平岡優也

平岡優也

【平岡優也 インタビュー】
歌いたいと思っていたことが
ストレートに落とし込めた

4月に開催したワンマンライヴ『1st Album Release Memorial LIVE「20s」2022』はソールドとなり、東名阪での路上ライヴツアーなど精力的に活動を繰り広げている平岡優也。楽曲リリースもその勢いを絶やすことなく、前作「春舞」(2022年3月発表の配信シングル)に続く新曲「ビギナーズ」が完成。ワンマンライヴで予告もなく披露したこのエールソングについて本人に訊いた。

サプライズを仕掛けた時の
反応や表情を見るのがすごく好き

4月に開催したワンマンライヴから前回のインタビューでグッズとして作りたいとアピールされていたタオルを作っていただけたんですよね?

そうなんですよ!(笑顔)。初めてタオルがグッズ化になりまして、ファンのみなさんも喜んでくださいました。前回のインタビューでお話ししていたように「春舞」の演奏時は会場のみなさんがタオルを回してくれて。インタビュー記事のおかげです!

お役に立てて嬉しいです(笑)。実際、ワンマンライヴ自体は2年2カ月振りだったそうですが、やってみていかがでしたか?

“ワンマンライヴってこんな感じだったな”という緊張感を思い出しました。イベントやコロナ禍でやってきた生配信ライヴとも全然違うというのを改めて感じましたね。あとは、このご時世でも遠くから足を運んでくださった方もいて。それをありがたいと思うと同時に、ストリートと同じようにみなさんに来ていただくのではなくて、僕のほうからみなさんのところへ行って、各地でワンマンライヴができるようにならなきゃいけないという気持ちにさせてもらえました。

当日は感動で涙を流すシーンもあったそうですね。

込み上げてくるものがありました。この2年間は僕だけではなく、みなさんも自粛という言葉のもとでいろんなことを我慢し、抑制してきたと思うんです。その中で、なんとかやれることをやってきた。それが報われたような気がしたんですよね。“ここまでやってきて良かったな”という気持ちが込み上げてきて泣いちゃいました。この2年間で僕の周りには音楽を辞めざるを得なかった人、飲食などで店じまいをした人もいたんですけど、僕は2年前も2年後の今も変わらずに音楽活動をさせてもらえている。それはこうして応援してくださる方がいるからなんだということが、有観客のライヴだと目に見えて分かるんですね。その嬉しさや感謝を今回のライヴでは一番感じました。

しかも、ファンのみなさんはステージを応援するだけではなく、ロビーに飾ってあったフラワースタンドでも平岡さんにエールやお祝いのメッセージを贈ってくださっていて。

はい。ここに来るまでの交通費や宿泊費、チケット代などいろんなお金がかかっている上で、そういうこともしてくださるのは、本当にありがたいと思いました。僕はすごく幸せ者です。

そして、このライヴのアンコールで新曲「ビギナーズ」を初披露したんですよね?

しましたね。アンコールはアルバムに入っていない既存曲を歌おうかという案もあったんですけど、やっぱりワンマンライヴは“来て良かった”と思ってもらうのはもちろんですが、僕はそれにプラスでサプライズをしたいタイプなんですよ。サプライズを仕掛けた時の相手の“うわっ! それは思ってなかったわ”という反応や表情を見るのがすごく好きで。

なるほど。

人が喜んでいる顔を見たいがために僕はこの職業をやっていると思うんです。喜んでもらうひとつの手段として、サプライズはすごく効果的なので。ワンマンライヴだと特に喜んでもらいたいという気持ちも強くなるじゃないですか。なので、僕のほうから“アンコールは作りたてホヤホヤの新曲をやりたいです”とスタッフさんに提案してやらせてもらいました。

作りたてホヤホヤだったんですか?

そうです。ライヴの5日前にできたばかりだったんですよ。当然人前で歌うのもこの日が初めてだったんですけど、“やるしかない!”と思って披露しましたね。

その時はすでに「ビギナーズ」を次にリリースしようと決めていたんですか?

そうですね。「春舞」の次に出す楽曲として、7割ぐらいは決めていました。

もともと「ビギナーズ」は「春舞」の次に出す楽曲として作っていたものということ?

