WILYWNKA、3rdアルバム『COUNTER』リ
リース VIGORMAN、Leon Fanourakis
、KMら参加

Header Photo by Shiori Ikeno

ラッパー・WILYWNKAが3rdアルバム『COUNTER』を6月17日(金)にリリースすることが発表された。CDは 〈1%〉のストア(http:/the1percent.shop) にて同日発売。全国流通は7月6日(水)。

下記、音楽ライター/プロデューサー・伊藤雄介によるアルバムへ寄せた文章が到着している。

変幻自在。唯一無二の「快進撃(カウンター)」

2019年に2ndアルバム『PAUSE』を発表して以降のWILYWNKAは、自身も所属する変態紳士クラブとして「YOKAZE」の大ヒットや初の武道館ワンマン公演などを経験。恐らくWILYWNKA自身のキャリア上、最も激動且つ大きな飛躍を遂げた数年間だったのではないかと思われる。

そして変態紳士クラブとしてメジャーの最前線で闘い続ける一方、ソロ・ワークも活発にこなしてきたここ数年だった。2020年にはBACHLOGICをメイン・プロデューサーに迎えたEP『EAZY EAZY』を発表。その後、2021年にはChance The Rapperの大ヒット曲「No Problem」などを手がけたことで知られるBrasstracksとのコラボ楽曲「Our Style」で長期にわたるヴァイラル・ヒットを飛ばしたかと思えば、2022年1月にはBESやISSUGIを迎えたEP『NOT FOR RADIO』をリリース。そして、満を持して3年ぶりにリリースされるフル・アルバムが『COUNTER』だ。
 
今作の音楽性に耳を傾けると、太いベース・ラインとドラムが否応無しに首を振らせるブームバップ・ビートや、アタックの強いドラムの上に乾いたハイハットが敷き詰められる現行感強めのビート、そして温もりのある音飾とメロディアスな曲調が心地よいメロウ/チルな楽曲群など、多要素な音楽性だが、WILYWNKAは難なくそれらのビートを乗りこなしていく。どの要素もWILYWNKAがデビュー初期から乗りこなしてきたスタイルだが、先述したBrasstracksやWILYWNKAが憧れてきたNYラッパー集団:Dipset関連のプロデュースでも知られるaraabMUZIKが制作に関与していたり、BACHLOGIC/JIGG/KMら日本を代表するプロデューサーたちも名を連ねていて、今作のスケールアップ/グレードアップに貢献している(araabMUZIKとBrasstracksとの制作の様子はVLOG『WILYWNKA EVERYDAY』にてYouTubeに公開されている)。また、今作のマスタリングは、Kanye WestやJuice WRLDなどUSヒップホップ界の錚々たる面々を手がけ、『PAUSE』以降のWILYWNKAの作品でもその手腕を発揮してきた日本人エンジニア:Tatsuya Sato(The Mastering Palace NYC)が手がけている。

これらサウンド面のメンツとは打って変わって、フィーチャリングには同じく変態紳士クラブのメンバーであるVIGORMANをはじめ、Young Coco、 KID PENSEUR & STICKY BUDS、MFS、BYNGSUNG KIMの大阪勢と、レーベルメイトであるLeon Fanourakisといった身近な仲間たちで固められているところにも注目したい。
 
各曲のテーマやリリックに目を向けると、豪奢な振る舞いを見せつけたかと思えば、タフでリアルなストリートの景色も描写する。不遜な態度が曲に現れることもあれば、筋や仁義を通す姿勢がリリックに現れたりもする。どれもWILYWNKAの等身大であり、活動初期からブレていない姿をラップしている。つまり、彼は何も変わっていないし、これからも変わるつもりがない。アルバムを通してそれを主張しているように聴こえる。そして、トレンドに左右され右往左往してしまいがちなヒップホップ・シーンに対し、彼の思うオーセンティックなヒップホップを追求しようとするその姿勢を通してメッセージを投げかけているようでもある。そしてその姿勢こそが、WILYWNKAが現行のヒップホップ・シーンに対して起こすカウンター・アクションそのものと言えるだろう。また、「That’s Me」で《暗闇からフック/Counter Culture》とラップしているように、改めてカウンター・カルチャーとしてのヒップホップを再提示しているようにも受け取ることができる。

