一杯楽しみたいなと思います。
 
唯月ふうか(以下、唯月):私も「青春をするぞ!」という気持ちでいたので、中止が発表されたときは、どこにこの感情を発散すればいいのか分からない、モヤモヤしたような気持ちが残っていました。でも、またみなさんと一緒に再出発できることが嬉しいです。
 
この2年間は、より作品もそうだし、自分の演じる役と向き合う時間が増えました。その分、きっと2年前にやるはずだった公演のときよりも、もっと濃く役や作品に向き合っていけるのかな。ポジティブに考えられるようになって、これからワクワクが始まるんだなという楽しい気持ちがあります。
 
水田航生(以下、水田):あっという間だった気がしています。無くなったときはとても残念だったし、やりたかった気持ちはあるんですけど、なぜかみんなには絶対また会う気がしていたというか。予感はしていました。実際また集まることになって嬉しかったんですけど、台本を読んだり、曲を聞いたりしても、懐かしいなという気持ちは意外となくて。2年前からずっとつながっていた感覚ですね。
変わったことといえば、年を二つ重ねたこと(笑)。心の熱さはそれに伴い、燃え上がっています。高校生に逆に近づきましたね!
 
木村:『ベンジャミン・バトン』か!(笑)
 
水田:2年あったから、17歳に向かっている気持ちが続いているんですよ。
 
唯月:楽しみ!
 
ーーメインキャストが再結集したときは、最初にどんなお話をされたんですか?
 
木村:正直、かなりぎこちなかった気がします。
 
生田:そんなに会話していたわけじゃないもんね。久しぶりなんだけど、改めまして、みたいな。
 
唯月:前回はお稽古する前に一旦終わりになってしまったので、あまりみんなと会話する時間がなかったかもしれないです。
 
小関:そうですね。特殊な稽古の仕方で、何回か全員でリハーサルする機会はあったんですけど、まだそれを見ている段階だった。顔は合わせたことはあるけれど、一緒に作品つくった感覚はない。そんな距離感でしたね。
(左から)木村達成、生田絵梨花、小関裕太
2年間で深めた、それぞれの役への思い
ーー前回が中止になって、時間ができて、役柄を深める時間があったと思います。役について何か印象が変わったところがあれば教えてください。
 
生田:2年前に読んでいる時は、かをりちゃんって明るいし、自由奔放だなと思っていたんですけど、だんだん見つめていくと、自分を奮い立たさせようというところもあるのかなと思っています。公生くんを励ましているようで、励まされている。明るいという目に見える部分以外のところもいっぱいある気がします。そこを稽古でも掘り下げられたらなと思います。
小関:役柄に関しての印象は最初に読解したときと変わらないんですが、セリフとか言葉回しが改めて素敵だなと思って、読み深められたのかなと思います。例えば、歌詞に「死んでも忘れない」という言葉があるのですが、かをりちゃんの「死んでも」と公生の「死んでも」は言葉のベクトルが違うということに、美しい意味で気づけた。そういうことをより大事にしていきたいなと思いました。
 
木村:僕もあまりイメージは変わっていないんですけど、逆に思い込みなどを強く持ちすぎずにいたいですね。核になる闇の部分はもちろんなんですが、公生の「居方(いかた)」を作ってくれるのは、僕ではなく、みなさん。そのときに応じて、自分の考え方も変わるだろうし、他のメンバーのお芝居を見ながらつくっていけたらなと思っています。できるだけあまり考えないようにしています。
 
