TENDREとSIRUPがコラボ、Ryohu、Kan
Sanoらが音楽で彩る、新フェス『Gr
ooving Jam』初日、雨も演出に変えダ
ンスフロアに

『Grooving Jam』2022.3.26(SAT)大阪・大阪城野外音楽堂
3月26日(土)、27日(日)に、大阪・大阪城野外音楽堂で野外音楽イベント『Grooving Jam』が開催された。本イベントは新しい春フェスの仲間入りとして、自然を感じる都会のオアシス・大阪城公園で音楽とファッション、グルメを一挙に楽しめる野外フェスティバルとしてスタートしたもので、2日間で計12組のアーティストが出演。タイトルのままに、グルーヴィーなサウンドに満ち溢れた、両日の模様をレポートしたい。
初日はKan Sanokiki vivi lilySIRUPTENDRERyohu、aimiが出演。桜が咲き始めた大阪城公園、春の息吹を感じながらゆったりと音楽を楽しめるかと思いきや、初日は終日あいにくの雨模様……。それでも観客はレインコートに身を包み、思い思いに音を楽しんでいた。
aimi
aimi
まずはオープニングアクトに、R&Bシンガーソングライターのaimiが登場。ロングの黒髪に春らしい色彩の衣装をまとい、「雨だけど音楽の波に乗っていきましょう」と、2月にリリースされたばかりのEP「Chosen One」を中心に多彩なナンバーをセレクト。繊細な表現力と低音域がよく伸びる歌声であっという間に観客を魅了していくが、実はこの日が初の大阪でのライブだという彼女。「出会ってくれてありがとう。(aimiの存在を)知って損はさせないくらい、自慢できるくらいにビッグになるから」と、これからの活動に向けて意気込みを語り、ラスト「Lovesick」でより一層艶のある歌声を響かせる。
aimi
Ryohu
Ryohu
続いてはRyohu。ラッパー、トラックメイカーとしてソロで活躍するのはもちろん、バンド・Aun beatzや東京発のHIPHOPクルー・KANDYTOWNのメンバー、さらに過去にはズットズレテルズにも所属するなど、多岐に渡って活躍する彼。この日はバンドセットでのステージで、「All in One」から生音の心地よさの中でご機嫌なサウンドを放っていく。パキっとしたリズムにギュギュット詰め込んだリリックが気分を昂らせる「GMC」、ご機嫌なベースラインのなかでバランス感覚抜群なラップをのせる「Shotgun Shuffle,Pt.2」など、ヒップホップの枠を大きく超えた多彩な音が連なっていく。
Ryohu
ステージ後半は「雨の中で聴くのもロマンティックかも」と、チルなサウンドに濃く甘いリリックがキックする「Forever」で観客を心酔させると、ここから緩急が心地良い「Ain’ t No Holding back」(KANDYTOWN)、セルフボーストなリリックで鼓舞する「Level Up」など新旧の楽曲を連投。ラストは4月に新しいシングルをリリースすると期待溢れるコメントを残しつつ、「聴かせたい曲がある」と「The Moment」へ。クワイアが加わった壮大なサウンド、「今を掴む」をテーマに描かれたポジティブなリリックが映える楽曲で会場を多幸感いっぱいに包み込んでいく。
Ryohu
kiki vivi lily
kiki vivi lily
2番手に登場したのは福岡出身のシンガーソングライター、kiki vivi lily。「手を触れたら」からふわりと軽やかでとびきり甘い歌声を響かせる。ファンキーなバンドサウンドに心地よくウェーヴィーな歌唱、絶妙な抜け感にあっという間に虜になるオーディエンスたち。次曲「YumYum」、休日の午後のまったり感をそのままパッケージングしたような万福に富んだサウンド、バンドメンバーの太い男性コーラスのギャップもたまらない。「タイトルのまま、「Groovie」な曲をたくさん持ってきたんで!」の言葉の通り、次々にグッドフィーリングなナンバーを披露していく。
kiki vivi lily
女の子ならではの心情を描いたリリック、オシャレなサウンド✕耳がこそばゆくなりそうな柔らかな歌声の「80denier」。緩やかに紡がれるグルーヴに包まれると、花時雨に打たれるのも悪くないなと思えてしまうから不思議だ。まったりとした気分に浸っているところへ、「大阪の人は踊れるって聞いてるんですけど~?」と観客を煽り、nobodyknows+とのコラボレーションで話題となった「ココロオドル」へ。原曲のブチ上げ感とはまた違う、ふわっとしているのにアガり続ける絶妙なアレンジで観客を躍らせると、「雨すら気持ちいいくらい最高!」と声を上げ、ラスト「Lazy」まで観客をしっかりと自身の世界観へとアジテートしていった。
kiki vivi lily
フェスではめずらしいフードも出店!
てまり寿司/三嶋フーズ 撮影=編集部
『Grooving Jam』ではイベントの合間も楽しめるようにと、様々なショップやフードブースを展開。フェス飯で定番のバーガーや丼系はもちろん、見た目も可愛いフルーツサンドやてまり寿司、レイズンウィッチ、コットンキャンディなど、どれも思わず写真を撮りたくなるものばかり。また、イベントステージにはあちこちにグリーンが配され、雨続きでも穏やかな気持ちになれるので、転換時間も飽きがなく過ごせるのがいい。
フルーツサンド/32orchard 撮影=編集部
TENDRE
TENDRE