たとえ今後、ポップ・フィールドでラッパーとして前代未聞のサクセスを手に入れることになったとしても、彼の根っこはブレないどころか、その根をさらに掘り起こすことでより太い姿を顕わにし、さらにその根の先端を尖らせていくのだろう。『COUNTER』は2022年現在のWILYWNKAにとっての“所信表明”と言えるし、彼だからこそ意味のある「快進撃(カウンター)」なのだ。

Text by 伊藤雄介(音楽ライター/プロデューサー)


【リリース情報】

WILYWNKA 『COUNTER』

Release Date:2022.06.17 (Fri.)
Label:1% | ONEPERCENT
Tracklist:
01. That’s Me (Prod. DJ UPPERCUT
02. Company Flow (Prod. ENDRUN) 
03. Listen feat. KID PENSEUR & STICKY BUDS (Prod. DJ UPPERCUT)
04. Osaka Harlem feat. BYUNGSUNG KIM (Prod. hokuto)
05. Yakiniku feat. DJ C2 (Prod. FEZBEATZ)
06. Super Cypher feat. Leon Fanourakis (Prod. KM) 
07. Winner (Prod. ARAABMUZIK)
08. SN.KMI.KER. (Prod. BACHLOGIC) 
09. BADA BING! (Prod. 理貴)
10. No Rivals feat. Young Coco (Prod. ARAABMUZIK) 
11. Keep It Runnin’ feat. MFS (Prod. Taka Perry) 
12. Feeling Like… (Prod. Brasstracks)
13. Chill Out (Prod. GeG) 
14. Today (Prod. JIGG) 
15. Friends feat. VIGORMAN (Prod. Brasstracks) 

All songs mixed by Kohei Nakatake at 1% Studio except M01 & M03 by DJ UPPERCUT, M04 by hokuto, M08 by BACHLOGIC, M13 by Noriaki Watanbe and M14 by JIGG.

All songs mastered by Tatsuya Sato (The Mastering Palace)

■ 配信リンク(https://linkco.re/BT9Svrue) / CD購入リンク(https://bit.ly/COUNTER_CD)

■WILYWNKA: Twitter(https://twitter.com/wilywnka_) / Instagram(https://www.instagram.com/wilywnka)
Header Photo by Shiori Ikeno

ラッパー・WILYWNKAが3rdアルバム『COUNTER』を6月17日(金)にリリースすることが発表された。CDは 〈1%〉のストア(http:/the1percent.shop) にて同日発売。全国流通は7月6日(水)。

下記、音楽ライター/プロデューサー・伊藤雄介によるアルバムへ寄せた文章が到着している。

変幻自在。唯一無二の「快進撃(カウンター)」

2019年に2ndアルバム『PAUSE』を発表して以降のWILYWNKAは、自身も所属する変態紳士クラブとして「YOKAZE」の大ヒットや初の武道館ワンマン公演などを経験。恐らくWILYWNKA自身のキャリア上、最も激動且つ大きな飛躍を遂げた数年間だったのではないかと思われる。

そして変態紳士クラブとしてメジャーの最前線で闘い続ける一方、ソロ・ワークも活発にこなしてきたここ数年だった。2020年にはBACHLOGICをメイン・プロデューサーに迎えたEP『EAZY EAZY』を発表。その後、2021年にはChance The Rapperの大ヒット曲「No Problem」などを手がけたことで知られるBrasstracksとのコラボ楽曲「Our Style」で長期にわたるヴァイラル・ヒットを飛ばしたかと思えば、2022年1月にはBESやISSUGIを迎えたEP『NOT FOR RADIO』をリリース。そして、満を持して3年ぶりにリリースされるフル・アルバムが『COUNTER』だ。
 