唯月:私も椿ちゃんの印象がすごく変わったわけではないです。でも、活発な女の子がちょっとずつ自分の恋心に気づいていく瞬間とか、時間が経つにつれて見方が変わっていく部分があるので、作品を通じてお客さんにもしっかりと伝わるようにしたいですね。やっていますという感じではなくて、繊細な心情変化を研究していきたいなと思います。
水田:渡くんは誰もが憧れるスターのような、スーパーマンのような存在。この作品は公生がどうなっていくか、そこにみんながどう関わってきたかということが描かれていると、原作を読んだ時に思ったんです。つまり、それぞれみんな一貫しているんです。公生だけがうじうじしているところから、みんなと出会って、何かが起きて、変わっていくみたいな、公生の成長が最後見えた瞬間に、僕の役作りはあっていたんだと感じると思います。
その噛み合わせ、渡がどう公生を成長させていくひとつのピースになるか。それぞれもちろんその人生があって、ストーリーがあってという中なんですが、自分の役は公生がどう変わっていくかを渡なりの目線から捉えて作っていくんだろうなと思っています。
ーーワイルドホーンの楽曲の印象を教えてください。
 
小関:キャッチーですよね。
木村:『デスノート THE MUSICAL』の作曲も手掛けられていますよね。僕がリーディングワークショップでご一緒したときは、りんごを食べられていて、リュークじゃんと思っていました。そんな印象があります(笑)。
 
唯月:歌うと難しい。聴いているとポップな感じでドラムを体で感じるんですけど、歌ってみると、そのビートに引きずられちゃって、なかなか出しきれなかったりして。メロディも耳に残りやすいんですけど、歌ってみるとすごく音程の上下が難しくて。椿ちゃんのソロの曲もそうなんですけど、前に前に気持ちとメロディを出すのが大変で、なかなかクリアできないなと思っています。
 
生田:ふうちゃんは『デスノート THE MUSICAL』でも歌っているもんね。
 
唯月:そうそう。
生田:音の高低差は確かにすごいよね。ずっと上の音にあてなくてはいけなかったりする。
 
木村:なんかハンバーガーみたいな曲だよね。高カロリー。
 
生田:分かる。ポップス寄りだしね。
 
木村:ハンバーガー、ハンバーガー、一回ステーキ挟んじゃいます! みたいな(笑)。
小関:作品自体、苦悩に満ちていたり、感情的なシーンが多いんですけど、ワイルドホーンさんの曲自体も、感情的なものが多い。だから高カロリーなんじゃないかな。
 
水田:伸ばすの多いよね。ただそこに停滞するだけではなく、その中で感情が動くだろうというメッセージだとは思うんですけど、そこをどう表現するかが難しいなと思います。
 
ーーアルバム収録の時と違って、またイチからお稽古をし直すということですか。
 
水田:あのままではない曲もあるんですよ。本編では尺が全然違うこともある。
小関:アルバムを経て、改善されている。
 
木村:もういろんなバージョン歌いすぎて、訳わからなくなっているよね(笑)。
小関:確かにね(笑)。
ミュージカル版の見どころは
ーーみなさんが考える、ミュージカル版の見どころを教えてください。
 
生田:コンクールのシーンかな。クラシックの音楽を弾いているところから歌に移行していくというのが、楽曲としても面白いし、どんな演出がつくのか気になります。
 
小関:アニメ化されていて、映画化もされているけど、舞台は生だから。リアルにコンサートホールにお客様がいるかのような緊張感や臨場感がありそう。一番躍動感があるのかな、舞台らしいのかな。緊張もするけど、楽しみなポイントです。
 
木村:公生が見えている景色というか、カラフルに色づいている景色をどうやって舞台の照明やセットだったりで表現していくのかは、僕自身もワクワクしています。もちろんお芝居でも歌でもつないでいくところもたくさんあると思うんですけど、視覚から入る何かも、僕も早くみたいなと思います。見どころだと思います。
 
唯月:CD収録をしたときのメンバーとちょっと変わったりしてしまっているんですけど、皆さんが指導してくださる先生の話を前のめりで聞いて、部活みたいな空気感だった。その熱血な熱量がお客さんにダイレクトにぶつけられるから、みんなの学校の熱量を肌で感じられるんじゃないかなと思います。
 
小関:絵梨花ちゃんが言っていたことに似てしまうけど、クラシックからJ-POPに移り変わっていく様がすごく自然なので、その体験がこのミュージカル版ならではなのかなと思います。聴き覚えのあるクラシックのナンバーから、今回初めて出る新曲につながっていくのは面白い体験なんじゃないかなと思いますね。
 
生田:ピアノ大変じゃない?
 
