昨年、3回の全国ツアーを行ないメンバー同士の仲が深まったLoVendoЯ。初のオリジナルが収録されたミニアルバム『不器用』はラウド＆ポップな傑作。ツインヴォーカル、ツインギターを武器に現在全国ツアー中の4人に話しを訊いた。 取材：山村哲也

　ふたりが出会った地という恵比寿。そこで迎えた1stアルバム『フューシャ』を携えての初ワンマンツアー最終公演で、うらら（Vo）は“東京に出てきた時に思い描いていた景色が目の前に広がっていて、こんな幸せなことはない”と語り、“このワンマンライヴが終わった時が本当のスタートライン”と意志を示した。抜群の安定感を持ったバンドサウンドに乗って届く、うららの伸びやかでシルキーな歌声。その余韻が心地良いのは彼女の声の持ち味であり、それを最大限に活かしている豊潤なメロディーの効果だろう。