2022年5月4日 at 昭和女子大学 人見記念講堂

2022年5月4日 at 昭和女子大学 人見記念講堂

【上坂すみれ ライヴレポート】
『SUMIRE UESAKA LIVE TOUR 2022
超・革命伝説』
2022年5月4日
at 昭和女子大学 人見記念講堂

2022年5月4日 at 昭和女子大学 人見記念講堂
2022年5月4日 at 昭和女子大学 人見記念講堂
2022年5月4日 at 昭和女子大学 人見記念講堂
2022年5月4日 at 昭和女子大学 人見記念講堂
2022年5月4日 at 昭和女子大学 人見記念講堂
2022年5月4日 at 昭和女子大学 人見記念講堂
2022年5月4日 at 昭和女子大学 人見記念講堂
2022年5月4日 at 昭和女子大学 人見記念講堂
 上坂すみれ目にも涙ーー。4月にスタートした全4公演のツアー『SUMIRE UESAKA LIVE TOUR 2022 超・革命伝説』のファイナル公演が、5月4日に東京・昭和女子大学 人見記念講堂で行なわれた。上坂がツアーを開催するのは約3年振りで、デビュー曲「七つの海よりキミの海」から最新の「生活こんきゅーダメディネロ」までのシングル表題曲ほぼ全てと、4枚のアルバムからもそれぞれ選曲。メタル調からテクノ、歌謡曲、唱歌、ポップナンバーなど多彩な曲調で、まるでジェットコースターのように聴かせて魅せた。

 足音からの城門が開く音に続き、1stアルバム『革命的ブロードウェイ主義者同盟』のオープニングナンバー「予感」が鳴り響くと、会場は赤いペンライトの光で埋め尽くされる。コウモリをモチーフにした衣装を身にまとった上坂が登場し、“よく来たな! 私が上坂すみれだよ。こんな私を倒せるもんなら倒してみろや!”と早々に観客を挑発する。

 1曲目はデビュー曲「七つの海よりキミの海」。スカからデスメタルへと変化する混沌の楽曲に合わせ、拳を振りあげながら歌った上坂。続いてそのカップリング曲で勇ましさあふれる「我旗の元へと集いたまえ」と続き、サビでは観客を指さしながらの《戦士なら》と歌唱。2ndシングル表題曲「げんし、女子は、たいようだった。」では、一転可愛らしい歌声を披露し、冒頭から初期楽曲の連続にファンは大興奮だったことは言うまでもない。

 MCでは声出しはNGだが“笑うことは超OK”とライヴ観戦の注意事項を説明し、“ファイナルらしく、楽しく賑やかにお送りしましょう! 盛り上がる曲を選んできたからね”と宣言。そして、ノリノリでリズムを取りながら歌った「EASY LOVE」から、美しいピアノの調べと歌でしっとりと始まり、アツいメタルサウンドへと変化しラップも聴かせた「閻魔大王に訊いてごらん」、間髪入れずノンストップで早口のヴォーカルを聴かせた「パララックス・ビュー」へとなだれ込み、『鬼灯の冷徹』ナンバーを連発するという息もつかせぬ展開に。

 幕間のMOVIEにはヘッド役としてレーベルメイトであり大先輩の水樹奈々が出演。ヘッドからのミッションへ向かう途中に助けた犬の“積極的に女の子が来てくれるタイプのピンクな曲が聴きたい”というリクエストに応えて「ボン♡キュッ♡ボンは彼のモノ♡」などを、頭にティアラと純白のミニドレス姿で歌唱する上坂。ラブラブのロマンチックナンバーに会場もピンクのペンライトで応える。ちなみに後半のMOVIEでは水樹ヘッドと筋トレ対決で辛勝し、何とかリベンジを果たした。また、衣装替え恒例の“回って”ではペンライトを回す観客を“世紀末ガソリンスタンド”と表し、サポートバンドを“護国寺労働組合の皆さん”と紹介した他、お立ち台に“生野菜スペシャル”と名づけるなど、ネーミングセンスも実に上坂流だ。

 中盤には“清らか(な曲の)ゾーン”との紹介で、まったりと「ドロップス」を歌ったほか、お洒落なサウンドの「ノーフューチャーバカンス」を振り付けとともに聴かせる。1stアルバムに収録の「哀愁Fakeハネムーン」では、80年代アイドル歌謡チックな楽曲を、ポーズをキメながら熱唱した。