小関:歌い上げて動いたりもするのでずっと弾いているわけじゃないんですけど。どこまで弾いているんだろう。これから大変になりそう(笑)。
 
木村:芝居して、歌って、弾いて……。
 
水田:踊りもあるでしょう?
 
小関:一度、FNS歌謡祭でやりましたよね。楽しかったな。
 
生田:それにスポーツもやらないといけない。
  
唯月:(ユニフォームを着た自分の姿が)レゴブロックみたいだったので、もっと体を大きくします(笑)。
 
木村:僕、野球経験者だから教えられるよ!
ーー生田さんはピアノは相当な腕前ですが、やはり共感するようなところもあるのでは?
 
生田:ミュージカル版で言うと「Perfect」という楽曲。Aメロがステージに立つ前の鼓動とか周りの歓声が聞こえるとか、緊張感がリアルにイメージができるんですよね。音楽家たちがただ華やかにパフォーマンスをするだけではなくて、いろいろな葛藤があったりとか、もう弾けないかもしれないとか、そういうのは重なるのもあります。私は今回ヴァイオリンなんですけど、弾く姿に説得力を持たせたいですね。
(左から)水田航生、木村達成、生田絵梨花、小関裕太、唯月ふうか
それぞれの印象は? 本番前の勝負飯は? 「嘘」なエピソードは?
ーー改めて、それぞれの印象をお話しいただきたいです。人数が多いのもあって、ご自身の右隣の方の印象を教えてください!
唯月:(小関さんは)ふわふわしていて、癒しの方だなと思いました。漫画やアニメを見ている公生のイメージ。ふわふわしていて、ほんわかしているけど、周りの人たちが放っておけないというイメージです。
 
小関:『MUSIC FAIR』の収録をして、収録したものを見返していたときに、(生田さんの)「旅に出よう」という目線が印象的でした。目力もあって、ピュアさもある。本番は対峙して「旅に出よう」と言ってもらう役ですが、心強くて嬉しい気持ちになりました。心強いプラス温かい印象です。
 
生田:達成くんは『ロミオ&ジュリエット』で4秒ぐらいだけ一緒のシーンがありました(笑)。遠くから見ているだけですけど、場を引っ張っていくムードーメーカー。明るいし、周りを盛り上げてくれる。その印象は今も変わらずあります。
そんな達成くんが、公生くんの抱えるトラウマをどう演じるんだろうなとすごく楽しみ。達成くんが持っているパワー以上に、私がパワーを持っていないと、引っ張っていけないなと思うので、頑張りたいです。
 
木村:(水田さんとは)共演ではなく、同じ役をやったことがあるんです。最初にあった時から初めて会った気がしないような、心をすぐ打ち明けられるような先輩です。まぁ年齢は先輩なんですけど、先輩と思わせないような佇まいなので、先輩じゃないかもしれないです(笑)。
 
心強いですよ、僕の幼馴染役でもあって、一緒に作品を作れることが。それに航生君の人柄が、公生だけでなく、木村達成という人間も助けてくれるんじゃないかなと思います。
 
水田:ふうかちゃんは、すごく裏表のない屈託のない笑顔で癒してくれる癒しキャラだと思っているんですけど、実はちょっと突っついたらポロッとでるワードで結構人を刺すときが(笑)。それをまた笑顔で言っている感じが怖いなと感じつつ、それもきっと分かっているんでしょうね(笑)。それから自転車を漕ぐところがあるんですけど、漕げなかったのに、この2年間で漕げるようになりました!
唯月:はい、成長しました(笑)。
 