今作の音楽性に耳を傾けると、太いベース・ラインとドラムが否応無しに首を振らせるブームバップ・ビートや、アタックの強いドラムの上に乾いたハイハットが敷き詰められる現行感強めのビート、そして温もりのある音飾とメロディアスな曲調が心地よいメロウ/チルな楽曲群など、多要素な音楽性だが、WILYWNKAは難なくそれらのビートを乗りこなしていく。どの要素もWILYWNKAがデビュー初期から乗りこなしてきたスタイルだが、先述したBrasstracksやWILYWNKAが憧れてきたNYラッパー集団:Dipset関連のプロデュースでも知られるaraabMUZIKが制作に関与していたり、BACHLOGIC/JIGG/KMら日本を代表するプロデューサーたちも名を連ねていて、今作のスケールアップ/グレードアップに貢献している(araabMUZIKとBrasstracksとの制作の様子はVLOG『WILYWNKA EVERYDAY』にてYouTubeに公開されている)。また、今作のマスタリングは、Kanye WestやJuice WRLDなどUSヒップホップ界の錚々たる面々を手がけ、『PAUSE』以降のWILYWNKAの作品でもその手腕を発揮してきた日本人エンジニア:Tatsuya Sato(The Mastering Palace NYC)が手がけている。

これらサウンド面のメンツとは打って変わって、フィーチャリングには同じく変態紳士クラブのメンバーであるVIGORMANをはじめ、Young Coco、 KID PENSEUR & STICKY BUDS、MFS、BYNGSUNG KIMの大阪勢と、レーベルメイトであるLeon Fanourakisといった身近な仲間たちで固められているところにも注目したい。
 
各曲のテーマやリリックに目を向けると、豪奢な振る舞いを見せつけたかと思えば、タフでリアルなストリートの景色も描写する。不遜な態度が曲に現れることもあれば、筋や仁義を通す姿勢がリリックに現れたりもする。どれもWILYWNKAの等身大であり、活動初期からブレていない姿をラップしている。つまり、彼は何も変わっていないし、これからも変わるつもりがない。アルバムを通してそれを主張しているように聴こえる。そして、トレンドに左右され右往左往してしまいがちなヒップホップ・シーンに対し、彼の思うオーセンティックなヒップホップを追求しようとするその姿勢を通してメッセージを投げかけているようでもある。そしてその姿勢こそが、WILYWNKAが現行のヒップホップ・シーンに対して起こすカウンター・アクションそのものと言えるだろう。また、「That’s Me」で《暗闇からフック/Counter Culture》とラップしているように、改めてカウンター・カルチャーとしてのヒップホップを再提示しているようにも受け取ることができる。

たとえ今後、ポップ・フィールドでラッパーとして前代未聞のサクセスを手に入れることになったとしても、彼の根っこはブレないどころか、その根をさらに掘り起こすことでより太い姿を顕わにし、さらにその根の先端を尖らせていくのだろう。『COUNTER』は2022年現在のWILYWNKAにとっての“所信表明”と言えるし、彼だからこそ意味のある「快進撃(カウンター)」なのだ。

Text by 伊藤雄介(音楽ライター/プロデューサー)


【リリース情報】

WILYWNKA 『COUNTER』

Release Date:2022.06.17 (Fri.)
Label:1% | ONEPERCENT
Tracklist:
01. That’s Me (Prod. DJ UPPERCUT) 
02. Company Flow (Prod. ENDRUN) 
03. Listen feat. KID PENSEUR & STICKY BUDS (Prod. DJ UPPERCUT)
04. Osaka Harlem feat. BYUNGSUNG KIM (Prod. hokuto)
05. Yakiniku feat. DJ C2 (Prod. FEZBEATZ)
06. Super Cypher feat. Leon Fanourakis (Prod. KM) 
07. Winner (Prod. ARAABMUZIK)
08. SN.KMI.KER. (Prod. BACHLOGIC) 
09. BADA BING! (Prod. 理貴)
10. No Rivals feat. Young Coco (Prod. ARAABMUZIK) 
11. Keep It Runnin’ feat. MFS (Prod. Taka Perry) 
12. Feeling Like… (Prod. Brasstracks)
13. Chill Out (Prod. GeG) 
14. Today (Prod. JIGG) 
15. Friends feat. VIGORMAN (Prod. Brasstracks) 

All songs mixed by Kohei Nakatake at 1% Studio except M01 & M03 by DJ UPPERCUT, M04 by hokuto, M08 by BACHLOGIC, M13 by Noriaki Watanbe and M14 by JIGG.

All songs mastered by Tatsuya Sato (The Mastering Palace)

■ 配信リンク(https://linkco.re/BT9Svrue) / CD購入リンク(https://bit.ly/COUNTER_CD)

■WILYWNKA: Twitter(https://twitter.com/wilywnka_) / Instagram(https://www.instagram.com/wilywnka)

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