 ライヴ終盤は頭にハチマキやTシャツといったライヴグッズを身に纏って盛り上がり曲を次々と披露。アッパーのハイテンションソング「生活こんきゅーダメディネロ」では、目まぐるしく変化する曲調に乗せて多彩な表情を見せ、ノンストップで「ものどもの宴」に突入すると、イントロから激しく拳を振りあげる。観客もかけ声のパートでペンライトを振って応え、会場が一体となって盛り上がり、2曲を一気に歌い終えた上坂が“はぁ〜、疲れた。腕がパンパンになる”と膝をつく場面も。また、「夜勤の戦士のテーマ」ではユーロビート調のビートに合わせて観客と振り付けを楽しみ、“完璧!”と客席を賞賛。そして、“やっぱり最後はこれ!”とラストに投下された1stアルバム表題曲「革命的ブロードウェイ主義者同盟」での拡声器での演説シーンでは、会場中で声援の代わりに赤いペンライトが揺れ、上坂は最後にシャウトして、ツアー完走の喜びを爆発させた。

 アンコールではライヴで歌うのは9年振りという「真・革命伝説」を花びら舞い散る演出で歌ったほか、MCで観客への感謝の気持ちを口にした。この日はことあるごとにスタッフから感謝の言葉を言ってほしいと指示を受けていたが、“感謝はすでに大阪で伝えた”“飲み会の中盤で真面目な話をする奴ほどつまらない奴はいない”“そういうことは裏垢で言うもんでしょ!”などと頑なに拒否していたが、ついにポツリポツリと想いを語り始める。

 自虐的に“こんな私でいいの?”と語り、“会えなかったから寂しかったよ〜!”と声を震わせ涙ながらに素直な気持ちを叫んだ上坂は、“みんなが声優オタクを卒業しても、覚えていてほしい。私という人間と一緒にいたよなっていう時間が、みんなの生きる力になったらいいと、実は思っているんです”と吐露する。

 多彩な曲調はオタク気質で多趣味な彼女の表れであり、MCでの独特な言い回しは、天邪鬼がゆえの愛情表現。愛され下手だった彼女がファンの愛を受け入れた瞬間、彼女の中で革命が起きた。この日のラストに披露した「ウエサカダイナミック」の《私のNEO PROPAGANDA君にために捧げます》という歌詞を、想いを重ねて暴れ回るようにアツく歌いきると、“みんな本当にありがとう〜”という言葉とともにジャンプで本公演を、本ツアーを締め括ったのだった。

撮影:鈴木健太(KENTA Inc)/取材:榑林史章


セットリスト

  1. 1.予感
  2. 2 七つの海よりキミの海
  3. 3 我旗の元へと集いたまえ
  4. 4 げんし、女子は、たいようだった。
  5. 5 EASY LOVE
  6. 6 閻魔大王に訊いてごらん
  7. 7 パララックス・ビュー
  8. 8 ボン♡キュッ♡ボンは彼のモノ♡
  9. 9 眠れない魔物
  10. 10 恋する図形(cubic futurismo)
  11. 11. ドロップス
  12. 12. ノーフューチャーバカンス
  13. 13. 哀愁Fakeハネムーン
  14. 14. 生活こんきゅーダメディネロ
  15. 15. ものどもの宴
  16. 16. 夜勤の戦士のテーマ
  17. 17. 踊れ!きゅーきょく哲学
  18. 18. 夢みるメイドガール(BAND inst)
  19. 19. 革命的ブロードウェイ主義者同盟
  20. <ENCORE>
  21. 1. 真・革命伝説
  22. 2. ネオ東京唱歌
  23. 3. ウエサカダイナミック
上坂すみれ プロフィール

ウエサカスミレ:2011年に声優デビュー。アーティストとしては13年放送のTVアニメ『波打際のむろみさん』の主題歌「七つの海よりキミの海」でデビューを果たす。ロシア、昭和歌謡、メタルロック、戦車、ロリータ、プロレス、髭、等、多方面に興味を示し知識を持つ、唯一無二の声優アーティスト。21年4月にリリースした11thシングル「EASY LOVE」が国内のみならずアメリカ/南米地域を中心に世界でもスマッシュヒット中。上坂すみれ オフィシャルHP

OKMusic編集部

全ての音楽情報がここに、ファンから評論家まで、誰もが「アーティスト」、「音楽」がもつ可能性を最大限に発信できる音楽情報メディアです。

新着