ーーこの物語で登場人物たちは多感な時期に人に出会って変化していきますが、みなさんは思い出に残るような変化や出会いを教えてください。
生田:私は乃木坂46との出会いは大きくて。その前は、血の通っていないロボットみたいと言われていて……。
一同:えー!
小関:友達に?
生田:そう。あまり感情が表に出なくて、言われてやることをやるタイプだったので。でも、たくさんの人と接して、人が好きになったし、本当に感情が豊かな子たちが集まっていたので、それを分けてもらった感じです。
 
小関:僕は中学2年生ぐらいのときに、友達にYouTubeの存在を教えてもらったんです。検索したら音楽を聴ける、と。父が好きなアーティストがいたんですが、そこから派生して、出会って衝撃を受けたのが、スティーヴィー・ワンダー。首を振りながらピアノを演奏して、声にも姿にもすごく衝撃を受けたんですよね。ひたすら多感な時期に聴いて見ていたので、だいぶ影響を受けたので、根底にある音楽だなと思います。
木村:格好いいな。
 
唯月:これだというエピソードがあるわけではないんですが、今がちょうど自分の中で変化かなと思っていて。今まではあまり人と深く関わろうとしないというか、壁を無意識につくっていたんですが、年齢的にも節目の年だなと自分の中で思っているので、もう少し人と関わって、人が何を考えているんだろうというのを見ていきたい。そういう変化を今している最中です。今が変化の年なのかもしれないです。だから、今回、ぐいぐい行っちゃうかもしれません(笑)。
 
水田:僕は初めてニューヨークに行った時かな。もともと引っ込み思案で、音読の授業で顔を真っ赤にするような子だった。この仕事に出会ったというのもひとつ素晴らしい出会いでしたが、仕事の中で、自分の意図などを発言できなかったときに、ニューヨークに行ったら、街を歩いている人たちが全員が自己アピールしているのを目の当たりにして。「自分はここにいるぞ!」と吠えているような気がして。
そこに何もない、日本人の20代前半の男がポツンといる。自分が透明人間みたいな気持ちになったんです。で、僕、泊まっているマンションの1階で掃除をしている黒人の知らないおじさんに「へい!」と言ってハイタッチしたんですよ。その瞬間に何かが変わった。これでいいんだと思えたんですよね。
(左から)水田航生、唯月ふうか
木村:いい話だな。ユーモアもある。えーっと、多感な時期の話ですよね。いや、僕まだ多感なんですけど(笑)、僕の人生が変わった衝撃的な出会いというのは、今までやってきた作品の数々ですね。いろいろな役を通じて、もともと自分が持っていた気持ちが全部ぶっ壊れますし、その役を通して学ぶことがたくさんあるんです。作品が終わるごとに、自分の人格が変わっていけているような気がしています。
だからこそ、こうやって取材を受ける時も自分の考えを素直に言葉に出すことを覚えたり、誰かに気持ちを届けなくてはいけない職業ならではの難しさなど、いろんなものを絶賛吸収している。表現者としての自覚も出てきてますが、だからこそ逆に作品をやるごとに自分が自分ではないような気がしていて。自分が分からなくなって、本来の自分がどこにいるんだろうと思うようになってから、プライベートをどれだけ木村達成としていられるかなと考えています。
 
今年の目標は、いろんな作品でいろんなものをやりたいというよりは、友達100人つくりたい。そこに行きついてしまったんですよね。こんな僕だけど、友達になってくれますか? というね。よりカラフルになれる世界を見つけていければいいなと思います。
 
唯月:みんな友達だよ!
生田:うん、友達になろう!
ーータイトルに絡めて、みなさんの「嘘」エピソード教えてください。
 
小関:ウソ! っていう体験でもいいですか。氷食べていたら、口の中切りました(笑)。ウソ! 痛! っていう(笑)。
 
木村:僕、地方公演中に空いた時間があったので、マッサージに行こうと思って、マッサージ屋さんに入ったんですよ。「1人お願いします」と言ったら「先にお手洗いへ行ってください」と言われたので、トイレに行ったんです。で、帰ってきたら「予約された方ですか?」と言われて、「先ほどお手洗いに促された者です」と答えたら、「もう満員になってしまって」と! え! ウソでしょ! という(笑)。
 