イベント後半はTENDREのステージから。「人生いろいろいありますね~」と、強く振り続ける雨を憂いつつ、出会いと別れが織りなす春の季節にハマる楽曲「LIFE」からライブスタート。<雨降るなんて 考えも歌にさえもしなかった>とリリックにアレンジを加え、音が雨に吸い込まれるなかでも極上のサウンドを響かせる。続く「DOCUMENT」、降り続く雨で音の調整がうまくいかないなかでも、緩急鋭いサウンドでしっかりと観客のテンションを上げていく。かと思えば、「Night&Day」ではタイトルのまま、夜の匂いや時間の進みを音で描きあげていく。ライブ中、雨は降ったり止んだりと気分屋だが、それすら気にならないくらい、どっぷりと自身の音世界へと観客を沈ませてしまう。
TENDRE
「ENDLESS feat.SIRUP」、出演者のラインナップから期待はしていたけれど、やっぱり盟友・SIRUPの登場には会場からは大きな拍手が沸き起こる。SIRUPのラップがしっかりと観客のテンションをアジテートすると、河原の穏やかな歌声と重なり唯一無二の世界を作り出す。<終わりはない>の歌詞の通り、この時間と空間がずっと続けば良いのにと願ってしまった人は少なくはないだろう。ラストは「踊って帰りましょう!」と「RIDE」。バンドメンバーと一緒に音で遊び、そこに観客を巻き込んでいくようなライブの作り方に魅了され、観客は全6曲を雨の中でもご機嫌に踊り続けていた。
TENDRE
Kan Sano
Kan Sano
そして、キーボーディストでありトラックメイカー、そしてマルチプレイヤーでプロデューサーと、多岐に渡る活動で注目を集めるのがKan Sano。1曲目「Flavor」からビートミュージック全開のサウンドで観客を揺さぶっていく。空は陽が沈み、刻々と夜の色合いへと移り変わっていく時間。その時間を音で表現するように、哀愁を感じる心地よいビートが流れていく。キーボードが軽快に弾むジャジーなサウンドの「Ash Brown」では、観客の手拍子も混ざりあい、あっという間に一体感が増していく。続く「My Girl」ではベースソロを披露するなどそのマルチっぷりに観客からは喝采が送られる。
Kan Sano
「夜の歌を。コロナ禍でこういったタイミングで歌うこともなかったので新鮮です」と、出来たばかりの新曲も初披露。東京の夜を思わせるまどろんだ雰囲気の楽曲に、さらりと聴かせる高音域の歌声が印象的だ。4月27日(水)には新しいアルバム『Tokyo State Of Mind』もリリースされることもあり、その世界観をいち早く体感できたとあって、観客からは歓声代わりの大きな拍手が届けられた。ライブ後半は一気にテンポアップし、音で躍らせ、声で酔わせていく。ライブ後半は「Stars In Your Eyes」で心地よく離れ難い音の空間を生み出したり、「Natsume」で「月がキレイですね」とゆるりと愛を音で表現したり。ラストは1人だけで「旅の途中」を少しだけ披露。<今日もまだ旅の途中>と、これから先の活動が気になるパフォーマンスでステージを後にした。
Kan Sano
SIRUP
SIRUP
初日のトリを飾るのはSIRUP。いつもの“SIRUP”ロゴのネオン管サインが灯り、ステージに視線が集まる。オープニングアクトを含む5組のアーティストたちが継いできたグルーヴを最後にどう昇華させるのか、期待が募るなか1曲目に披露されたのは、3月9日(水)にリリースしたばかりの「Superpower」。新曲だといってもタイトなバンドサウンドが生み出す抜群のグルーヴに寄せられ、観客は当たり前のように自然と体を揺らしていく。「寒いやろ? 上がっていこうぜ!」、観客のテンションを引っ張ると次曲「MAIGO」へ。魅惑的なサウンドはもちろん、声からもグルーヴを感じ取れるような楽曲。オーディエンスはあっという間に彼の虜に。そこからの「Overnight」への流れも完璧で、中毒性たっぷりのリリック、メロに会場のテンションの波がぐっと高まったのを体感できた。
SIRUP
「止んだぜー!」、ハイパワーな晴れ男を自負するだけあって一日中降り続けた雨は気付けばキレイに晴れ上がり、ライブ後半は冷えた体を温めるように名曲「LOOP」でより秀逸な音世界を響かせていく。体が溶け込むようなメロウなバンドサウンド、甘く濃い世界を生み出す歌声。続く「Change」でも最後の最後まで余韻たっぷりな歌唱に魅せられ、恍惚の表情を見せる観客のなんと多いことか。
SIRUP
ライブ後半、「PLAY feat.TRNDRE」の披露ではもちろん、コラボ返しにとTENDREがゲストにイン! 互いに肩を組んだり、満面の笑みを浮かべてパフォーマンスする姿に会場も一緒になってハイテンションに。ステージ終盤、今年も精力的に活動していきたいと意気込みを語り、ラスト「Do Well」へ。力漲る歌唱と圧倒的なサウンドで野外の会場をダンスフロアへと昇華させ、初日のイベントは大団円で幕を閉じた。
SIRUP
取材・文=黒田奈保子 写真=オフィシャル提供(渡邉一生)

2日目のレポートは→こちら
また、『Grooving Jam』のextra showが、5月20日(金)に大阪・梅田シャングリラでの開催が決定した。この日に出演したaimiと、2日目出演のBleecker Chromeの藤田織也のほか、ZIN、Sincereといった気鋭のアーティストが集結している。こちらも要チェック!

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