いや。実はデモ音源自体は何曲もプロデューサーさんには渡していて。その中で選び、ライヴ直前に完成させたのがこの曲だったんです。

なるほど。平岡さんは路上ライヴや配信ライヴで披露している未音源化の曲がまだまだたくさんありますしね。

ありますね。ただ、作ってきた曲を全部リリースするのかと言ったら、それはそれで予算の問題などいろいろとあるので、そこはシビアに考えていて(笑)。どの曲をリリースするかはパターンがあるんですよ。だから、僕が次の候補曲としてデモ音源を作り続けてはいます。でも、スタッフさんのほうから“そう言えば、過去にああいう曲があったよね”という話が出て、そこから話し合いをした結果、新しく作ったデモ音源ではなく過去の曲がリリースされる場合もありますね。

「春舞」は確かそのパターンでしたよね?

リリースが決まって、一年越しでちゃんとしたかたちに仕上げてから発売したパターンです。実は本来なら今回リリースする予定の楽曲は「ビギナーズ」じゃなかったんですよ。

そうなんですか!?

まったく別のデモ音源があって。それをワンマンの後ぐらいにリリースしようかという話で進んでいたんです。でも、僕の中では何かモヤモヤが残っていて。これは僕が今届けたいメッセージではないと思っていたんです。「ビギナーズ」の歌詞の1行目で《誰かの答えに合わせて生きていこうと思った》と言っているのですが、人生を生きていく中で上司の意見や先輩の話を聞いていると、長いものに巻かれて自分の意見がどんどん縮こまっていく…それは僕だけじゃなく、誰にでも当てはまることだと思ったので、何にトライするとしても自分が“やりたい”と思ったことをやろう。そういう志が詰まった曲を次は出したいと思っていたんです。

当初の候補曲はそういう志が詰まったものではなかったと。

そうなんですよ。その曲は女性を鼓舞するような楽曲だったんです。いい曲なんですけど、それをぶち抜いて僕の中で“今、出したいのはこれだ!”という「ビギナーズ」がライヴの5日前ぐらいにできたことで、“僕はこれをアンコールで歌いたくて、ライヴ後にリリースする曲もこっちに替えたいです”とスタッフさんにアピールしました。

平岡さんの中で、この曲をリリースしたいと思った一番の決め手はなんだったんですか?

Bメロからサビに向かうところが自分にしっくりきたんです。《道無き道はどこまでも続くから/まだ誰の 足跡も 無い道を行こう》というところに歌いたいと思っていたことがストレートに落とし込めたと思えて。“これが正解なのか不正解なのかは誰にも分からない。でも、僕は誰の足跡もついてない道無き道に足を踏み出したい。そうすれば、自分の足跡が道になっていくから”ということをこの曲で歌っているので、僕は絶対にこっちだと思いました。それがワンマンライヴの5日前にできてすごく良かったと思っています。

ライヴでは弾き語りバージョンで披露したんですか?

そうですね。なので、リリースするにあたってはアレンジを加えていただきました。弾き語りバージョンで聴いたみなさんは、そこの違いも楽しめるんじゃないかと思います。そして、いつかこっちのバージョンもバックバンドを入れてライヴで披露したいんですよ。僕はまだバンドスタイルでライヴをしたことがないので、もうちょっと大きな会場がお客さんで埋まるようになったらバックバンドを入れてやりたいんですね。

アンコールでやった時は、すでにこのタイトルがついていたんですか?

その時点で“ビギナーズ”に決まっていました。最初はビギナーズラックをもじって“ビギナーズライフ”にしていたんですけどね。でも、“ビギナーズ”のほうがカッコ良いんじゃないかという意見がスタッフさんから出たので、こっちにしました。僕は周りの意見も聞く耳を持って活動していきたいから、いろんな意見を聞いた結果ですね。

そういう平岡さんが他の曲に決まっていた中で、今回の「ビギナーズ」をゴリ押ししたというところがエモいですね。

僕は変なところが頑固で、意見を曲げないんですよ。でも、いろんな意見を聞いた上でトータル的に見て“これは今やるべきことじゃない”と思えばやらない。
平岡優也
配信シングル「ビギナーズ」

OKMusic編集部

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