生田:小学校2年生ぐらいのときに、初めてスケート教室に通うことになって、父親の自転車の後ろに乗っていたんですけど、その道中で足を車輪に巻き込んで、骨折しました。足をぶらぶらさせていたので……。
 
唯月:怖い怖い、自転車のこと〜!(笑)
生田:怖がらせちゃってごめん〜! でも気をつけて!
 
ーー皆さんがステージに立たれる時の「勝負飯」はありますか?
 
小関:バナナ!
 
唯月:おにぎりと豚汁です。
 
生田:私、ステーキ。朝、焼くの。
 
木村:毎公演毎公演? まじで?
 
生田:食べないと動けないし、直前は食べられないから。
 
水田:ステーキの後に言いづらいですが、僕はもずくスープですね。今度、みんなに買っていくね(笑)。
 
木村:僕あまりルーティーンがないので、これといって食べるものないです。ほとんど食べないです。
 
生田:お腹空かないの?
 
木村:空くけど、限界を感じている時の方が自分に戻れる気がするんだよね。
明日も生きようというエネルギーを共有できたら
ーー最後に、どんな舞台にしていきたいか。改めて意気込みをお願いします。
 
水田:2年待ってくださったお客さんも絶対いらっしゃいますし、そういう方たちのためにも、聞いてくださるみなさんにカラフルな青春を届けられるように、稽古から健康的なことに気を使って、千秋楽まで駆け抜けられるようにしたいと思います。
生田:それ、みんなの気持ち!
 
木村:セリフにもありますが、4月になれば思い出す。来年の春にもお客さんに思い出してもらえるような作品にしたいと思います。
 
生田:お客さんも一緒に思い切り青春したいですね。今、我慢とか制限とかみんな強いられると思うんですけど、劇場の中だけはカラフルに楽しんで、何かまたみんなが明日を頑張って生きよう、進もうと思ってもらえるようなエネルギーを共有できたらなと思います。
 
唯月:2年分の貯めてきたエネルギーを放出したいです。高校生とか学生さんはとにかく一生懸命なので、私たちも泣いたり笑ったり壁にぶち当たったりを素直に一生懸命やって、それをお客さんに伝えて、何か感じ取ってもらえたらいいなと思います。
 
小関:この作品自体がいろいろなテーマを持っているんですよね。青春もそうだし、音楽もそうだし。どうしても役者目線になっちゃうんですけど、公生くんにしてもかをりちゃんにしても、いちプレイヤーとして苦悩したり、前に進もうと思っても煤まえなかったり、そういうタイミングと出会えなかったり。
 
その中でもがきながら、公生くんだったら「君のピアノが聞きたい」と言われてかをりちゃんのおかげで進みます。原作を読んだ時にそんな姿を見て、僕自身も悩むことも多いんですけど、無理でもやらなきゃいけないんだと背中を押されることが多かった、僕自身が感動した作品。
 
見に来てくださるお客様が抱えている小さな孤独でもなぞえるように演じて、この作品づくりをしていきたいと思うので、見に来てくださる方が前に踏み出す一歩のきっかけになれたら嬉しいなと思います。
(左から)水田航生、木村達成、生田絵梨花、小関裕太、唯月ふうか
取材・文=五月女菜穂   撮影=荒川潤

SPICE

SPICE(スパイス)は、音楽、クラシック、舞台、アニメ・ゲーム、イベント・レジャー、映画、アートのニュースやレポート、インタビューやコラム、動画などHOTなコンテンツをお届けするエンターテイメント特化型情報メディアです。

新着